吉野北六田の茶店にて(會津八一) 2015・1・30(金)  
  みよしの の むだ の かはべ の あゆすし の     解説
           しほ くちひびく はる の さむき に 
     (み吉野の六田の川辺の鮎鮨の塩口ひびく春の寒きに)

 鹿鳴集の中の南京余唱(なんきょうよしょう)42首は奈良を詠んだ大正14年の作。前半27首は同年3月に、後半15首は同年11月に詠まれた。「新唱」に対する余唱である。この歌は南京余唱第1首。

        ー都合により明日1月31日は独り言を休みます
難読駅名2 2015・1・29(木)
 全国1位の特牛は「とっこい」と読む。山口県下関市の山陰本線の駅、この地方で大きな牝牛を「とこい」と呼ぶことからと言う。
 三重県
   1 海山道は「みやまど」、海山道神社に由来。(海も山も切り開
     いて運を運ぶ神社)
   2 長太ノ浦は「
なごのうら」、長太は「なぐ=凪ぐ」で伊勢湾の
     波穏やかな浦に由来。
   3 菰野は「
こもの」、イネ科の植物のマコモ(真菰)が生えていた
     野に由来。菰野町はマコモでいろいろ町おこしをしている。
   4 河曲は「
かわの」、鈴鹿川の蛇行に由来。かって河曲(かわわ
     郡があった。
   5 穴太は「
あのう」、東員町の石垣造りの技術集団「穴太衆」
     (あのうしゅう)に由来か?滋賀県の穴太駅は「あのお」と読む。
   6 麻生田
は「おうだ」、麻栽培に由来か?近隣の麻生神社は
     「あさお」と読む。
 
 以下は全国2位~5位、 わかるかな?
   
2位 及位  (山形県真室川町)
   
3位 朝来  (和歌山県上富田町)
   
4位 晩生内(北海道浦臼町)
   
5位 上枝  (岐阜県高山市)
ウケ狙いではなく(朝日新聞・いわせてもらお) 2015・1・28(水)
 姉2人と話していた、「直前のNHKの朝ドラのタイトル何だっけ」。みんなど忘れし、悩み始めた。ふと思う出した私が「花毛のアンよ!」と叫ぶと爆笑に。タイトルの「花子とアン」と、花子が翻訳した作品名「赤毛のアン」がまざってしまった。  (愛知県日進市・「鼻毛」に聞こえたかも・54歳)

 「ど忘れ」が日常になった素空、今日も知人の名前を思い出せなくて、連れ合いに延々と特徴を話してやっと教えてもらった。ただし、同級生とは思いだせなくても「あれ」「それ」で会話がスムースに進行する。
インフルエンザ 2015・1・27(火)
 全国で猛威をふるっている。知人が施設に入っている母親の衣類を持って行ったら、中に入らずに置いて帰ってと言われた。
 友人は「3人の孫がみんなインフルエンザA型」とメールで書き、「そんな中でも予防接種もしていない私は、うようよしているウイルスに抵抗して頑張っている」と言う。素空は予防接種をしているので影響はなさそうだが、昨秋からずっと鼻炎で悩まされている。もうじき、花粉の襲来も始まるので早く治って欲しいと耳鼻咽喉科に通っている。

 日常生活におけるインフルエンザの予防法は
1 人ごみを避け、外出時にはマスク着用。
2 帰宅時には「手洗い」「うがい」。
3 栄養と休養を十分にとる。
4 室内では加湿と換気をよくする。

 感染者や疑いのある人のエチケット
1 咳やくしゃみをしているときはマスクを着用。
2 咳やくしゃみをするとき、マスクを着用していない場合は、ティッシュ
  などで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れる。
3 鼻水・痰などを含んだティッシュを、すぐに蓋つきのごみ箱にすてら
  れる環境を整える。
望郷・第7首(會津八一) 2015・1・26(月)  
  みゆき ふる こし の あらの の あらしば の      解説
           しばしば きみ を おもは ざらめ や
     (み雪降る越の荒野の荒柴のしばしば君を思はざらめや)

