2月の終わりに 2013・2・28(木)
 寒い冬で積雪に恵まれゲレンデは最高だが、なぜか泊まりのスキーの天気は悪かった。雪が降り続いたり、寒過ぎたりで楽な滑りは出来なかった。また、体調不良の仲間も出て、メンバーが少なくなっていくのは寂しい。
 今日は孫・まっちゃんの5歳の誕生日。29日でなくて良かったといつも思う。
観仏三昧(會津八一)第18首 
万福寺仏殿の用材は故国より筏(いかだ)に編みて曳き来りしとて
柱に貝殻の着きし跡あり 開山の鴻図(こうと)を憶(おも)はしむ
      ひむがし の うみ に うかびて いくひ に か 
           この しきしま に よ は しらみ けむ     解説
    (ひむがしの海に浮かびていく日にかこの敷島に夜は白みけむ)
金魚 2013・2・27(水)
 餌金と呼ばれる5cmぐらいの和金を数匹育ててきたが、何時の間にやら1匹になった。ただ、全長は15cmになり、それなりに立派である。月に1回水槽の掃除をし水替えをするのは素空の仕事、餌やりは連れ合いがする。
 ところで餌金などと残酷な名を付けられた金魚の名は正式には「和金」、大きさで名前が違っていて、5cmぐらいのものは「小赤」、7cm以上のものを「姉金」と言う。ほとんどが大きな魚の餌に使われたり、金魚すくい用に出荷される。最大で30cmくらいになり、長生きすれば10年以上と言う。
 「もうこの子が死んだら、金魚は飼わないでおこうね」と連れ合いは言うが、生き物好きの素空は生返事、それに孫たちが餌やりを楽しみにしているのを思うと金魚はずっと飼いたいと思っている。
  
観仏三昧(會津八一)第17首 2013・2・26(火)
二十四日奈良を出て宇治平等院黄檗山万福寺を礼す(第3首)
      しやかむに を めぐる 十はちだいらかん 
           おのも おのもに あき しずか なり       解説
      (釈迦牟尼をめぐる十八大羅漢おのもおのもに秋静かなり

  
暴力的指導の伝統 2013・2・25(月)
 「男の復権」を願う友人が「スポーツ指導に体罰は当然だ」と体罰を否定するマスコミの論調を真っ向から批判したのでちょっと驚いた。
 先日、朝日新聞に掲載された『体罰 近代日本の遺物 「持たざる国」補う軍隊の精神論 片山杜秀(政治学者)』は暴力的指導の根拠の一面を語るユニークなものだったので紹介する。
 筆者は言う。『日露戦争にのぞんで、ロシア軍は大人数で装備もよい超大国、対して「持たざる国」の日本は、その上体格も劣った。それを補うのが(体罰を背景にした)精神力だとする精神論、その遺物がスポーツにおける体罰だ』(本文参照
 そもそも暴力は嫌いで、ガンジーの「非暴力、不服従」を評価し、戦争はどんな理由にしても反対する素空からは、暴力的指導は時代遅れの野蛮な行為にしか見えない。              
                   スキー(2・23~24)
サラリーマン川柳 2013・2・22(金)
 投稿30,490句から入選100句が発表され、新聞紙上をにぎわしている。ここからベストテンを決める投票ができる。(3月19日まで)
 早速、アクセスして一句を撰んで投稿した。
 いいなと思った川柳は年齢に対応したものが多い。
    党名を 覚える前に 投票日
    何かをね 忘れたことは 覚えてる
    窓口で 齢も聞かれず 割り引かれ
    にわか医師 問診し合う 同窓会
    乗る妻も 体重計も 悲鳴上げ
    子の次と 思っていたのに 犬の次
    ああなるまい 50越えたら そうなった
    さッどうぞ 席譲られて わが身知る


