会津八一 寒燈集以後・山歌(四首)
                                 昭和二十三年一月
寒燈集以後


山     歌
「寒燈集に入れなかったもの、及び以後に詠まれた幽暗〜鐘銘、計57首を解説する。歌は會津八一全集巻四より選んだ。鐘銘は八一の最後の歌である」
「昭和22年10月7日、昭和天皇の新潟行幸の時、県から天皇への御進講の依頼が会津八一、小杉放菴、佐藤耐雪、佐々木象堂、斎藤秀平の五氏にあった。しかし、人選や方法に問題があり八一は辞退する。その時に御進講のために用意した良寛のことを詠い、後に発表した4首が山歌である」
                                        会津八一の歌 索引
1 山歌(第1首)
   昨秋天皇陛下この地に巡幸したまひし時県吏まづ来りて予にもとむるに
   良寛禅師に関する一席の進講を以てす予すなはちこれを快諾したるも
   期に及びてにはかに事を以てこれを果すことを得ず甚だこれを憾(うら)み
   とせり今その詠草を筐底(きょうてい)に見出でてここに録して記念とす
     さと の こ と てまり つき つつ あそびたる 
                 ほふし が うた を きこえ まつらむ
歌の解説
2 山歌(第2首)
     やまかげ の ほふし が うた も きこし めせ 
                 くに みそなはす たび の かたみ に
歌の解説
3 山歌(第3首)
     あしびきの やま の ほふし が ふるうた の 
                 ひびき すがし と よみし たまはむ
歌の解説
4 山歌(第4首)
     ほほゑみて きこし めしぬ と とこよべ に 
                  ほほゑむ らし も いにしへ の ひと 
歌の解説
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