 故郷の人々を思って詠う歌だが、恋人や友人への思いが背景にある。“人を思う”が直接表現されるのは、八一には珍しい。
                                めいほうスキー場へ
難読駅名1 2015・1・25(日)
 週刊誌に難読駅名が紹介されている。全国ベストテンは全く読めず、地元三重県の6駅の名も3駅しかわからなかった。「難読・誤読駅名の辞典」の著者・浅井建爾が選ぶと書いてある。
 ぼちぼち紹介して行こうと思う。読みに挑戦してください。
まずは
 全国 1位   特 牛
 三重県は以下の6駅
   1 海山道   2 長太ノ浦   3 菰野
   4 河曲     5 穴太       6 麻生田
紅白出場選手の名(朝日新聞・いわせてもらお) 2015・1・24(土)
 大みそかに紅白歌合戦を見ていた時、帰省していた次男(33)が祖母(82)に「『きゃりーぱみゅぱみゅ』って知っている?」と聞いた。祖母が「『カタカナの人』は知らない」と答えると、息子は「ひらがなの人なんだよ」。
       (栃木県小山市・海外アーティストではありません・61歳)

 今日、録画した紅白歌合戦でやっと「きゃりーぱみゅぱみゅ」を見た。大晦日は途中で寝てしまうので、例年録画を長時間かかって見る。歌番組を見るのは一年に一回、紅白の時だけだ。
アプリコット(apricot) 2015・1・23(金)
 アプリコットは、杏(あんず)のことで、その色もさす。赤みがかった黄色の事である。
 くるみが我家に来た時、初めてこの言葉を知った。アプリコットのトイプードル、なんとなく高級そうに聞こえた。
 河原を散歩していて冬になると、枯れ葉にそっくりなのに気が付き、それから枯れ葉色と茶化しているが、ちょっと気の毒な呼び名かな?と思っていた。
 新年になって沢山のひつじの絵を見ていて思った。今年は“ひつじ色のくるみ”と呼ぼうと。
 ペット馬鹿で閑な飼い主の独り言。
望郷・第6首(會津八一) 2015・1・22(木)
  すべ も なく みゆき ふり つむ よ の ま にも     解説
             ふるさとびと の おゆ らく をし も
    (すべもなくみ雪降り積む夜の間にも故郷人の老ゆらく惜しも)

 「幼児より1年の大半を、常に灰色の曇天をのみ眺めつつ育ちたれば・・・」と新潟生まれの八一は言っている。
枕草子(三段) 2015・1・21(水)
 字数が少ないのでほっとする。
 饒舌はダメ、言葉少なに的確に話せと言う。枕草子も省略が多く、そこに余韻がある。草子の冒頭「春は曙。」がその一番の例。
 素空は人見知りし無口?だけど、友人の中ではしゃべり過ぎる。言葉少なで心情を伝えることは難しい。
(三段)
 「同じことなれども、聞耳(きゝみゝ)ことなるもの。法師の言葉(ことば)。お(を)とこの言葉(ことば)。女の言葉(ことば)。下衆(げす)の言葉(ことば)にはかならず文字(もじ)あまりたり。たらぬこそおかしけれ。」
 (同じ意味なのに耳に聞こえる印象が違うもの。法師の言葉。男の言葉。女の言葉。身分のいやしい者の言葉は余分な事が多い。余計な事を言わずに言葉少ながよい
孫が可愛いあまり?(朝日新聞・いわせてもらお) 2015・1・19(月)
 大みそかの晩、実家のテレビで、紅白歌合戦を家族で見ていた。午後10時前に眠くなった私は、父に「ビデオに撮っておいて」と頼み、先に就寝。父は「しょうがないな」とつぶやき、孫たちの姿をビデオ撮影し始めた。
     (神奈川県藤沢市・指摘で気付き、番組録画もセーフ・45歳)

