11月の終わりに 2018・11・30(金)
 月初めに強い下痢で10日ほど苦しんだが何とか治って今は元気だ。
 ほぼひと月かかって我家と安達家の松を剪定した。松は手作業だし、素人なので時間はかかる。形も年々悪くなる。
 安達先生が倒れたのは去年の11月、ベッドの生活が続くが訪問すると起きて応接間で話をしてくださる。今月の始めに101歳の叔母が心筋梗塞で倒れた。まわりにそんな話が多くなった。先月亡くなった義姉の49日、墓参りを義兄と素空夫婦でしてきた。「私もよ!」とくるみが言っている。失礼しました。
 ともあれ元気で過せるのが何より。良い12月を迎えたい。
車のナンバー(つれあいにモノ申す) 2018・11・29(木)

 私の車の前を介護施設車が走っていた。ナンバーは2929、お肉を食べて元気に過ごしましょうってことかな?
 家に帰って夫に話すと、「ふくふく(福福)で、福来たれってことじゃないの」と言う。なるほどごもっとも。私の頭には肉しかなかった。
       (大阪府河内長野市・肉食女子・59歳)

 素空のナンバーは3978、「サンキュウ、なんや」と安達先生が読んで下さった。だけど隣の車は5158、「恋は告白」と読んだが、こちらの方がずっとロマンがある。

関の山 2018・11・28(水)
 関の山とは一所懸命やってできる可能な限度。精いっぱい。また、せいぜいこの程度といった意味である。
 「関」の由来は、東海道五十三次の47番目の宿場町である三重県の関町から。「山」はここにある祭りの山車のことで、これ以上の贅沢はないと言われる程のものだったらしい。
 ところで関町出身の同年の友人が先日の議員選挙で落選した。議員生活が長く議長まで務めた人なのでとても残念だ。諸般の落選の要因があったと本人は語っていたが、ちょっとびっくりした。
 関の山という言葉は諦めや嫌味を含む言葉であり、限界までやったことへの労(ねぎら)いや誉め言葉としては使う類いではないが、それでも可能な限度まで一所懸命やった彼をこの言葉を思いながら褒めてたたえたい。
 本業は宮司なので今度諏訪神社のNと3人で飲もうと約束した。
骨粗鬆(しょう)症57・亀背(きはい) 2018・11・27(火)
 背骨の変形、筋力低下や骨の変形が原因で背中が大きく曲がってしまう状態を言う。亀背=骨粗鬆症ではないが、最も高度な亀背変形を示した上位10パーセントの女性に骨密度の低下がみられる。
 亀背の人はQOL(クオリティ・オブ・ライフ=Quality of Lifeの略)が低下している。QOLとは病気を治療することだけでなく、前向きな気持ちで日々を暮らしていけるよう、生活の質を高めることを指す。
キウイ 2018・11・26(月)
 安達家にはキウイが沢山実る。桑名の先輩が交配や栄養などを管理するが収穫は素空が手伝う。今年は段ボール箱に何箱も取れた。たくさんもらってくるが、固いのですぐには食べれない。
 エチレンガスを放出するリンゴを一個と固いキウイ数個を一緒に袋に入れて甘くするが、調べると方法はほかにもあった。
 1:リンゴと一緒に保管     2:バナナと一緒に保管
 3:キウイを傷つけて保管    4:そのまま保管
 5:電子レンジ加熱        6:新聞紙に包んで保管
 もちろんリンゴが一番だが、面白いのは3、キウイは衝撃を与えるとストレスでエチレンガスを出す。一個の
キウイを机などにぶつけてへこむほどにして他のキウイと一緒にすると、リンゴの時と同じように甘くなるという。
