骨粗鬆症(1~20)
2017・5・8~11・15  

骨粗鬆(しょう)症1 2017・5・8(月)
 骨粗鬆症は骨がスカスカになり、骨折しやすくなる病気。骨密度の問題で、X線を使って骨の量を測る。若い人の平均値を100%とした時に、自分の骨の量が何%か?骨密度が若い人の80%未満になると要注意、70%以下まで減ると、骨粗鬆症と診断される。
 大腿部頚部(だいたいぶけいぶ)骨折をおこした身内は普段は元気だったので、骨密度の測定で、「骨粗鬆症の領域に入っている」と主治医に言われショックだったようだ。以降、「骨にはチーズが良い、・・・が良いと」言っては食べている。
 主治医から骨粗鬆症の最新の治療は注射が良いと言われ、実行することになった。自分でお腹のあたりに注射、しかも2年間毎日打つと言う。大変なことだが、それで良くなるなら結構なことだ。
 2年後にスーパーマンみたいに強固な人間に変身していることを期待している。



骨粗鬆(しょう)症2・亀背 2017・5・20(土)
 亀背(きはい・猫背)は骨粗鬆症ではないが、亀背変形を示した上位10%の女性に骨密度の低下があると言う。しかし、壁際に立った時、壁に後頭部が付けられない場合は、背骨の骨折の可能性がある。
 素空は前から猫背(母からの遺伝?)でよく知り合いに指摘されるが、壁に頭は付けられる。
 骨折の身内は2年間の注射を実行し始めたが、チーズやその他カルシウムの多いものを盛んに食べるようになった。
 注射セットにいろいろな印刷物がついているので折につけて骨粗鬆症について書いていきたい。 



骨粗鬆(しょう)症3・診断 2017・5・21(日)
 骨粗鬆症の診断基準は骨密度のほかに骨折の有無がある。骨密度が若い人の70%以下まで減ると、骨粗鬆症と診断するが、背骨(椎体・ついたい)または太もも(大腿骨近位部)を骨折(脆弱性骨折)していれば、骨密度と関係なく原発性骨粗鬆症と診断する。
 身内の骨折は事故によるもので、
脆弱性骨折ではないが、骨密度が80%を切っていたので、「フォルテオ皮下注キット」という方法の治療を始めた。   フォルテオ皮下注キット


骨粗鬆(しょう)症4・骨の石灰化 2017・5・27(土)
 骨は石灰化されて丈夫な骨になる。
 骨を作る骨芽細胞がアミノ酸を取り込み骨の基盤となるコラーゲンを分泌しているところにハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウム)などがくっついていく。これが石灰化と呼ばれる現象で、骨が作られるうえでの重要な初期過程とされている。
 これはあくまで初期過程で、この石灰化が骨の随所で過剰に起こると四十肩などの病気になるし、骨から血中にカルシウムがあふれ出るといろいろな弊害が出てくる。
 「フォルテオ皮下注キット」の治療を始めたが、主治医が一ヶ月後の状況を血液検査とレントゲンで判断すると言っているのは、そうしたことも含んでいて、この治療が適切かどうか見極めることもあるようだ。



骨粗鬆(しょう)症5・骨軟化症 2017・6・5(月)
 骨粗鬆症ではないが、骨の石灰化が起こりにくくなって、もろくて弱い骨になる病気で、成長期では「
くる病」、成長後は「骨軟化症」と言う。
 原因は日光に当たっていなかったり、ビタミンDの摂取が少ないことで石灰化がきちんと行われなくなることによる。
 骨軟化症になると骨の変形や骨折、腰背痛が起こりやすくなる。女性は男性の3~4倍起こりやすく、30~40代が多い。
 骨折した身内は骨軟化症ではなかったが、日常生活は圧倒的に室内が多かったので日に当たる機会は少なかった。


骨粗鬆(しょう)症6・甲状腺機能亢進(こうしん)症 2017・6・16(金)
 甲状腺から甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で骨粗鬆症を引き起こす原因の一つ。原因の最も多いのはバセドウ病、他に甲状腺炎などがある。このホルモンが過剰になると全身の代謝が亢進するので、食欲が増進しているにもかかわらず体重が減ったり、動悸や多汗といった症状も起こる。
 ところで甲状腺って何だろう。調べると以下だった。
 甲状腺はヨウ素(ヨード)を取り込み、それをもとに甲状腺ホルモンを作っている。甲状腺ホルモンは全身の細胞や臓器に届けられ、新陳代謝を促したり、心拍数や体温を上げたりと、全身を活発にしてくれます。そのため、甲状腺ホルモンは「元気の源」とも呼ばれている。  