             23~24日は独り言を休みます。
願望・男の復権 2013・2・21(木)
 男の友人が愚痴を言う。「女房が働きに出たら急に態度が大きくなった。長年、俺の給料だけでやってきたのに」、ずっと外で働いてきた女の友人が「家事は立派な女の仕事、それを評価したら」、この二人は仲の良い友達なのだが、ずっと言い合っていた。素空が横から「男の地位低下を嘆く、言わば男尊女卑願望なのだ」と茶々を入れた。
 アメリカナイズされた戦後教育を受けた我々には珍しい考えだと思ったが、よく考えたら、影響を受けた親の世代はまさしく男社会を生きていたのだ。父親の真似をしていると考えれば、理解ができないこともない。
 問題は相手(人間)をお互いに尊重すると言う基本的な立場がしっかり確立していれば済むことだと思うけどね。
 そう思っている素空だが、結婚すぐの夫婦げんかで完敗してから、ずっと「奥様」の後ろを歩いている。 
経験・・・ 2013・2・20(水)
  「経験したことは理解したと思いこんでいるひとがたくさんいる。」
                    (ゲーテ格言集「格言と反省」から)

 若い人にいろいろ経験を話して諭している自分がいるが、それは物事の真理を必ずしも理解して述べているわけではなかった。赤面!!

観仏三昧(會津八一)第16首 
二十四日奈良を出て宇治平等院黄檗山万福寺を礼す(第2首)
      みそら より みなぎる たき の しらたま の 
           とどめ も あへぬ ふで の あと かな     解説
       (み空よりみなぎる滝の白玉のとどめもあへぬ筆の跡かな)
ピロり菌 2013・2・18(月)
 ピロリ菌は胃の中に好んで住みつき、胃の壁を傷つける細菌で委縮性胃炎や胃潰瘍、胃がんになりやすいと言う。40歳以上の戦後の衛生状態が悪い時代に生まれ育った人は高い感染率で、50歳以上は菌の保持者が70%以上だという。ただ、感染していても病気の発症率は5%である。
 先日した胃がん検診で腫瘍やがんは無かったが、胃壁が荒れていたのでピロル菌検査をした。結果は陽性、許可なしに勝手に我輩の胃で生息している。
 ピロり菌除去について医者と話した。
 病気の予防のためには薬で除去をした方がいい。発症した後の治療費は比べられないほど高くなる。しかし、以下の様なマイナス面もある。
 1 保険が適用されない。(近々という報道はある)
 2 薬での除去率は70%
 3 下痢、味覚異常、肝機能異常といった副作用が出る場合がある。
 4 ピロり菌がいなくなると食べ物が美味しくなり、食べ過ぎる。
     (糖尿病で食事制限している人には危険)
 以上のことで、少し様子を見て対処することになった。
 ところで、連れ合いがピロリ菌に効くヨーグルト(乳酸菌LG21入り・特定保健用食品)を薦めるが、ほとんど好き嫌いが無い素空にとって、ヨーグルトは数少ない苦手なものの一つなのだ。
              (明日第3火曜日は独り言を休みます)
       田(ラーメン)、羽津病院・見舞い、K Q訪問、トミジャス 
観仏三昧(會津八一)第15首 2013・2・17(日)
二十四日奈良を出て宇治平等院黄檗山万福寺を礼す
      わうばく に のぼり いたれば まづ うれし 
           もくあん の れん いんげん の がく      解説
        (黄檗に登り至ればまづうれし木庵の聯隠元の額)

 この歌に詠まれる黄檗山萬福寺の中国僧・隠元隆琦(いんげんりゅうき)がいんげん豆(隠元豆)の名前のもとになっている。明から日本に帰化した隠元禅師が、はじめて日本にこの豆を持ち込んだことに由来して”隠元豆”と呼ばれるようになったと言われる。
二八蕎麦 2013・2・16(土)
 8割のそばと2割のつなぎ(小麦粉など)で作ったもので、美味しい蕎麦の代名詞である。ところが驚いたことに、立ち食いそばなどの麺は、そば粉が2割入っていれば良い方だと言う。1割とかそれ以下のものも多いようだ。これらは蕎麦の色や香りを出すための添加物を使っていると言う。小麦粉の価格はそば粉の1/4から1/3、とても利益率が良いからだ。
 それなら、どんな蕎麦が適正なのかと調べてみた。ウィキペディアにそば粉40%以上が標準品と書いてある。
 『蕎麦粉の配合割合が40%以上の麺を標準品、50%以上の麺を上級品としている。・・・「そば粉30%以上」の製品について「そば」との表示が認められる。また、「良質のそば粉50%以上」含まれているものについては「高級、純良、特選、スペシャル等、その他これらに類似するものとして公正取引協議会で指定する文言」の表示が認められている』
 ただ、蕎麦粉は7割近くが中国産なので、蕎麦粉の比率が高くても安全面で危惧は残る。
 ところで未だに蕎麦の良し悪しが分からないので、美味しさはどういう所にあるか調べてみた。
 十割蕎麦の場合
  ・蕎麦の味や香りが濃厚なこと
  ・歯ぬかりせずに、潔く切れる食感
  ・味が長く口中にとどまり、余韻を楽しむことができること
  ・蕎麦粉の微妙な味が感じとれ、産地の味の違いを楽しめる
 蕎麦を食べるにも心してかからないといけないようだ。
受け皿(朝日新聞・いわせてもらお) 2013・2・15(金)
 6歳の息子がおなかの風邪で苦しんでいた。吐くのを助けようと、10歳の娘に「勝手口の裏に大きなボウルがあるから洗って持ってきて」と言った。大急ぎで戻ってきた娘が渡してくれたのは、ぬれたサッカーボールだった。
          (京都府長岡京市・状況を考えてくれたまえ・39歳)