 他にジャムにする事も出来る。キウイを刻んでレモン、パルスイートをかけて、レンジで5分でできる。簡単そうなので連れ合いに言ったら、「朝食のパンにそのジャムを使ってくれるならいいけど使わないでしょ」と言われた。素空は甘いものが苦手だ。
昔のブログ・116 2018・11・25(日)
火花(芥川賞) 2015・8・21(金)
 連れ合いが借りてきたので読んだ。読後の感想は「わからない」である。
 漫才を含むお笑い芸人の番組をほとんど見ないので、その世界に疎いところもあり、物語は主人公(漫才師)と先輩の間で展開して行くが、ところどころわからないところがある。先輩との間で繰り広げられる対話や行動は興味深く面白いのだが、心を奪われるような所は無く、これが芥川賞(純文学)?と思ってしまった。と言って、大きな欠点があるわけではない。で、「わからない」と言うしかないのだ。
 今、朝日新聞で連載されている夏目漱石の「それから」を読んでいるが、これはインテリジェンスが高く難し過ぎる。こんな本を若い時に読んだかと思うと不思議である。小説に埋没した時期もあるのだが、素空には向いていないのかもしれない。
 2018・11・24(土)
 今月は安達先生宅の柿を梯子をかけて2回ほど取り込んで、我が家にも少し頂だいてきた。先輩弟子の桑名の先輩に、連れ合いは熟した柿が好きだと言ったら、先日熟した柿が届いた。
 柿が無くなったと思ったら、同級生のEbisu Cafeさんからノブ君ハイキングで瀬戸にいた素空に電話で柿をあげると連絡があった。彼女のブログで大量の柿のことが書いてあったので知っていたが、まさかくれるとは思っていなかった。近鉄四日市駅西の同級生の店、カフェ・エ・アロールで待っているというので、4時半ごろになったが待っていてくれた。店には同級生3人がいて短い時間だが楽しい会話をした。
 もらった柿は少し小さいが、食べた連れ合いが「美味しい!」と喜んでいた。あちこちからいただいた柿を近所にお裾分けするが、いろいろな人に食べてもらって柿も喜んでいるだろう。
身体の話いろいろ29・骨の役割 2018・11・23(金)
 骨は体を支えたり内臓を守ったりしているが、カルシウムの貯蔵庫でもある。すべての動物はもともと海に住んでいたが進化の過程で約4億年前に次第に陸へあがって生活するようになった。
 しかし、浮力のある海の中とは違い陸では身体を支える丈夫な骨格が必要になる。また、海中から常に補給してきたカルシウムをなかなか補給出来なくなった。そのため骨は骨格を作ると同時にカルシウムの貯蔵庫となった。
 カルシウムは骨の材料として働くだけでなく、体の様々な機能を維持するために重要な役割を担っている。例えば心臓などの筋肉の動きを正常にする、血液を固まらせる、神経の働きを正常に保って気持ちのイライラを抑えたりする。カルシウムとはすごい物なのだ。
真実の口(いわせてもらお) 2018・11・22(木)

 育毛剤を始めて1カ月たった。洗髪や整髪の際にハラハラ落ちていたものが、明らかに少ない。「おい、抜け毛が減ったみたいだぞ」と妻に上機嫌で話しかけると、私の頭をじっとみて「抜ける毛さえなくなったんじゃないの」。
    (岐阜市・鏡を見て沈黙・66歳)

 義兄も髪が薄い。いろいろと苦労したようだけど年を取ったので最近は気にならないようだ。ずいぶん前にすべて刈って丸坊主で現れた時はびっくりしたけど、堂々とした体躯には似合っていた。