 ビデオ撮影の言葉に兄の撮影が浮かんだ。夏冬に孫たちが来ると常にビデオを撮ってくれる。DVDが沢山本箱に並んでいる。
 嫁は大晦日はいろいろ忙しいので、録画したDVDを持って千葉に帰る。
                  (明日第3火曜日は独り言を休みます)
                  バロー ジャズドリーム トミジャス
センター試験 2015・1・18(日)
  17、18日のセンター試験が終わった。国語でツイッターに関する評論が出た。評論家・佐々木敦氏(50)の「未知との遭遇」で、インターネット上で簡単な内容でも他人に質問しようとする人や、逆におせっかいで教えたがりな人がいるという傾向や、盗作の問題などについて論じている。国語も時代を反映していて面白いが、受験生にはネットに得意、不得手があるから、どう影響するのかな?
 友人のネットには無関係と思える息子(浪人)も背水の陣でのぞんだと思うが、私大を除いて吉報は3月初めまで待たなければいけない。本人も親も大変だが、身近な者も落ちつかない日々が続く。
望郷・第5首(會津八一) 2015・1・17(土)
  かすみ たつ はま の まさご を ふみ さくみ      解説
          か ゆき かく ゆき おもひ ぞ わが する
    (霞立つ浜の真砂を踏みさくみか行きかく行き思ひぞ我がする)

 いろいろな事を“か ゆき かく ゆき(行きつ戻りつ)”考える。意外に思考が進むものだ。
吉永小百合と原爆詩 2015・1・16(金)
 “戦後70年 吉永小百合の祈り”(NHK)を見た。原爆詩を朗読してきた彼女の努力に敬意を表する。「原爆詩」は涙なしには聞く事ができない。
 素空が今回初めて聞いたのは「ヒロシマの空」(林幸子)、解説するより、その詩を読んで欲しい。
 有名な詩は峠三吉の原爆詩集「序 ちちをかえせ ははをかえせ・・・
 ここでは栗原貞子の「生ましめんかな」を転載する。
   こわれたビルデングの地下室の夜であった。
   原子爆弾の負傷者達は
   ローソク一本ない暗い地下室を
   うずめていっぱいだった。
   生ぐさい血の匂い、死臭、汗くさい人いきれ、うめき声
   その中から不思議な声がきこえて来た。
   「赤ん坊が生まれる」と云うのだ。
   この地獄の底のような地下室で今、若い女が
   産気づいているのだ。
   マッチ一本ないくらがりでどうしたらいいのだろう
   人々は自分の痛みを忘れて気づかった。
   と、「私が産婆です、私が生ませましょう」と云ったのは
   さっきまでうめいていた重傷者だ。
   かくてくらがりの地獄の底で新しい生命は生まれた。
   かくてあかつきを待たず産婆は血まみれのまま死んだ。
   生ましめんかな
   生ましめんかな
   己が命捨つとも
ルーブル(朝日新聞・いわせてもらお) 2015・1・15(木)
 ロシアの通貨ルーブルが暴落し、新聞記事に「ルーブル危機」とあった。それを見た妻が「あら大変、いつか行きたいと思っていたのに閉館してしまうかも」       (福岡市・仏の美術館の方は大丈夫でしょう・65歳)

 ロシア通貨のルーブルは本来「それなりの価値を持つ銀塊」という意味で今は1ルーブル=2円前後である。ルーブル美術館はルーブル宮殿(palais du Louvre)内にあるからだが、名前の由来はわからない。
星野富弘1~2月の詩画・慰め(クリスマスローズ) 2015・1・14(水)

  悲しいときに
   悲しめる心を持っている
   あふれ出る涙がある
  なんという慰めだろう

 感情を抑制しないで素直に生きればいいと思うようになったが、その感情そのものを持っている事の素晴らしさにこの詩で気づいた。
我家のクリスマスローズは薄い緑である。
望郷・第4首(會津八一) 2015・1・13(火)
  よ を こめて あか くみ はなち おほかは の     解説
           この てる つき に ふなで す らし も
     (夜をこめて閼伽汲み放ち大川のこの照る月に船出すらしも)