 急いで洗った健気なお姉ちゃんに拍手!しかし、もし自分が苦しんでいる時、サッカーボールを持ってこられたら腹たつな~。
バレンタインプレゼント 2013・2・14(木)
 シニアになるとチョコレートをプレゼントしてくれる人がほとんどいなくなる。その上、血糖値が高いのでお菓子は食べないと言うと、送りたい人?も遠慮するようだ。
 「いらない、いらない」と言いながら、貰えば本当は嬉しい。とりわけ、可愛い孫から手作りのチョコが届けば有頂天である。その上、息子の嫁さんが気を利かして一緒に作り、送ってくれたとなれば、感謝の心で一杯だ。
 えみちゃん!嫁いびりはしないからね。
 ココロ!ホワイトデーは何が欲しい?       スージより  
観仏三昧(會津八一)第13首 2013・2・13(水)
二十二日唐招提寺薬師寺を巡りて赤膚山(あかはだやま)正柏が窯(かま) に立ちよりて息(いこ)ふ
 (第3首)
       もの かきし すやき の をざら くれなゐ の 
            かま の ほむら に たきて はやみむ   解説
       物書きし素焼きの小皿くれなゐの窯の炎に焚きてはや見む)
 (第4首)
       さきだちて さら や くだけむ もの かきし 
           われ や くだけむ よ の なか の みち  解説
       (先立ちて皿や砕けむ物書きし我や砕けむ世の中の道)  
スキー板盗難事件 2013・2・12(火)
 福井のスキージャム勝山へ仲間4人で出かけた時、近くに置いたスキー板が振り向くと無い。仲間が「あなたのスキー板の上にあったストックを今並べ直したばかり、消えた?」と言う。盗まれたのか?それとも置いた場所を間違えたのか?今見たと思ったことが間違いなのか?頭が混乱し、いよいよ自分も耄碌したかと思い、心配になる。
 そこへ近寄ってきたOさんに、スキー板が無くなった事を話すと、ふと自分の足元を見たOさん「あれ、これは俺のスキーやない。お前のやな~」と言う。10cm以上背が高く、足も大きい彼がまさかと思ったが、素空の板を履いて立っている。シャレか冗談かと思ったが、本人はいたって真面目で、きっちり靴が板に合ったと言う。
 事情が分かって一同大爆笑、認知症その1だと揶揄したが、その後、それぞれがミスをする度に、その2、3,4と笑ってののしり合った。そんなシニアスキーヤーだが、ゲレンデでは高速で爆走する暴走族である。
「大和路」(堀辰雄)と會津八一14(完) 2013・2・9(土)
 「浄瑠璃寺の春」で馬酔木の花を印象深く語り、寺の娘を描写する。