休日(11月20日) 2018・11・21(水)
 義姉の49日なので、新しく買った骨壺をもって四日市墓地公園の墓に参った。ただ小さくて義姉の父母の骨が入らないのでもう一つ必要になった。新たに購入し年末にやってくる息子達と一緒にお参りしようと思う。
 昼はペット可とあったので名古屋のレゴランド前にあるショップ、メイカーズピアに出かけた。さすがに店内での食事は無理だったので、外のテーブルでくるみと一緒に食事した。火曜日は定休日の店が多く、全体に閑散としていたし食事の店以外の商店はほとんどなかった。レゴランドに入らない限り、もう一度行こうとは思わない。
 夕方は入院した叔母の見舞いに兄と出かけた。8月30日に101歳になった叔母が8日に心筋梗塞で倒れた。認知症が進んでいて素空のことはわからないようだったが、何度もその白髪を染めなさいとアドバイスされた。いろいろなことが理解できないようだが、とても元気だった。しかも可愛らしい。その後同年の息子と一緒に食事をしたが、心臓の機能が3分の1、肺にも影響が出ているので医者は年内ぐらいかなと言っていると話していた。
 叔父叔母は皆亡くなっているので、たった一人の叔母にはもう少し生きて欲しいと思っている。 
スマホと思考力 2018・11・19(月)
 新聞の投稿欄を読んでいると年配者からのスマホに対する批判が多く書かれている。多くは所かまわずスマホにのめり込んでいる人たちへの批判である。
 しかし、 スマホには大きなメリットがある。パソコンを持ち歩いているようなもので、百科事典的なスマホは手放せない。だから、多くの人がスマホを使うことを否定はしない。
 ただ、若い人たちのスマホにのめり込む姿を見ていると心配になる。一番はじっくりと本を読むような「深い読み」と「思考力の向上」がないがしろにされていること。
「思考力の向上」が無くなることで、目先の知識だけの世の中になってしまうことをとても心配する。
      岩屋堂公園の紅葉(11・19)
         (明日第3火曜日は独り言を休みます)

     墓参り(義姉49日)-メイカーズピア(レゴランド前)
骨粗鬆(しょう)症56・エストロゲン 2018・11・18(日)
 初めて聞いた言葉だが、卵胞ホルモン(別名)と言われればなんとなくわかる。エストロゲンは子宮内部の増殖、乳腺の発達、月経などの調節をつかさどる他、骨芽細胞や破骨細胞に作用して、骨の成長を促す働きがある。そのため、閉経後のエストロゲン分泌量の減少が骨粗鬆症の原因になることがある。
 女性は40台を過ぎると閉経が起こるので骨粗鬆症の恐れが増える。年配の女性はよほど注意しないといけない。男性は恐れが少ないのかな?
   
