2月の終わりに  2014・2・28(土)
 今月はソチオリンピックを楽しんだ。メダルが取れても取れなくてもハイレベルの競技は素晴らしい。メダル獲得によってスノーボードが大きく認知されたことは喜ばしい。もう少し若ければスノーボードに挑戦したのにと思っている。ただ、一般のスキーヤーの高齢化は寂しいことだ。
 社会に眼を転じると急速に右傾化し、平和から遠ざかる日本が恐ろしい。戦後の平和国家日本の基盤がこんなにも脆いものなのかと唖然とする。
 アンネの日記が破られる事件に驚き、この国の行く末を案じる。日本を落としこめる外国の謀略説などがあるが、素直に取れば反ユダヤであり、ナチスドイツの擁護になる。とりわけ、ナチス擁護となるともう狂気じみている。仮に単なる狂信的な個人の犯行であったとしても、それを受け入れる素地が徐々に日本社会に醸成されてきているようで恐ろしい。
 空襲の悲惨な現場に茫然と立ちつくした先輩の言葉「戦争は2度としてはいけない」を大切にしていきたい。
放浪唫草・第27首(會津八一) 2014・2・27(木)
  豊後海上懐古(第3首)          解説
  うなばら を こえ ゆく きみ が まながい に
               かかりて あをき やまとくにばら
       (海原を越え行く君がまながいにかかりて青き大和国原)

 神武天皇が求めた大和は、八一が憧れた地でもあった。 
しらかば2in1  2014・2・26(水)
 2月23日に行った初めてのスキー場(長野県北佐久郡立科町芦田大字八ヶ野)、山頂から八ヶ岳連峰が見え、その向こうに富士山が浮かんでいる雲ひとつない素晴らしい日だった。もちろん快適に滑ることができた。
 滑りながら「2in1」とはどういう意味なのだろうと思う。素空説は「カップルがここで結ばれる」だったが、調べると以下のようだった。
 1976年(20世紀)に「しらかばスキー場」としてオープン、1981年ゲレンデ拡張で「しらかば2in1スキー場」と名称変更した。
  ・21世紀を目指してはばたくスキー場になるように
  ・新しく整備をしたスキー場を追加して、2つが1つになったとして
  ・2人で一緒になってこのスキー場に来てもらいたかったから
 もう一度出かけたいスキー場である。
  
買い物ベタ(中日新聞・つれあいにモノ申す) 2014・2・25(火)
 夫が自分の枕を買ったが、硬くて首が痛いと言う。「あなたは失敗ばかりね。通販で買ったジーパンも大きすぎたし」と笑ったら「おお、おまえも失敗だったわ」と返された。(買われた覚えのない妻・54歳)

 一緒になった時は懐に3,000円しかなかった。買ったわけではないが、この買物は値打ちだった。
ボケ(木瓜)と水仙の花 2014・2・24(月)
 蕾だったボケの花が咲き、水仙とマッチしていたので写真に撮った。このボケはくるみが毎日散歩する川原にあったもの。
 川原はくるみが遊んだり、小便をしたりしてお世話になっているのでお返しにごみを拾ったり、花を植えたり、木の剪定をしたりする。垣根にしてあるボケは手入れがほとんどなく、伸び放題なので歩行の邪魔になる。素空が適当に枝を切り落としておくと冬にきれいに咲いてくれる。それを少し切り取ってきた。
 連れ合いは庭の水仙を毎日のように切って花瓶に挿しているが、新たに黄水仙が咲きだしたので嬉しそうである。育てた花を切り取られるのは抵抗があるが、水仙は花が終わりかけたら茎の所から切った方がいいのでわずかな時間の違いと思えばいい。      スキー(2・22~23)へ  

  
スキーとスノーボードの速度 2014・2・21(金)
 ソチオリンピックのスノーボードパラレル大回転(竹内智香さん銀メダル)を見ていて、速度がスキーに比べて遅いので調べてみた。
 先ずは世界最高記録(直滑降)
         スキー      251.40km/h
         スノーボード  201.9 km/h  
 オリンピックではスキーの男子滑降が最高速度140km/h、スノーボードはわからないが、100km/hまでいってないと思う。
 一般スキーヤーだと直滑降で最高80km/hぐらい、ターンしながら滑って早い人で40km/h、通常は飛ばしているように見えても20km/hではないかと思う。
 スノーボードはスキーの速度の7割ぐらいだと思うが、そもそもスノーボードは雪面で飛んだり跳ねたりすることが似合っているので、スピード競争には適していない。
 で、あなたのスキーの速度は?と聞かれてもノーコメント。
                    (22~23日は独り言を休みます) 
放浪唫草・第26首(會津八一) 2014・2・20(木)
  豊後海上懐古(第2首)          解説
  あたらしき くに ひらかむ と うなばら の
        あした の かぜ に ふなで せり けむ
       (新しき国拓かむと海原のあしたの風に船出せりけむ)