 『阿弥陀堂へ僕たちを案内してくれたのは、寺僧ではなく、その娘らしい、十六七の、ジャケット姿の少女だった。・・・・妻はその寺の娘とともに堂のそとに出て、陽あたりのいい縁さきで、裏庭の方かなんぞを眺めながら、こんな会話をしあっている。
「ずいぶん大きな柿の木ね。」妻の声がする。
「ほんまにええ柿の木やろ。」少女の返事はいかにも得意そうだ。
「何本あるのかしら? 一本、二本、三本……」
「みんなで七本だす。七本だすが、沢山に成りまっせ。九体寺の柿やいうてな、それを目あてに、人はんが大ぜいハイキングに来やはります。あてが一人で※(てへん+宛、第3水準1-84-80)いで上げるのだすがなあ、そのときのせわしい事やったらおまへんなあ。」
 この娘は八一も鹿鳴集・観仏三昧の浄瑠璃寺4首に出てくる娘である。
「浄瑠璃寺(第1首)
 二十日奈良より歩して山城国浄瑠璃寺にいたる。寺僧はあたかも奈良に買ひものに行きしとて在らず 赤きジャケツを着たる少女一人留守をまもりてたまたま来るハイキングの人々に裏庭の柿をもぎて売り我等がためには九体阿弥陀堂の扉を開けり 予ひとり堂後の縁をめぐれば一基の廃機ありこれを見て詠じて懐を抒(の)ぶ。」
 第3首と4首を下記に
   やまでら の ほふし が むすめ ひとり ゐて 
             かき うる には も いろづき に けり   解説
   みどう なる 九ぼん の ひざ に ひとつ づつ 
             かき たてまつれ はは の みため に   解説
 以上で「大和路と會津八一」を終わる。奈良をめぐって文人たちが影響し合い、また交流したことを思いながら。

           10~11日は独り言を休みます。
ご静粛に(中日新聞・つれあいにモノ申す) 2013・2・8(金)
 お菓子を頂いたので、夫に「お茶、コーヒーどちらにしますか」と尋ねた。すると「静けさをくれ」と即答。いつもは話を聞いてくれるのに。今までずっと我慢をしていたのかしら?      (おしゃべり妻・64歳)

 「静けさをくれ」この発想がいいね~~!対話の中でこんな言葉を即答してみたい。なかなか寡黙になれない素空。 
市川團十郎(12代目) 2013・2・7(木)
 まさか66歳で亡くなるとは思ってもいなかった。1985年に12代目を襲名し、歌舞伎界を名実ともに牽引したことは、死後、松竹株が下がったことでも見てとれる。惜しい人を亡くした。
 東京の歌舞伎座の襲名披露公演に出かけたのが、団十郎との出会いであり、歌舞伎の世界への入り口だった。凝り性なので随分のめり込んだが、きっかけは落語である。落語には落とし噺、人情噺、怪談噺、芝居噺などあるが、聞いているうちに芝居噺や人情噺の背景になる歌舞伎をどうしても見たくなった。
 亡母は3代目中村歌右衛門を絶賛していたが、素空は先代の17代目中村勘三郎が好きだった。
 この2年余りの間に中村富十郎、中村芝翫、中村雀右衛門と3人の人間国宝が鬼籍に入り、さらに中村勘三郎(18代)、市川團十郎が亡くなると、これは歌舞伎界の危機と言えるかもしれない。
 市川團十郎の冥福を祈るとともに、歌舞伎界の発展を祈念したい。
観仏三昧(會津八一)第12首 2013・2・6(水)
二十二日唐招提寺薬師寺を巡りて赤膚山(あかはだやま)正柏が窯(かま) に立ちよりて息(いこ)ふ(第2首)
       もの かきて すやき の さら を ならべたる
            ゆか の いたま に とぶ いなご かな   解説
       (物書きて素焼きの皿を並べたる床の板間に飛ぶ蝗かな)

         スキー(2・5)       津城跡 (Masanori.Y) 
落語クイズ(完) Rの答 2013・2・5(火)
落語クイズRの答
23 「勉強し直してまいります」が、客席へ向けた最後の言葉になった落語家は八代目桂文楽。昭和の三名人と言われる文楽は1971年(79歳)8月に、高座で言葉を失ってその後2度と復帰せず12月に亡くなった。この話はとても有名である。
 文楽の細部まで緻密に作り込み、寸分もゆるがせにしない完璧な落語は、五代目古今亭志ん生の八方破れな芸風とは対照的で、当時の人気を二分した。志ん生のハチャメチャな落語はとても楽しいが、練りに練り上げられた文楽の芸術的と言ってよい落語も大好きである。
 随分落語に親しんできたつもりだが、この落語クイズをアップロードしながら、この世界が随分奥深いものであることに気がついた。楽しみながら更にのめり込んでいこうと思う。今は車で桂枝雀を聞きながら、毎日笑い転げている。