骨粗鬆(しょう)症7・椎間板(ついかんばん) 2017・6・25(日)
 椎間板は背骨(脊椎・せきつい)を構成する椎体と椎体の間にある円盤状のもの。水分を多量に含んだゼリー状になっているので、運動による衝撃を吸収するクッションのような働きをする。
 骨粗しょう症の治療として「フォルテオ皮下注キット」は背骨(脊椎)の強化にも役立つと医者は言っている。


骨粗鬆(しょう)症8・骨密度の測定方法 2017・7・5(水)
 信頼度が高い方法が二重エネルギーX線吸収法・DXA法(デキサ法)で、骨に2種類のX線を当てて、骨を通過できなかったX線の量から骨密度を測定する。骨粗鬆症の診断は、腰椎または大腿骨の付け根で測ることが望ましいと言われている。
 他の方法は
 RM法(MD法)、アルミニウム版と手のひらをレントゲン撮影して測る。制度は低いが短時間でできる。
 定量的超音波骨量測定法(QUS法)、かかとの骨に超音波を当てて測定。X線を使わない利点がある。
 一重X線吸収法(SXA法)、1種類のX線を橈骨(とうこつ・手首の骨)またはかかとの骨に当てる。
 定量的CT測定法(QCT法)、X線CT装置を使う。

骨粗鬆症
「若い人の平均値を100%とした時に、骨密度が若い人の80%未満になると要注意、70%以下まで減ると、骨粗鬆症と診断される」



骨粗鬆(しょう)症9・ステロイド性骨粗鬆症 2017・7・13(木)
 ステロイド(副腎皮質ホルモン)の長期間の服用は骨粗鬆症をひきおこす原因という。ステロイドは副腎から分泌されるホルモンの一種だが、長期間服用すると年齢、性別、人種にかかわらず骨量が減少するため、ステロイド性骨粗鬆症という副作用を起こす。
 
ステロイド
 ステロイドを薬として使用すると、体の中の炎症を抑えたり、体の免疫力を抑制したりする作用があり、さまざまな疾患の治療に使われている。ただ、副作用も多いため、注意が必要な薬。ざっと数えてもステロイド性骨粗鬆症以外に20以上の副作用がネットで書かれている。


骨粗鬆(しょう)症10・副甲状腺ホルモン 2017・7・22(土)
 副甲状腺から分泌するホルモンで、血液中のカルシウムの量を調整するほか、骨の代謝を制御して骨の生成を促す働きをする。
 副甲状腺ホルモン製剤は骨粗鬆症の治療薬として使われている。身内が使っている「フォルテオ皮下注キット」は副甲状腺ホルモン(PTH)製剤である。
             



骨粗鬆(しょう)症11・頭蓋骨 2017・7・30(日)
 骨粗鬆症とは直接関係ないが、「フォルテオ皮下注キット」関連の印刷物に「とうがいこつ」と振り仮名があった。「ずがいこつ」と読むのだと思っていたのでびっくりした。試みに近くにいた人に聞いたけど「とうがいこつ」と読むのは初めてという。
 解説には「・・・解剖学では頭蓋骨・とうがいこつと言う。頭や顔を構成する骨の事で、一つの骨に見えるが、15種類・23個の骨で構成されている」と書いてある。
 若い頃に頭蓋骨内部の出血で40日ほど入院したことがあるけど、まわりは「ずがいこつ」と言っていたような気がする。 



骨粗鬆(しょう)症12・関節リウマチ 2017・8・5(土)
  関節リウマチは、関節が炎症を起こし軟骨や骨が破壊されて関節の機能が損なわれ、放っておくと関節が変形してしまう病気。関節の周囲を取り囲んでいる滑膜が腫れ上がり、激しい痛みを伴う。さらに炎症が悪化して、骨や軟骨を破壊する。30~50歳代の女性に多く発症するという。
 その炎症を抑えるためにステロイドを使うが、長期化すると骨粗鬆症になる可能性があるので、定期的な検査をする必要がある。
 動かさなくても痛くなるというから、素空のテニス肘とは違う。
           



骨粗鬆(しょう)症13・骨代謝マーカー 2017・8・22(火)
 骨代謝マーカーとは骨の代謝を表す指標の事。骨は骨吸収(古い骨の破壊)と骨形成(新しい骨の形成)を繰り返す。血液や尿検査で骨吸収や骨形成の現在の程度がわかる。
 骨粗鬆症では骨代謝マーカーを調べることによって、骨形成を促進する薬や骨吸収を低下させる薬を選択できる。
 骨形成促進剤で骨形成が促され、調べると効果が確認できる。また、骨代謝マーカーに変化が見られない場合は骨粗鬆症以外の病気が隠れていたりするという。 