 豊後の海を眺めて神話・神武東征の船出を想像して詠う。 
ハサミの切れ味 2014・2・19(水)
 料理用に使うハサミが切れなくなったと連れ合いが言う。彫刻刀、ノミの研磨はするがハサミは以前失敗したし、テント屋の友人がハサミの研磨は専門家に任せると言っていたので無理だと答えた。
 しかし、一応ネットで調べるとハサミは内側の面を研磨してはいけないと言う鉄則があった。理由は別にして、外側を研磨し内側はその研磨でできた「ばり」(参照)を軽く取れば良い。
 見違えるほど良く切れるようになったので、家中のはさみと庭の剪定ばさみも研ぎたくなった。くるみのはさみだけでも3丁ある。
 粗っぽいけど以下のページが参考になるし、面白い。   ハサミの研ぎ方へ
 加工過程で、製品の縁(へり)にはみ出したりしてできる余分な部分。 
再婚の条件(中日新聞・つれあいにモノ申す) 2014・2・17(月)
 夫婦どちらが長生きするかを話していたら、夫が「おれの方が絶対に先に死ぬ。おまえは再婚していいぞ」と言う。「そんなら早い方がいいので、早めにお願いします」と言ってやった。(長生き家系の妻・41歳)

 いろいろ都合があるから「もう少し逝くな!」と連れ合いは命令するが、
若い時には「逝くなら早く」だったかも?
                                  雪・くるみへ
             (明日第3火曜日は独り言を休みます)

                       パワーシティからトミジャス
日展2 2014・2・16(日)
 前日に続いて2月11日に愛知芸術文化センターに出かけた。祝日だったがそれ程混んでいなかった。それでも人ごみの中で見ているという状況は変わらない。
 先ずは日本画が並ぶ、洋画とはどう違うかといつもの思いが浮かんでくる。後でY先生が「題が違うぐらいだ」と展覧会関係者が言っていたとおっしゃっていた。「向こうから飛び込んでくるような絵」を求めて、部屋の真ん中に立って見回すが、見当たらない。自分の鑑識眼の無さだと反省するが、それにしても張り合いが無い。特選一つに少し惹かれたのと知っている画家の作品が安定感を増していると思った。
 彫刻はしっかり見て回った。これは自分の領域でもあるので細部も丁寧に見て、謙虚に受け止めてきた。
 書の部門では疲れてきたのと門外漢であることも手伝って、ほとんど素通り、最後の工芸美術も部屋を横切ったと言った方がいいくらいだ。
 良いも悪いもある578作品をすべてテンションを高めながら見ろと言うのは酷である。そう思いながらも日展を見に来るのは、やっぱり良い作品に出合いたいと言う気持があるからだろう。
放浪唫草・第25首(會津八一) 2014・1・15(土)
  豊後海上懐古               解説
  かみ の よ は いたも ふりぬ と ひむがし に
              くに を もとめし おほき すめろぎ
       (神の世はいたも古りむと東に国を求めし大き天皇)

 天皇に対する思慕が強かった八一が神話・神武東征を詠う。  
スノーボードハーフパイプ 2014・2・14(金)
 平野歩夢(銀)、平岡卓(銅)、岡田良菜(女子5位) おめでとう。
 13日、平岡、岡田がプロになるまで練習したと言う高鷲スノーパークに行ってきた。
 「プロになるまでウチのスーパーパイプで練習していた平岡卓選手は銅メダル。昨夜はお客さんを交え、センターハウス内で観戦してたんですヨ!そのおかげで今日は睡眠不足ですが。。。天気もいいので、私はついついうたた寝しちゃいました。(苦笑)一方、今日はテレビ局さんや新聞社さんの取材だらけの一日。平岡選手を良く知るウチのスタッフは取材に追われ大忙しでした」(スキー場のブログ・12日より)
                    ダイナランド・高鷲スノーパークへ
バレンタインクッキー 2014・2・13(木)
 ココロとママの合作、バレンタインプレゼント(クッキーと手紙)が届いた。早速一つ口に入れた。孫たちが作ったものはとても美味しく普段甘いものを食べない素空には味が倍増する。もうチョコをくれるのは孫たちだけだから余計に美味しいのかな!
 血糖値が高いから饅頭やチョコは食べないでは、とお叱りを受けそうだが、孫達の作ったものは別なのだ。
 姉のために弟が「ホワイトデーにおねいちゃんにあげてね」と書いてきた。春に小学生になるだけあって、とてもしっかりしている。
  