  七五三・陽ちゃん(11・18) 皇帝ダリアとくるみ(11・18)
枕草子(九十七段)・御かたがた、君だち 2018・11・17(土)
 「愛されるなら第一番がいい」と常々言っていた清少納言に、中宮が「愛してあげようか、一番でなければだめ?」という。恐縮して「何番目でもいいです」と答えると「一番でなければダメよ」と諭される。原文は97段参照。
(九十六段・口語訳)
 中宮のご兄弟、貴公子、殿上人など、中宮の御前に人が大勢いらっしゃっているので、私は廂の間の柱に寄りかかって女房と話などをしていた所、(中宮が)物を投げて寄越されたので、開けて見ると、「可愛がってあげようか、どうだ、お前が第一番でなかったら嫌かね」とお書きになっている。
 (これは以前から私がいつも)御前で雑談などをする時に、「まったく、愛されるなら第一番の人として愛されるのでなければ、意味ないわ。ただ不快であり、そんなことなら憎まれて悪く扱われたほうがいい。二番目、三番目というのなら、死んだほうがマシだ。第一番でありたい」などと言うと、「(一人だけしか乗れない)一乗の法ということですね」などと人々が笑う、その話のことらしい。
 筆や紙などをくださったので、「九品蓮台の間では、下品(一番下)でも結構です」などと書いて差し上げたら、「むやみに思いが弱い感じですね。とても情けない。言い切ってしまった事は、そのように初志を貫くべきです」と中宮様がおっしゃられた。「それは、相手の人によることでございます」と申し上げると、「それが、情けないのじゃ。最も好きな人に、一番目の女として思われたいと思うべきでしょう」とおっしゃるのは、とても面白い。
昔のブログ・115 2018・11・16(金)
永遠の0 2015・8・16(日)
 録画して見た。最初に驚いたのは「0」がゼロ戦(零式艦上戦闘機)の事だったこと。無知だと言えばそうだが、世間で騒がれているので、0の哲学的な意味(無とか無限)を主題にした物語かと思っていた。
 映画は終戦間際の神風特攻隊員の主人公と家族、そして同じ特攻隊員たちを中心にした人間味あふれるドラマである。ただ、この映画は戦争を肯定し、特攻隊やゼロ戦を賛美した上に成り立っている。何度も途中で見るのをやめようと思ったが、確認のため最後まで見た。
 敗戦間近、もはや勝ち目のない状況だった日本が敢行した人間爆弾(250kg爆弾を抱いて敵に体当たり)と言っていいゼロ戦による特攻隊、死者を心から悼むが決して美化できるものでは無い。むしろ、その当時の指導者や戦争を憎む。
 こんな映画(本)がヒットするなんてと思う。戦争で死んでいった人、怪我した人、残された人達、そんな多くの人達の願いを込めて戦後の平和(国家)が70年続いてきた。随分年を取ったが、生きている間に日本の戦争を決して見たいとは思わない。
 追記(2018・11・16)
 11月15日の朝日新聞でこの作者・百田尚樹の新著「日本国紀」の宣伝が一面全体で出ていた。天皇を中心にした日本史の展開で、先の戦争に対する反省など全く感じられないもののようだ。
 彼の発言「
憲法改正に取り組み、軍隊創設への道筋をつくっていかねばなりません」は許せない。ただTwitterで「朝日の読者も日本の敵だ」と言っている彼の作品の宣伝を載せている朝日新聞もふがいない。
ポピュリズムの台頭 2018・11・15(木)
 ポピュリズムとは大衆迎合政治の事。トランプ政権に見られるポピュリズムが民主主義を窒息させる。この現象をどう読み解けばいいのか?このことが11月7日の朝日新聞に載った。世界の最近の現象が理解できなかったのでこの記事を熱心に読んだ。わからないところもあるが参考のため要約を以下に紹介する。
   (米政治学者ヤシュ・モンクさん 米ハーバード大講師 36歳)
 民主主義が信頼を失っているから、ポピュリズムが台頭した。その背景には民主主義の二つの原則が分離してきている事にあるという。
 「リベラルな民主主義」(個人が自由に自律的に物事を決める権利)
 「デモクラシー(民主主義)」(自分たちのことは自分で決める・自己統治の原則)
 この二つが離れ、特に「自分たちが決める」という原則が損なわれ市民に無力感を与えている。
 欧米で多くの外国人の流入のペースが速いため多民族国家に立脚した民主主義モデルの構築が追いつかなかった。そのため国のアイデンティティー(国民意識・民族的帰属意識)が損なわれるという危機感がナショナリズムを刺激し、そこにポピュリズムがつけ込んだ。
 トランプさんのエリートを攻撃したり、不人気な少数派を攻撃して支持を集める手口はポピュリズムそのものである。
 ドイツで生まれたヤシュ・モンクさんはナショナリズムを排除する道具ではなく、違いを乗り越える力に「飼いならす」工夫が必要という。
 本来の民主主義、そしてナショナリズムへの適切な対応が必要という彼の言葉は説得力がある。
    (ナショナリズムが猛獣化した国・ナチスドイツ生まれ)

             身体の話1~20(11・15)
身体の話いろいろ28・長骨 2018・11・14(水)
 長骨(ちょうこつ)は上腕骨や大腿骨などの長い骨。中に骨髄(こつずい)が入る空洞があるため、長管骨、管状骨とも呼ばれる。両端に骨端(こったん)、中央を骨幹(こっかん)と言う。骨端と骨幹の間に骨端軟骨がある。この軟骨部分が増殖と骨化を繰り返すので、長骨が伸び成長することになる。人が成長し、身長などが伸びるのはそのことによる。
 ずっと背の低い素空は成長期にこの軟骨部分を刺激したかったと思う。
       
説得失敗(朝日新聞・いわせてもらお) 2018・11・13(火)