骨粗鬆(しょう)症14・臨床骨折と形態骨折 2017・9・3(日)
 骨折の分類に臨床骨折と形態骨折がある。転倒などで骨折した痛みを伴うものを臨床骨折という。痛みがなくX線撮影で確認される骨折を形態骨折という。特に形態骨折は骨粗鬆症で骨がもろくなっている場合に起こることがある。
 また全てが形態骨折ではないが、骨粗鬆症などが原因で背骨が圧迫されてつぶれるような骨折(椎体骨折)もある。骨粗鬆症では背骨がもろくなり、背骨にかかる力に耐えられず、背骨は徐々に圧迫されてつぶれる。長い間力がかかってゆっくりと背骨がつぶれた場合、痛い場合もあるが背骨がつぶれたことに気がつかないこともある。
 骨粗鬆症では、いつのまにか背骨が骨折していたというような人をできるだけ早くみつけて次の骨折を防ぐための薬による治療が必要である。
 椎体
骨折の人が身近に多い。


骨粗鬆(しょう)症15・逆流性食道炎 2017・9・14(木)
 骨粗鬆症によって背中が曲がると、胃が圧迫されて逆流性食道炎が起こることがあるという。これは胃酸の逆流によって食道がただれたり潰瘍が出来たりする病気。逆流は胸やけや呑酸(のどや口のなかが酸っぱくなる)などの不快な症状が起こす。
 胃では酸性度の強い胃酸(塩酸)と消化酵素が含まれる胃液が分泌されている。胃液は食物の中に含まれるタンパク質を分解し、おかゆ程度の固さにすることで、小腸で吸収しやすい状態にする。胃には酸から粘膜を守る防御機能が働いているが、食道にはこの防御機能がないため、胃酸が食道に逆流すると、食道粘膜は強い酸である胃酸にさらされて炎症を起こす。これを「逆流性食道炎」いう。



骨粗鬆(しょう)症16・胸郭(きょうかく) 2017・9・29(金)
 胸椎(きょうつい)、肋骨(ろっこつ)、胸骨(きょうこつ)からなる右図全体をさす。心臓、肺、大血管など大事な臓器を守っているので、骨粗鬆症で胸椎を骨折すると胸郭が変形し、心肺機能や呼吸機能が低下する恐れがある。
 スキーで肋骨を4本折ったことがあるが、その時医者に言われたのは「折れた骨が内臓に突き刺さらなかったからよかったですね」




骨粗鬆(しょう)症17・骨萎縮 2017・10・14(土)
 作られた骨の骨量が減少した状態を言う。骨粗鬆症とほぼ同じ意味で使われるが、骨萎縮は身体の一部分の骨の状態を指す場合に使われることが多い。骨折治療のためのギブス固定や長期入院、加齢などによって起こる。
 なるほど、高齢の知り合いでそうしたことを経験した人が歩き方がおかしいのはそのためのようだ。大腿骨骨折の身内は骨萎縮ではなく、腰への負担がかかり、腰痛気味でまだ正常には歩けない。



骨粗鬆(しょう)症18・3つの治療法 2017・10・27(金)
 治療は、骨折の発生を抑え、生活の質と意地と改善を図ること。治療法は食事療法、運動療法、薬物治療。
 
食事療法
 バランスの良い栄養を取った上で、カルシウムやビタミンD、ビタミンKなどを摂取する。
 
運動療法
 適切な運動は、骨量の維持あるいは増加、運動機能の改善、腰痛の緩和をもたらす。
 
薬物治療
 骨の破壊を抑える骨吸収抑制剤と骨を作る骨形成促進剤がある。
 大腿部骨折で身内が行っているのは骨形成促進剤を毎日2年間注射する事。気の遠くなるような治療だ。


骨粗鬆(しょう)症19・食道裂孔ヘルニア 2017・11・3(金)
 食道裂孔(れっこう)ヘルニアとは胃の一部が胸側(上側)にはみ出してしまった状態を言う。骨粗鬆症で椎体(ついたい)骨折をした人に良く見られ、逆流性食道炎の併発や重症化の原因となるため、異変に早く気づくことが重要だ。
 骨粗鬆症への対策は常に行っておかないと怖いことが起こる。
          


骨粗鬆(しょう)症20・運動 2017・11・15(水)
 骨粗鬆症の予防や骨密度の上昇のためには、栄養とともに運動が重要、運動は骨を強くする。若い頃にバスケットボールなどの強めのスポーツをした経験があると骨密度の低下が抑えられ、骨粗鬆症の発症を防ぐ可能性が高い。
 中高年ではどんな運動が良いかと言うと、リスクが少なく簡単な運動ということで「歩行」が推奨されている。腰骨(腰椎)や足の付け根の骨(大腿骨頚部)の骨密度が上昇するという。
 また適度な運動は転倒や骨折の予防にもなる。階段の昇り降りや散歩の継続が
将来の骨折予防につながっている。
inserted by FC2 system