日展1(1・29~2・16) 2014・2・12(水)
 2月10日、前後の休日(日曜と建国記念日)を避けて出かけた。不正審査等で人気は落ちただろうが、その入場者の多さは平日でもうんざりする。
 電車を繋いで、栄の愛知芸術文化センターに着く。いつもより空いていて、エレベーターは1人だけだった。8階の会場に行くと「休み」と書いてある。まさか!と思ったが後の祭り、月曜は休みなのだ。たしかに殆どの美術館や博物館は月曜は休みなのだが、日展は違うと思っていた。
 パラミタミュージアムは企画展中休み無しなので、期間が短い日展は休み無しと勘違いしてしまった。不覚である。
 栄の路上で他に企画展をネットで調べたが、心を動かすものは無かったのでそのまま帰路へ。帰ると皆が怪訝な顔をし、その後気の毒そうな顔をしながらも笑っていた。
 救いは連れ合いがちょっと高級なランチを御馳走してくれたことだが、支払いの時、財布が無いと言う。結局素空が払ったが、今日はちぐはぐだなと思った。財布はすぐに出てきたから良かったけれど。
ごみ収集(朝日新聞・いわせてもらお) 2014・2・11(火)
 80歳になる母を車に乗せ、年末に資源ごみを出しに行ったところ、当番のダジャレ好きのおじさんが、「その横のごみは置いていかなくていいの?ああ、今日は粗大ごみの日じゃないんだっけ」。すると母は「生ごみです!」
              (福島県会津坂下町・皆で大笑い・58歳)

 いやー、素晴らしい。こんな80歳になりたいね。「えっ!あなた、そんなに長生きするの?」と連れ合いの声、気のせいかな。
根付とストラップ 2014・2・10(月)
 パラミタミュージアムで「高円宮家根付コレクション」を見てきた。
 「印籠、煙草入れなどを帯からつるす提げ紐の抜け止めが根付です。現代の洋装では不要となりましたが、小さな世界に日本的美意識の凝集された工芸品として海外でも高い評価を受けています 」と案内されている。
 実用性が無くなったがその高い芸術性が評価されている。仏像彫刻に携わる者としてはこの小さな彫りものに魅了される。
 比較的大きな浮き彫り彫刻・飛天を作成中だが、細部がうまく彫れず投げやり気味になっている。しかし、本当に小さい根付の人物を見ているとその細密さに圧倒される。そして細部にひるんでいてはいけないと反省するが、いかんせんそこは腕、実力の問題でもある。
 ところで携帯電話などに付けるキャラクター付きのストラップの元祖は根付と言えるから、根付は過去の工芸品ではなく身近な物と言っても良いだろう。
 簡単な麻雀牌付きストラップとキーホルダーを作った。ドリルで穴をあけてリングを通した。
放浪唫草・第24首(會津八一) 2014・2・9(日)
  大分市外上野の石仏をみて       解説
  ひびわれし いし の ほとけ の ころもで を
            つづりて あかき ひとすぢ の つた
       (ひび割れし石の仏のころもでを綴りて赤き一筋の蔦)  

 赤い蔦が石仏の袖のほころびを縫っているかのようだと詠む。
友達欲しいな、狼くん 2014・2・8(土)
 まっちゃん(孫)からのメールで「友達欲しいな、狼くん」という劇に出演したと言ってきた。役は「コマを回すタヌキさん」。
 どんな劇かと思ってネットで調べてみた。
 「ともだちほしいなおおかみくん」(作: さくら ともこ 絵: いもと ようこ)で、森の動物たちに恐れられている狼が実は友達が欲しく、そのために努力する話、幼稚園などでは子供達の自由な発想でいろいろ変えて演じているようだ。「コマを回す」も自由な演出だろう。
 ユーチューブで放映されている劇を見たが、やっぱり自分の孫が出ているのでなければ面白くないと思った孫バカジージである。 
                       「コマを回すタヌキさん」へ
犬と猫(朝日新聞・いわせてもらお) 2014・2・7(金)
 家族そろっての夕食時。お皿に顔をうずめて食べていた3歳の息子に「犬みたいに食べないの!」と注意したところ、「違うで、猫やで」と返された。
        (東京都大田区・そういうことじゃないのですが・36歳)

 とても利発で逞しそう。先日会ったガキ大将だった小学校の同窓会会長が浮かんでくる。スナックでしばらく同席したが、彼の独り舞台だった。
膝の痛み 2014・2・6(木)
 左膝が自分で触っても痛いところが無いのに、床に触れた時などに痛みが走ることが時々起る。前回のスキーで右膝にも違和感が出た。亡母が弱ったのは膝を痛めてからだったし、次回に滑れなくなるといけないと思って、整形外科で見てもらった。レントゲンと問診を済ませたあと、どこも問題ありませんと言われほっとする。床に触れた時の痛みも全く気にするものではありませんと言われた。
 滑降中などに重力が下半身に集中するが、その時大腿部の筋力が弱いので膝に負担がかかり過ぎるかららしい。大腿部の強化を指示される。腰痛体操に大腿部強化、筋力の乏しい素空には難題だがコツコツする以外にはない。
 ともあれ、よかった。これで今シーズンも滑れる。「ゲレンデでは止まらない休まない」というハードな滑り方は中止して、ゆったりと滑ることにした。