     昭和の三名人
        五代目古今亭志ん生、八代目桂文楽、六代目三遊亭圓生
赤膚焼 2013・2・4(月)
 赤膚焼は桃山時代に大和郡山城主が五条村赤膚山に開窯した。赤みを帯びた器に乳白色の萩釉を掛け、奈良絵と呼ばれる絵付けを施した物がよく知られる。

観仏三昧(會津八一)第11首 
二十二日唐招提寺薬師寺を巡りて赤膚山(あかはだやま)正柏が窯(かま) に立ちよりて息(いこ)ふ
       あかはだ の かま の すやき に もの かく と
            いむかふ まど に ちかき たふ かな    解説
       (赤膚の窯の素焼きに物書くとい向かふ窓に近き塔かな)
急須 2013・2・3(日)
 ウィキペディア(フリー百科事典)には「 急須(きゅうす、英語 Teapot)は、茶を注ぐ際に使用される道具。 日本の急須は薬缶(やかん)と異なり、直接火に掛けないのが特徴」だと書いてある。
 ところが最近の若い人はペットボトルのお茶しかしらず、急須で入れることを知らない人が出てきた。あろうことか、急須を直接火にかけてお茶を入れようとした子供も出たという。
 亡母は万古焼の急須でゆっくりとお茶を入れ、使い込んで素晴らしい艶が急須に出ることを楽しみにしていた。わが家の急須は艶が出てきたころになぜか割れてしまう。
 ところでペットボトルのお茶は便利だが、極安のものは国産のものではない。そうしたものは管理が甘いので、残留農薬の心配があると言う。国産の確かなペットボトルのお茶を選ぶべきだが、それよりも良いお茶を急須で入れて、ゆっくりと飲む文化を守っていきたい。
記憶は・・・ 2013・2・2(土)
  「記憶は消えてしまってよい。現在の瞬間の判断をあやまらなければ。」
                    (ゲーテ格言集「格言と反省」から)

 「記憶は消えてしまってよい」と断言するゲーテは強い人。そんな思いも無いのに、以前から次々と記憶は無くなっている。困ったことだ。それに「現在の瞬間の判断」を凡人は常に誤る。
 だけどこの格言は真理を突いていると思う。

観仏三昧(會津八一)第10首 
 この日奈良坂を過ぎ佐保山の蔚々(うつうつ)たるを望む
   聖武天皇の南陵あり 傍(かたわら)に光明皇后を葬りて東陵といふ
       さほやま の こ の した がくり よごもり に
              もの うちかたれ わがせ わぎもこ    解説
    (佐保山の木の下がくり夜ごもりにものうち語れ我背吾妹子)    
寿命が長いのは・・・(中日新聞・つれあいにモノ申す) 
                          
2013・2・1(金)
 居間の照明を四苦八苦しながら発光ダイオード(LED)に付け替えた。「やれやれ、外すのも大変だろうな」とつぶやくと、妻が「LEDは10年持つらしいよ。あんたの寿命はそんなにないから大丈夫」だと。
                   (十年は生きたい夫・68歳)

 昨秋、大奮闘して塗装した屋根と壁は10年持ちそう。10年後にはそんな力もないし・・・・。ところで、我が家にはまだLEDなるものは無い。
 年頭に考えたのは今年こそ身の回りの整理をと言うことだった。一昨年紹介した老前整理だがほとんど実行されていない。保存した名刺や出す年賀状を減らしたが、一冊の本を整理するのにも戸惑っている。
 忍びよる認知症への不安もある。ともあれ、するべきことだけはしておいて、今の生を楽しく過ごしたいと思っている。2月から実行あるのみ!

観仏三昧(會津八一)第9首 2013・1・5(土)
 浄瑠璃寺(第4首)
     みどう なる 九ぼん の ひざ に ひとつ づつ 
          かき たてまつれ はは の みため に     解説
     (み堂なる九品の膝に一つづつ柿奉れ母のみために)
    


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