愛犬(中日新聞・つれあいにモノ申す) 2012・7・31(火)
 「おまえをみとってからでないと、オレは死ねないよ」。背中でいつもは寡黙な夫の声が。「優しいじゃん」。振り向くと、相手は膝に乗せた愛犬だった。
       (いたわってもらえない妻・67歳)

 今日は愛犬・うららの一周忌だ。ジュニア一家も一緒に皆でお参りをした。遺品を庭に埋めようと思う。隣には犬・チコの墓(平成8年4月17日没)があるから寂しくないだろう。
         (四日市の夏休み2・孫たちへ

       仏像彫刻展(9月4~9日) 63  
     白衣観音菩薩・木喰彫り(安藤 宣朗) 
琴将登場! 2012・7・30(月)
 今日から来月4日まで四日市で夏休み、4日の四日市祭りを見て千葉に帰ると言う。
 5月に会ってからまだ3ヶ月弱なのに、ココロの背が伸びたことに驚き、まっちゃんの会話が達者なのにびっくりした。ジジババにとっては嬉しいが、体力勝負の過酷な6日間が始まった。

       

  仏像彫刻展(9月4~9日) 62  善財童子・円空彫り(安達 正秋)
添え書き(中日新聞・つれあいにモノ申す) 2012・7・29(日)
 私への誕生日プレゼントに、どこかで聞いたような添え書きが・・・。「とてもきれいな花よりも、おまえのような素直な花がいい」。私は思わず言った。「私ってそんなに平凡な花だったの?!」(自尊心を失った妻・36歳)


 連れ合いの誕生日にしゃれた言葉など送ったことがない。長年暮らしてくると平凡が一番だと思う。明日・30日は美しい!奥様の誕生日である。


  仏像彫刻展(9月4~9日) 61  
       聖観音菩薩立像
        (服部 素空)   
一食に米2合 2012・7・28(土)
 7月25日のブログで「兄が臭い魚を棄てた」と書いたら、本人が「魚云々記述、記憶がない。魚が嫌いだったことはよく覚えているが」とメールしてきた。そして、おなじくブログを読んだ兄の奥さんが「若いころから同じことをやっていたのね」と言っているとある。「結婚した頃、女房は男たるもの、一食に米2合を食べるものと思い込んでいた。そのため朝はパン食だったが、トーストの数が多く、食べきれずに女房の眼を盗んで、本棚の下に隠していたことを指している」
 棄てたり、隠したりと面白いが、下宿の女将や新妻に対する思いやりが感じられる。兄は厳しい面もあるがベースは優しい男なのだ。
 我が家ではパン食や血糖値の問題もあって、2人で一日米1合なので「一食に米2合」は信じられないが、根拠があると兄のメールは言っている。
 「ところで最近読んだ浅田次郎の小説で、明治時代の軍隊ですでに一食に米2合と決められていたことを知った。武士の扶持1人分は、1日5合であったことから、割り切りやすい1食分2合にしたとあった。
 宮沢賢治の雨ニモマケズのなかに、一日ニ玄米四合の表現があるが、その昔日本はコメが文字通り主食だったんだね」
    
      仏像彫刻展(9月4~9日) 60  日光菩薩(近藤 稔) 
多度山(たどやま、たどさん) 2012・7・27(金)
 三重県桑名市と岐阜県海津市にまたがる標高403mの山。養老山地の南端に位置し、麓には上げ馬神事で有名な多度神社がある。
 猛暑の中、多度山のハイキングコースにノブ君親子と出かけた。眺めが良いところをと眺望満喫コース(3,470m)を選んだが、パーキングを見落として急カーブのある道を3分の1ほど車で登って気がついた。以前この急カーブに連れ合いが悲鳴を上げ、山頂に着いた時に体調を崩した道だった。
 引き返してパーキングに止め、登り始めると坂道が辛い、足腰の衰えを実感した。喜んで登っていくノブ君のあとをノブ君パパと2人でのろのろと続く。何度も休んだが、残り1,000mでノブ君にお願いして下山することにした。4か所ある見晴台に惹かれたが、ここは車道なので山道としては楽しくなかった。今度来るときは別ルートに挑戦しようと思った。
 帰路、木曽三川公園そばにあるハス畑で、丁度見頃のハスを見学し、
「道の駅 立田ふれあいの里」でレンコンチップ付きのソフトクリームを親子は美味しそうに食べていた。
 スキーシーズンが始まるまでは月一でノブ君と出かける事にした。来月は伊吹山に行く予定だ。
    
悩み(朝日新聞・いわせてもらお) 2012・7・26(木)
 7歳の孫が相談を持ちかけてきた。「パパがママのこと『オマエ』とか『オイ』って呼ぶの。本当はママの名前、知らないんじゃないかな。でも僕が教えたら、傷つくし、どうしたらいい?」 
  (愛知県春日井市・心配しなくていいのだよ・53歳) 

 夏休みに小学一年の孫・ココロに「スージの名前は?」と聞いてみよう。もし知らなかったら傷つきそう!
          