 額田王の歌を思い出す。
  熟田津に舟乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今漕ぎ出でな (万葉集)
枕草子(二段) 2015・1・12(月)
 枕草子は人から人への転写を経て、2種4系統の諸伝本へと複雑に成長し変貌した。だから、いろいろなものがある。素空が参考にするのは「新日本古典文学体系・枕草子」(岩波書店)
 この本の二段では“をかし(趣がある、風情がある)”“あはれ(しみじみとした趣)”を月毎に表すが、実際は正月から4月までである。ただし、古語で2000字余ある。脚注を参考に読むが、もう挫折しそうだ。読み続けている旧約聖書もまん中あたりの「詩篇」で進まなくなっている。
 1月にちなんで、二段から以下を転載する。
(二段)
 「正月。一日は、まいて、空の気色もうらうらとめづらしうかすみこめたるに、世にありとある人は、みなすがたかたち、心ことにつくろひ、君をも我をもいはひなどしたる、さまことに、お(を)かし。」
 (正月一日は、空の景色も珍しいほどにうららかで、一面に霞が出ているのに、世間にいる人たちはみんな、衣装・外見・化粧で特別に美しくして、主君も自分も末永くとお祝いしているのは、いつもと違った様子で面白い)
縁起でもない(朝日新聞・いわせてもらお) 2015・1・11(日)
 社会人1年目の次男(25)から「会社でミスをした」と電話が。「気分転換に帰省したら」と言うと、「その前に俺のトホウが届くかも」と次男。「それを言うなら訃報(ふほう)。バカなこと言わないで」と、トホウに暮れた母でした。
      (長野県飯島市・その後、元気を取り戻した様子・57歳)

 「トホウに暮れた」と受けたところが秀逸!間違って覚えた漢字の読みで恥をかくことはよくあるが、知らなければ「訃」を「ト」と読むのはありそうなことだ。
将ぎ 2015・1・10(土)
 孫のまっちゃんが年賀状で「将ぎしよ」と書いてきた。「まさぎしよ」?さっぱり意味がわからなかったので、本人に聞いたら「将棋しよ」だった。
 まっちゃんからだから、まっちゃんの「将」は「まさ」と読むという先入観からの素空の間違い。小学一年生だから「将」も「棋」も習っていない。ただ、自分の名だったから「将」を知っていて書いてきたのだ。
 将棋の相手をした兄が「油断していると危なくなるほど、うまくなっている」と言っていた。正月がずっと将棋かと思っていたが、カコバーがプレゼントした妖怪ウォッチと宮司のプレゼント・妖怪3DカードメーカーDXに夢中になっていたので、将棋の対戦はしなかった。
望郷・第3首(會津八一) 2015・1・9(金)
  ふるさと の ふるえ の やなぎ はがくれ に      解説
           ゆうべ の ふね の もの かしぐ ころ
       (故郷の古江の柳葉がくれに夕べの舟の物炊ぐ頃)

 明治時代、水上で暮らす人が夕餉の支度をする情景を詠う。調べの良さとともに目の前の姿が懐かしさを持って浮かんでくる。 
日録 20世紀(1922・大正11) 2015・1・8(木)
 1922年のグラビアは以下である。
  ・ツタンカーメンの墓発見!
  ・ワシントン軍縮会議と軍人“冬の時代”
  ・5色刷り“豪華本”も登場した児童雑誌ブーム
  ・わずか2年で消えたシベリア「極東共和国」

 日本でツタンカーメン展があったのは1965年、そして2012年だった。最初の展覧会の日本中の興奮を覚えている。探し当てたのはイギリスの富豪カーナヴォン卿をスポンサーにした遺跡発掘家ハワード・カーター。発見の素晴らしさを吉村作治早大教授はこう言っている。
 「古代王朝の正史に名前も書かれていない王の、しかも無傷の墓を発見・・・さらに手づかずの2000点もの副葬品が発見されたのは古今東西に例がない。・・・これに比べると、あのシュリーマンのトロイ遺跡の発見すら、かすんでしまいます
 第一次大戦後の軍縮会議の決定で日本も軍縮を実行したが、後(昭和)に軍備を増強している。
 豪華な児童本がブームになったが、翌年の関東大震災による痛手や昭和の軍国化でほとんどが休刊したという。
 極東共和国はロシア革命に干渉し、シベリアに出兵した日本軍やアメリカ軍との“緩衝国家”(=社会主義国家では無いとして、表向きは民主主義的な政体をとった)として作られたもの。各国の撤退とともにソビエト連邦に吸収されて2年で無くなった。このことは初めて知った。
初夢はいかに(中日新聞・つれあいにモノ申す) 2015・1・7(水)
 「お父さん、いい夢見たよ」と妻がうれしそうに言った。「おいしいものでもいっぱい食べる夢か」と聞くと、「SMAPの中居君と明日結婚するの。六十四歳でもいいって言ってくれたの」。      (俺はどこへいった!・67歳)

