2017・11・23~2018・6・6
骨粗鬆(しょう)症21・上腕骨近位端 2017・11・23(木) 「じょうわんこつきんいたん」は肩関節に近い部分を指す。 上腕骨近位端骨折は、転んで手や肘を突いたときに起こりやすく、骨粗鬆症の人によく見られる骨折の一つだが、そうでない人でも起こりそう。とりわけ、年を取ると転びやすくなるので気をつけなくては! 骨粗鬆(しょう)症22・疲労骨折 2017・12・2(土) 骨の同じ部分に小さな力が繰り返し加わってひびが入ったり、ひびが進んで骨折する。もちろん、短期間にトレーニングをするスポーツ選手に多いが、骨粗鬆症の人もなる。 疲労骨折の6割を占めるのは、足の甲の骨(中足骨・ちゅうそくこつ)やすねの骨(脛骨・けいこつ)だ。疲労骨折になった人を今まで何度も見てきた。 骨粗鬆(しょう)症23・脂質異常症 2017・12・12(火) 閉経後に女性ホルモンの一つであるエストロゲンが激減すると骨粗鬆症だけでなく、脂質異常症(高脂血症)にもなりやすい。 脂質異常症とは、コレステロールや中性脂肪などの脂質代謝に異常をきたした状態、放っておくと動脈硬化の原因になり、心筋梗塞や脳梗塞を起こすことがある。 脂質異常症になりやすい人 ○ 家族に脂質異常症や動脈硬化の人がいる ○ 高血圧 ○ 頻繁にお酒を飲む ○ 痛風 ○ 太っている ○ 日ごろ身体を動かしていない ○ 血糖値が高い ○ 閉経している ○ 甘いもの、肉や脂っこいものを食べる 病院で定期検査をしたほうが良いようだ。 骨粗鬆(しょう)症24・痛みを和らげる 2017・12・26(火) 痛みを和らげる方法は鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬)での治療と手術による方法がある。 腰の痛みには麻酔を打つトリガーポイント注射、背中の痛みには椎体の間の関節に麻酔や炎症を抑える薬を注入するブロック療法がある。ただ、鎮痛剤を使う方法は高齢者では胃腸などへの副作用が考えられるので使用は最小限がよい。 手術は椎体骨折の時に行われる。椎体内に骨セメントや人工骨を入れ変形を矯正して痛みを和らげる。 どちらにしてもこうなる前の対策をしておかなくてはいけない。 骨粗鬆(しょう)症25・運動機能の維持・改善 2018・1・7(日) 骨粗鬆症治療に運動療法と物理療法がある。専門家の指導下での運動は骨密度が上がる。また筋力や柔軟性を高める運動は、バランス感覚を高め、転倒を防ぎ骨折を防ぐことになる。 物理療法には患部を温める温熱療法(ホットパック、マイクロ波など)や赤外線を使った光線療法、電気療法(低周波など)があり、どれも痛みを和らげる効果がある。 骨粗鬆(しょう)症26・動脈硬化 2018・1・20(土) 動脈硬化は骨粗鬆症と併存しやすい病気だ。動脈の血管が固くなり、弾力性が失われた状態のことを言う。コレストロールや中性脂肪などが血管の内側に沈着して血液が流れにくくなる。脂質異常症や高血圧、肥満などが原因、進行すると心筋梗塞や脳梗塞にあんる危険性がある。 素空は中性脂肪は少ないと思うが、血糖値の高いことやコレステロールで動脈硬化とそれによる病気の恐れはある。 骨粗鬆(しょう)症27・クッシング症候群 2018・2・7(水) 副腎で作られるホルモン(副腎皮質ホルモン)の一種であるコルチゾールが過剰に分泌されると顔のむくみや腹部肥満など起こる。そうしたクッシング症候群になると作られた大量の副腎皮質ホルモンが骨芽細胞(骨を作る細胞)のバランスを壊す。その結果骨粗鬆症になりやすくなる。 