 英語力のない娘(16)のために、英単語本を買い与えた。1冊千語あるのに1日5個しか覚えようとしない。
 しびれを切らし「そのペースだと1冊覚えるのに500日かかる」と言うと、娘は「私の英語力より、お母さんの計算力がやばくね?」。
     (東京都目黒区・200日の間違いでした・54歳)

 計算は得意な方だが、年を取って最近はすぐにできないし誤ってしまいそう。隣家の小学5年生に「素数や公約数」を聞かれて焦った。教科書を借りて何とかクリア。

 お詫び 今日のブログ以前にあげたのと重複しました。削除し上記に変更します。

ハズキルーペ 2018・11・12(月)
 メガネが壊れたので眼鏡屋に行ったら、コマーシャルで大々的に宣伝しているハズキルーペが展示してあった。メガネの修理中にハズキルーペをかけてみたら、目の前の字が拡大して読みやすい。各種の倍率があって価格は1万円前後、メガネにしては安いと思った。
 見えにくくなっていたので新しいメガネの注文をして帰ってきたら、自宅のテーブルの上によく似たものがある。連れ合いが知り合いからもらったもので、よく見たらHazukiと書いてある。連れ合いはあまりうまく見れないと言って使っていない。知り合いが合わなかったから私ににくれたのかなと言っていた。
 よく考えたらルーペとは拡大鏡の事、虫眼鏡と同じなのだ。そういう意味では1万円は高い。派手な宣伝に無批判にのると失敗することがある。
 ところで1980年ごろに出版された岩波文庫(100選)は最近の活字より小さい。この字が見にくくなったのでもう文庫が読めないかなと思っている。ただ、新しい遠近両用の眼鏡に期待はしているが。
印象・九首(会津八一) 2018・11・11(日)
 会津八一 鹿鳴集・印象(九首)
             大正十二年九月
 かつて唐人の絶句を誦しその意を以て和歌二十余首を作りしことありちか頃古き抽斗(ひきだし)の中よりその旧稿を見出し聊(いささ)か手入などするうちに鶏肋(けいろく)のおもひさへ起りてここにその九首を録して世に問ふこととなせり或はこれを見て翻訳といふべからずとする人あるべしまた創作といふべからずとする人もあるべしこれを思うてしばらく題して「印象」といふされど翻訳にあらず創作にあらざるところ果たして何物ぞこれ予が問わんと欲するところなり   己卯十月

 絶句 五言四句のものを五言絶句といひ、七言四句のものを七言絶句といひ、略して五絶、七絶といふ。
 鶏肋 食ふべきところ乏しきも尚ほ棄つるには惜しきもの。
 世に問ふ 漢詩の和訳は可能なりや否やにつきて『渾斎随筆』の中に所見を述べおきたり。この問題に興味ある人々は一読して作者の意のあるところを批判されむことを望む。 
              自註鹿鳴集より
 
 関東大震災で罹災し、雨漏りする家の鬱陶しさの中で全唐詩を読んでいるうちに絶句を三十一文字の和歌に訳して見ようと思ったのが始まりだという。その難しさもさることながら、単なる翻訳だという非難や全くの創作だという意見に心したことが序文に表れている。
 同じ試みをした人はいるが(参照、訳詩小見・渾斎随筆)なかなか難しそうである。絶句の内容の多さから翻訳よりも創作に近いかもしれない。ゆっくり、八一の歌を味わってほしい。
昔のブログ・114 2018・11・10(土)
中村久子 2015・8・14(金)
      手足なき 身にしあれども 生かさるる
                いまのいのちは たふとかりけり

