1 三月二十八日報ありちか頃その寺に詣でて拝観するに香薬師像のたちまち 何者にか盗み去られて今はすでにおはしまさずといふを聞きて詠める(第1首) をろがみて きのふ の ごとく かへり こし みほとけ すで に なしと いはず やも |
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2 三月二十八日報ありちか頃その寺に詣でて拝観するに香薬師像のたちまち 何者にか盗み去られて今はすでにおはしまさずといふを聞きて詠める(第2首) みほとけ は いかなる しこ の をのこら が やど にか たたす ゆめ の ごとく に |
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3 三月二十八日報ありちか頃その寺に詣でて拝観するに香薬師像のたちまち 何者にか盗み去られて今はすでにおはしまさずといふを聞きて詠める(第3首) みほとけ は いまさず なりて ふる あめ に わが いしぶみ の ぬれ つつ か あらむ |
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4 三月二十八日報ありちか頃その寺に詣でて拝観するに香薬師像のたちまち 何者にか盗み去られて今はすでにおはしまさずといふを聞きて詠める(第4首) いでまして ふたたび かへり いませり し みてら の かど に われ たちまたむ |
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5 三月二十八日報ありちか頃その寺に詣でて拝観するに香薬師像のたちまち 何者にか盗み去られて今はすでにおはしまさずといふを聞きて詠める(第5首) かど の へ の たかまどやま を かれやま と そう は なげかむ こゑ の かぎり を |
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