骨粗鬆(しょう)症28・ロコモ 2018・2・18(日) ロコモ(ロコモティブシンドローム・運動器症候群)とは骨や関節が変形したり、筋肉の動きを伝える神経などが衰えたりして「立つ」「歩く」といった動作がが困難になることをいう。 運動器の不調を訴える人、骨がもろくなる人は50歳を過ぎて急増しそのピークは70代だという。 ロコモにつながる運動器障害の原因は2つ。 1 運動器の疾患 骨粗鬆症、変形性関節症、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症 2 加齢による運動機能の低下 ロコモ チェック (以下の7つのうち一つでも当てはまれば可能性あり) ・ 片足立ちで靴下がはけない ・ 家の中でつまずいたり滑ったりする ・ 階段を上がる手すりがいる ・ 横断歩道を青信号で渡りきれない ・ 15分ぐらい続けて歩けない ・ 2kg程度の買い物を持ち帰れない ・ 布団の上げ下ろしなど重い仕事が困難 素空は最初の「片足立ち靴下」がちょっとしんどいかな? 骨粗鬆(しょう)症29・ロコトレ 2018・2・25(日) いつまでも自分の足で歩くことが出来るようにするのがロコトレ(ロコモーショントレーニング)。日々、継続すれば、転倒や骨折を予防できる。 1 片足立ち バランス能力をつける 姿勢をまっすぐにして、片足をあげて1分間キープ。1日3回。 2 スクワット 下肢の筋力をつける 1日3セット (椅子や机を補助に使ってもよい) 骨粗鬆(しょう)症30・良い食事1 2018・3・10(土) カルシウムと一緒にビタミンDとKを取ることが骨粗鬆症の治療に良い。ビタミンDは魚類やきのこ類、ビタミンKは緑の葉の野菜や納豆などに多く含まれる。 栄養の十分な摂取が必要だが、過剰摂取を控えたほうが良い食品もある。リンを多く含む食品(加工食品、一部の清涼飲料水)、食塩、アルコール、カフェインなどである。 骨粗鬆(しょう)症31・良い食事2 2018・3・21(水) 骨粗鬆症の治療にカルシウムの摂取が不可欠だが、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、骨を作るのに重要なビタミンKを合わせて取ると骨密度上昇、骨折抑制効果がある。バランスの良い食事を心掛けることだ。 一日の摂取目標量は カルシウム 700~800mg ビタミンD 10~20μg ビタミンK 250~300μg ただ、カルシウムの過剰摂取は副作用を起こすことがある。 骨粗鬆(しょう)症32 骨ぺージェット病 2018・3・26(月) 骨は作られたり壊されたりしながら、その構造を保つという。骨ぺージェット病は一部の骨が部分的に異常に活発になり、骨変形や強度低下を起こす慢性疾患である。骨パジェット病、 変形性骨炎とも呼ばれる。原因不明の骨代謝疾患だが、この病気はすぐに症状が出ない場合が多いが、痛みやこわばり、骨の変形が起こる。ただ、国内の患者数は200~300人ぐらいらしい。 骨粗鬆症治療薬のリセドロン酸ナトリウムはこの病気のための一つの薬だという。 骨粗鬆(しょう)症33・転移性脊椎腫瘍 2018・4・4(水) 転移性脊椎腫瘍(せきついしゅよう)とは臓器にできたがん(腫瘍)が脊椎(背骨)に転移したもの。がんが骨に転移して大きくなると骨が弱くなり骨折が起こりやすくなる。また、骨折でできる骨片や大きくなったがんで脊髄が圧迫され麻痺が起こることもあるという。骨粗鬆症とは直接関係はないが、レントゲンやMRI、骨シンチグラムなどで検査できるそうだ。 こんな腫瘍にはなりたくないが、眼前に迫っているかもしれない。 骨粗鬆(しょう)症34・いい食事 2018・4・16(月) カルシウムの吸収を高めるビタミンDは骨粗鬆症の治療に欠かせない。ビタミンDは魚類、きのこ類に多く含まれている。