 我家の床の間に掛かっている中村久子の歌で、随分前に高山の照蓮寺にある彼女の生涯を紹介する常設展示場で連れ合いが手に入れたものである。
 中村 久子(1897-1986年)は、両手・両足の切断というハンデにも拘らず自立した生活を送った女性として知られる。若い時、自立するために「だるま娘」として興行芸人になる。芸人をやめて、昭和12年ヘレン・ケラーに会い「私より不幸な人、そして、私より偉大な人」と言われる。
 その後、執筆活動・講演活動・各施設慰問活動を始め、全国の身障者および健常者に大きな生きる力と光を与えた。
 障害のおかげで強く生きられる機会を貰ったとして「『無手無足』は仏より賜った身体、生かされている喜びと尊さ(を感じる)」と言い、「人間は肉体のみで生きるのではなく、心で生きるのだ」と語っている。
 掛け軸と同じ時に手に入れたビデオ「生きる力を求めて」を再度見て、彼女の素晴らしさを改めて思った。ビデオのケースは口で縫物をする彼女の写真で飾られている。

    骨粗鬆症1~20(11・10)  骨粗鬆症21~40(11・10)
日録 20世紀(1964・昭和39年) 2018・11・9(金)
 1964年のグラビアは
  ・東京オリンピック開催

  ・新潟地震でわかった産業都市の“もろさ”
  ・大量・高速輸送時代!「ひかり」4時間で走る
  ・キング牧師、35歳でノーベル賞
 優勝した日本の女子バレーやマラソンのアベベはよく覚えている。戦争で日本開催が中止になった第12回(1940年・日中戦争)後に日本で初めて開催されたオリンピック、日本は金メダル16、銀5、銅8と健闘した。
 6月16日に起こったマグニチュード7.5の大地震は都市機能を完全にマヒさせた。被災者86,000人、死者26人、負傷者447人だった。
 この年、新幹線が開通したが初めて乗ったのは4年後、それまで東京に行くには国鉄の寝台車(夜行)を使っていた。
 黒人差別の中、非暴力の解放闘争を指導したキング博士、ただ残念なのはテロリストの銃弾で39年の生涯を終えている。
松の剪定 2018・11・8(木)
 松(黒松と五葉松)の剪定を始めた。ネットで調べながら行っているがとても難しい。素人仕事を、もう10年以上続けてきたので年々形は悪くなっているようだ。今行っているのは黒松の「もみ上げ(葉むしり)」、すべて手作業で古葉や多すぎる葉を落としていく。1mぐらいの幅に1時間以上かかる。一日2時間ぐらいしか行わないので何日も続く。
 作業していると近所の散歩中の犬、ナナやマロンがやってくる。そのたびに脚立から降りて我家のくるみを呼びに行く。犬同士で戯れ、飼い主は四方山話、ちっとも剪定は進まない。
 安達先生宅のいつもしている五葉松の剪定は何時になることやら。ただ、先月末から続いていた体調不良がようやく治まってきたので、後は気力かな?
韓国徴用工訴訟最高裁判決 2018・11・7(水)
 過去の日本の朝鮮人強制連行に対して賠償命令が出た。日本人にとって非常に難しい問題だが、ネットやマスコミで右翼的な発言が続いていることを危惧する。そこには過去に日本が行った非人道的な行為への反省が欠落している。この問題に対して以下の文章を転載する。
 ある韓国人はこう言う。
 今回の判決文のなかに、印象的な一文があった。
「原告は未払い賃金の支払いを求めているのではない。日本の違法な植民地支配、日本企業の反人道的不法行為を前提にした慰謝料を請求しているのだ」
 辺見庸はこう書いている。
◎植民地主義的傲岸不遜と官製ヘイト煽動
 韓国最高裁の判決への自民党ほかの感情的反発は、旧宗主国意識まるだしの蔑視と見くだし、居丈高な罵倒そのものだった。日本政府、自民党があげて対韓ヘイトを煽っているにひとしい。学生時代わたしがはじめて参加したのは、65年の日韓基本条約反対デモだった。たった8億ドルの経済援助で植民地支配の歴史をなかったことにし、賠償請求権の放棄を朴正煕政権にみとめさせたこと。これこそが朝鮮戦争特需でもうけにもうけ、増長したたニッポンの醜い素顔だった。
暑い夏の日(朝日新聞・あのね) 2018・11・6(火)