                       めいほうスキー場     
放浪唫草・第23首(會津八一) 2014・2・5(水)
  別府のやどりにて夢想            解説
  をちこち の しま の やしろ の もろがみ に
            わが うた よせよ おき つ しらなみ
     (をちこちの島の社のもろがみに我が歌よせよ沖つ白波)

 “ここにては「空想」にはあらず。睡眠中に作りて、醒めて後尚(な)ほ記録せる詩歌の類を神仏の霊感などの如く思ひて「御夢想」などいふ。”自註鹿鳴集
                          くるみの彼氏
日録 20世紀(1913・大正2) 2014・2・4(火)
 1913年のグラビアは“ノーベル賞候補・野口英世の栄光と錯誤”、“「宝塚少女歌劇」16人で発足”である。この少女歌劇はもちろん現在の宝塚歌劇団のことだ。
 子供の頃、野口英世は偉人の代表だった。貧しい家に生まれ、まだ物心つかない頃、囲炉裏に落ちて左手をやけどした事と黄熱病でアフリカで死んだ事が記憶に焼き付いている。
 この1913年は野口がアメリカで梅毒の病原体・スピロヘータを神経梅毒患者の脳標本で発見し、有名になった年である。気が遠くなるような作業を積み重ねた姿に「日本人は二日に一度しか寝ないのか」と噂されたほどだった。新たな万能細胞を作った小保方晴子さんも寝食を忘れて実験に打ち込んだと言う。
 野口英世は間違いも犯したが優秀な細菌学者で、候補に何度も上がりながらノーベル賞はもらえなかった。しかし、あこがれの人だった。
 この年に岩波書店ができ、15代将軍徳川慶喜が76歳で亡くなっている。
妻たちの話題(朝日新聞・いわせてもらお) 2014・2・3(月)
 妻を含めた仲良しがわが家で談笑しているとき、私は少し離れたところでパソコンをいじっていた。しばらくして、そのうちの声の大きな1人が、「主人が亡くなったら恋をしたいね」と言っているのが耳に入った。「えっ」と思い、聞き耳を立てていると、妻が小さな声で「そうそうそうそう」と乗りだした。
              (千葉県流山市・聞こえていました・69歳)
 
 月に一度、我が家ではウノをする会(女4人)が開催される。そんな時、みんなで亭主をこき下ろしているかもしれないが、上記の会話に「うそうそうそうそ」と答える連れ合いを期待しよう。
男女共同参画社会基本法 2014・2・2(日)
 封建的な家父長制度を否定し、近代の理念である「自由、平等、博愛」をもとに作られた法であると思うのだが、これを公然として否定する女性がいる。なんと埼玉大名誉教授でNHKの経営委員の長谷川三千子氏(67)である。 
「女性の社会進出が出生率を低下させた」とし、男女共同参画社会基本法などを批判するコラムを産経新聞に寄せ、「夫は外、妻は家に」と主張する。
近代社会では、社会で自由に活動することは人に与えられた当然の権利である。その上で、生物学的性別による特性から活動の場に多少の違いが存在するが、男女の差別なく人権が尊重されることは当然である。
 従軍慰安婦問題で不見識な発言を繰り返したNHK新会長籾井勝人氏と共に右翼的な安倍政権からNHKにに送られた人の1人である。
 公共放送の経営陣にこんな考えを持つ人がいることに今後の日本の未来を心配するが、こんな輩が市民革命以後及び戦後の教育の中から出てきたことに空いた口がふさがらない。
2月の初めに 2014・2・1(土)
  新たな万能細胞のニュースが飛び込んできた。これを作成したリーダーは30歳の小保方晴子さん、立派である。
「夫は外、妻は家に」などと前時代的な発言をした女性NHK経営委員はどう思っているだろう。
 快い知らせになんだか2月が素晴らしいものになるような気がする。


放浪唫草・第22首(會津八一)
  別府の宿より戯(たわむれ)に奈良の工藤精華に贈る    解説
  そらみつ やまと の かた に たつ くも は
         きみ が いぶき の すゑ に か も あらむ
    (そらみつ大和の方に立つ雲は君が息吹の末にかもあらむ)

 遠い九州から奈良の知人の吐く息を雲にたとえたユーモアある歌である。

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