 “初夢に若い魅力的な女性があらわれて・・・”と言ってみたいが、孫、犬と一緒のベットでは、寝言やいびき、寝返りなどで夢などみている暇はなかった。
年賀状・郵便番号と住所 2015・1・6(火)
 年賀状が郵便番号と合致する店に届いたが、住所は別にある自宅になっていたので、皆が不思議がった。それで仕組みをネットで調べた。
 「郵便番号と住所が違っていた場合、まず自動読取区分機によって処理される。区分機は郵便番号で判断するので、いったん郵便番号の配達担当地域郵便局に輸送され、配達担当郵便局で道順作業の機械区分の際に、郵便番号と住所の不一致で、区分機からはねられることとなり、ここで初めて郵便番号と住所の不一致が発見される。発見され次第、正当な住所の配達担当地域に輸送される」と書いてある。
 ところが、今回は正当な住所ではなく、書かれた郵便番号の場所に届いたのだ。不思議だが、こう解釈した。どちらの場所も素空の名が登録されているので、迷った?担当が適当に配達した。賀状は膨大な量だから、こんなこともあるのだろう。
 ところで、その賀状は鳥取の義姉からのものだった。
望郷・第2首(會津八一) 2015・1・5(月)
  あさり す と こぎ たみ ゆけば おほかは の      解説
           しま の やなぎ に うぐひす なく も
      (漁りすと漕ぎたみゆけば大川の洲の柳に鶯鳴くも)

 調和して絵になるものを「梅に鶯、柳に燕」と言う。でも川、掘割、柳が印象的な故郷・新潟の思い出は柳に鶯なのだ。

 本当にきれいだった今朝の富士山(1月3日、神奈川のNさんより) 
枕草子(一段) 2015・1・4(日)
 枕草子冒頭は季節の良い時を言う。春は曙(空の明るくなり始め)、夏は夜、秋は夕暮れ、冬は早朝が素晴らしいという。
 受験用に読んだけれど、覚えているのはこの一段ぐらい、先ずは読んでみるのも酔狂!
(一段)
 春は曙(あけぼの)。やうやう白くなりゆく山際(やまぎわ)、すこしあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。

 夏は夜。月の頃はさらなり、闇もなほ、螢(ほたる)飛びちがひたる。雨など降るも、をかし。

 秋は夕暮(ゆうぐれ)。夕日のさして山端(やまぎわ)いと近くなりたるに、烏(からす)の寝所(ねどころ)へ行くとて、三つ四つ二つなど、飛び行くさへあはれなり。まして雁(かり)などのつらねたるが、いと小さく見ゆる、いとをかし。日入(ひい)りはてて、風の音(おと)、蟲の音(ね)など。(いとあはれなり。)

 冬はつとめて。雪の降りたるは、いふべきにもあらず。霜などのいと白きも、またさらでも いと寒きに、火など急ぎおこして、炭(すみ)持てわたるも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、炭櫃(すびつ)・火桶(ひおけ)の火も、白き灰がちになりぬるはわろし。
わが家にも(中日新聞・つれあいにモノ申す) 2015・1・3(土)
 ノーベル賞受賞関連の新聞記事を読んで、「名古屋大学の天野浩教授、晩さん会で王妃の隣に座っているよ」と言うと、夫が「俺なんか、いつも女王様の隣に座ってるぞ」とのたまった。すかさず息子が「うん、間違いない」だと。
                         (セレブな妻・59歳)

 我家も全く同じ、女王陛下の脇にいつも控えている。くるみも「わん、そうだよ」と鳴いている。
新年 2015・1・2(金)
 改めておめでとうございます。
 孫を中心に親族が集まって楽しい年越しと正月を祝った。くるみはみんなの間を飛び回り、まっちゃんは早速、兄と将棋を一局、その後、義姉を中心に百人一首をする。ココロは100首全てを暗記していた。
 元気な孫たちと過ごして、今年も良い一年になるように心から思った。
   
賀春! 2015・年初
          


 
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