 暑い夏の日、パパが冷蔵庫を開けたままにしていたら、「ピーッ、ピーッ」と音がした。「パパ、冷蔵庫が怒っとるよ!」
          (広島県 新長璃乃・しんちょうりの 5歳)

 冷蔵庫を開けたままによくするが、耳が遠くなったので「怒ったピーッ、ピーッ」は聞こえない。「また!」と怒る連れ合いの叱り声はものすごく聞こえる。

望郷・第7首(会津八一) 2018・11・5(月)   解説
 みゆき ふる こし の あらの の あらしば の
                しばしば きみ を おもは ざらめ や

 実らなかったが、画家・渡辺文子への思いが込められていると思う。
骨粗鬆(しょう)症55・糖尿病と骨粗鬆症
               2018・11・4(日)
 血液中の糖の濃度を調整するインスリン(ホルモン)が不足したり、うまく働かないと起こる病気で2型糖尿病は生活習慣病の一つだ。
 1型糖尿病はすい臓がインスリンをほとんど、またはまったく作ることができないのでインスリンを注射しなければならない。このため、以前は「インスリン依存型糖尿病」
と呼ばれていた。(2型は10人に9人以上だが1型は10人に1人もいない)
 最近、糖尿病が骨に影響することが明らかになり、糖尿病を併発する骨粗鬆症患者は比較的骨密度が高くても骨折しやすいと言われている。
 血糖値が幾分高い糖尿病予備軍の素空は注意しないといけない。年なのか転びそうになることが多くなった。 
続けよ命 2018・11・3(土)
   祖母明治 母は大正 子ら昭和 孫は平成 続けよ命
   
     (須賀川市) 山本真喜子  朝日歌壇より
 「人類は延々と続く」と思いたいが、昨今の少子化、あるいは予期せぬ戦争の勃発などを思うと未来に不安が残る。
 物心ついたとき、素空は祖母(明治)しかいなかった。母、子、孫は歌の通り、同世代の人の歌なのだ。ただ、父は明治44年生まれだった。2人の孫に次の未来を楽しく有意義に送って欲しいと願っている。 
昔のブログ・113 2018・11・2(金)
ヘレン・ケラー 2015・8・11(火)
 1968年6月に亡くなったヘレン・ケラーは衝撃的は人だった。一部、時代を共有した彼女に強い影響を受けた。孫・ココロ(小学4年生)は知っていたが、それ程の臨場感は無いようだった。映画・子ぎつねヘレンを見て、彼女のことを想った。
 映画・奇跡の人は、3重苦のヘレン・アダムス・ケラー(1880-1968 年)と家庭教師アン・サリヴァン(通称アニー)を感動的に描いている。
 ヘレン・ケラーは彼女の良き教師、また友人として支えるサリヴァンと共に成長し活躍した。ハーバード大学を卒業し、法学博士、人文学博士という学位も得て教育家、社会福祉活動家、著作家となる。平和運動や社会福祉の面で世界各国で数千回の講演し、日本にも3度訪れている。昭和12年に来日した時、ヘレン・ケラーは中村久子(両腕・両足切断の身で波乱万丈の一生を生き抜き、日本のヘレンケラーと言われる)に会い、「私を世界の人たちは奇跡の人と言うけれど、あなたこそ、真の奇跡の人です」と語っている。
 三重苦という絶望的な状況から蘇生して活躍したヘレン・ケラーから、努力すること、そして差別は絶対にいけないことを学んだ。
          そーた君の勉強(11・2)
マンリョウ 2018・11・1(木)
 11~12月の星野富弘の詩画は「マンリョウ」。
       木の実に 一つ一つ 赤い色をぬる
       私のこころに 一つ一つ 暖かなものが ふえていく
 
光沢のある赤い果実と緑色のコントラストが美しく万両(マンリョウ)と言う名がついた。字のごとく沢山のお金を思わせるが、富広さんは心豊かにする暖かいものが増えると詩的に表現する。
 我家には同じように秋から冬に黄色い実をつける千両がある。
     

inserted by FC2 system