また、日光に当たることによって皮膚でも作られる。 骨を丈夫にするには食品の摂取以外に日光に当たりながら骨の周りの筋肉をつけることが効果的だ。たとえば、犬の散歩などが効果的だ。 またビタミンKは骨質を高めるために良いという。骨密度が高くても骨質が悪いと骨折などの可能性が高くなる。ビタミンKは納豆と緑黄色野菜に多く含まれているので毎日摂取するとよい。特に納豆は摂取効果が大きいようだ。 骨粗鬆(しょう)症35・海綿骨 2018・4・25(水) 皮質骨の内側にあるスポンジ(海綿)のような骨。どの方向から負担がかかっても耐えられるように、一定の規則性をもった3次元の網目模様を形作っている。 緻密骨の対語として用いられ、骨のミネラルの構造が粗である部分のこと。 骨粗鬆症になると、まずこの海綿骨の骨量が減ると言われている。 骨粗鬆(しょう)症36 ・骨強度 2018・5・6(日) 骨粗鬆症は「骨強度の低下を特徴とし、骨折のリスクが増大しやすくなる骨格疾患」と定義されている。「骨密度」とは骨の強さのことで「骨密度」と「骨質」からなっている。だから「骨質」も上げなくてはいけない。 骨の構造を鉄筋コンクリートの建物に例えると、カルシウムはコンクリートに当たり、コラーゲンは鉄筋に当たる。建物は、コンクリートの量(骨密度)だけを増やしても、丈夫にならない。鉄筋(骨質)で強化することで、はじめて頑丈になる。 骨を強くするにはカルシウムで骨量を増やすだけでなく、コラーゲンで骨質を高めることが必要。つまり、「骨密度(70%)+骨質(30%)=骨の強さ」ということになる。 骨粗鬆(しょう)症37・骨セメント 2018・5・13(日) 骨粗鬆症などによる背骨の圧迫骨折を治療するときに使われるアクリル樹脂のことを骨セメントと言う。つぶれた椎体に注射器で注入することで骨の変形を軽減し痛みを和らげる。 ただ、副作用が起こる場合があるので、医師の説明をよく聞いて行うのが良いようだ。 骨粗鬆(しょう)症38・予防 2018・5・22(火) ①適切な食事と運動習慣 「カルシウムなどの栄養素を十分に取る」「運動をする」が重要。若いころから心掛けることが必要だが、年を取ってからも手遅れではない。バランスの良い食事を取り、運動を習慣化する事。 ・ ウォーキングやランニング ・ エアロビクス ・ 散歩 ・ 階段の上がり下り ②定期検診(悪化の予防) 日本では40~70代の女性を対象に、5年ごとの骨粗鬆症の定期検診が行われている。定期的に骨量を測り、早い段階で発見して適切な治療を開始する。骨粗鬆症でない人も生活習慣も見直す結果になる。定期検診は骨折予防に有効。 定期健診のメリット ・ 骨粗鬆症の早期発見 ・ 骨折リスクを知る ・ 骨粗鬆症症予防の意識を高める ・ 生活習慣の改善へ 骨粗鬆(しょう)症39・ビタミンK 2018・5・29(火) 骨粗鬆症には適切な食事(カルシウムなどの栄養素を十分に取る)が重要だが、カルシウムが骨に沈着するときに必要なタンパク質を作るのを助けるのがビタミンK。 また、ビタミンKは出血した時に血を固める働きがある。ビタミンKにはK1とK2があり、K1は緑黄色野菜や海藻に、K2は納豆などの発酵食品に多く含まれる。 食べ物で嫌いなものはないが、以下の図の中では海産物が比較的好きだ。 骨粗鬆(しょう)症40・神経ブロック 2018・6・6(水) 字のごとく、痛みのある場所の神経に局部麻酔し、神経の伝導路を遮断すること。ペインクリニック(ペイン=痛み)などで行われる痛みを抑える治療にも用いられ、「神経ブロック療法」とも呼ばれる。骨粗鬆症による腰や背中の痛みにも行われることがある。 そんな治療は受けたことがないし、これからもないことを願っている。 |