          仏像彫刻展(9月4~9日) 59
            白衣観音(小林 訓子)

               くるみの水遊び・動画へ
四日市港10 霞ケ浦地区から川越地区 2012・7・25(水)
 霞ケ浦緑地公園はオーストラリア館の北にプールがあり、新たに霞★ゆめくじら(遊園地)が出来た。さらに北の四日市港ポートビル(14階建て)周辺には霞港公園、シドニー公園があり、その北に富双緑地がある。この富双緑地には四日市市漁業協同組合(富洲原支所)の直売所があり、一般の人も魚を買うことができる。
 高校時代に下宿で出た臭い魚はここで買い求めてきたものではないかと推測する。当時、すでに四日市港周辺の汚染は広がり、魚は食べられるようなものではなかった。無理をして飲み込んでいたが、兄は紙に包んで部屋に持ち帰りそっと棄てていたようだ。
 それより以前、小学校の遠足・水泳は富洲原の海水浴場だったが、身体に重油の斑点が付くほどに海は汚れていた。直売所があると言うことはずいぶん良くなったと言うことだろうか。
 富双緑地の北に中部電力川越火力発電所を擁する川越地区がある。四日市地区から川越地区、そして海上にあるシーバース(桟橋)を含めて四日市港となる。四日市港はとても大きいものだと改めて思う。
          
   仏像彫刻展(9月4~9日) 58  聖観音・円空彫り(安達 正秋)
寿命(いわせてもらお・朝日新聞) 2012・7・24(火)
 鉛筆の芯が丸くなったので、鉛筆削り器に差し込んだが、ウンともスンとも言わない。「そうだよね。結婚する前、かれこれ30年前から使ってるんだもんね。壊れても無理ないか」。感慨にふけっていると、隣にいた夫(53)の冷めた声が聞こえた。(寝屋川市・まだまだ現役みたいです・50歳)

 本当に鉛筆削り器は長持ちする。自宅で使っている電動式は、今や2児の親であるジュニアが子供の時に使っていた物、仕事場で使っている手動のものは自分が幼い頃に使っていた。
プリウスPHV 2012・7・23(月)
 PHV・プラグインハイブリッドカーを友人Nが春に購入したので、多度方面に出かけた。この最新の車に一度乗りたいと思っていた。ドアの開け閉め、エンジンの始動など従来の方法とは違うので少し戸惑ったが、慣れれば同じである。運転は快適でナビその他の映像設備も充実している。
 注目はなんと言っても燃費である。トヨタによると満充電(200V電源90分)で26.4kmまでEV走行、EVモードに必要な電力を使い切ったらHVモードに切り替えて走り、複合燃料消費率は61.0kmとある。ガソリン1リッター10km走行がやっとの自分の車と比べると驚異的である。
 Nは長距離を走らないのでこれまでほとんどEV(電気自動車)走行、購入してからガソリンの追加をしていなかったが、今回は事前に入れてきた。
自販機(中日新聞・つれあいにモノ申す) 2012・7・22(日)
 外出したとき、「コーヒーが飲みたい」という私に、車はスッと自販機の前に。夫はとても親切なことをしたつもりらしいが、私は喫茶店のコーヒー、飲みたかったのよ!(缶よりカップがいい妻・68歳)

 道の駅(愛西市・立田)の喫茶室の自販機は紙カップのコーヒーだった。レンコンチップスがのったソフトクリームを食べるN親子とコーヒータイム。
          
   仏像彫刻展(9月4~9日) 57  大黒天・円空彫り(安達 正秋)
麻雀プロと落語家 2012・7・21(土)
 四日市の商店街(3番街)で「3番街の夕日」と銘打って夜店が今日あった。企画のHさんから夜店をするよ!とは聞いていたが、桂三輝(カツラサンシャイン)が来ることは知らなかった。我が家の麻雀プロ・鈴木雄介と一緒に会いに行く。鈴木は東京で例会がある時に浅草演芸場まで出かける落語好きである。しばらく話をして記念撮影をした。
 8月19日には「夏の納涼落語会」が四日市市市民交流館・本町プラザであり、桂三輝、月亭方正(山崎方正)、月亭八光が出演する。鈴木と一緒に見に行くつもりだ。
 2日前には久しぶりに同級生H(吉本副社長)と天満天神繁盛亭(寄席)に行く話をしたばかりだった。しばらく、落語漬けになりそうだ。
  
南京余唱第42首(八一)完 2012・7・20(金)
 嵐山
  だいひかく うつら うつら に のぼり きて 
          をか の かなた の みやこ を ぞ みる
    (大悲閣うつらうつらに登り来て丘の彼方の都をぞ見る)  解説
  
             仏像彫刻展(9月4~9日) 56
               素空庵・刻字(服部 素空)
シモツケ 2012・7・19(木)
 富弘さんの7,8月を飾る詩と絵は「ひっそりと(シモツケ)
 シモツケは日本原産で風情のある花を初夏に咲かせる。花は3~5mmの小さな花が集まって花序になり、花色は赤紫からピンク、白などがある。バラ科シモツケ属の落葉低木でシジミバナ、ユキヤナギ、コデマリなど70種あり、和名・シモツケは下野の国(栃木)による。
        
南京余唱第41首(八一) 2012・7・18(水)
 太秦の広隆寺の宝庫にて
  あさひ さす しろき みかげ の きだはし を
             さきて うづむる けいとう の はな
    (朝日さす白き御影のきだはしを
                  咲きて埋むる鶏頭の花)
                       解説

             仏像彫刻展(9月4~9日) 55
            十一面観音・円空彫り(中澤 泰博)


       円空・薬師如来(両面仏)の絵  (Masanori.Y)
曾我蕭白(そが しょうはく) 2012・7・16(月)
 江戸時代に「異端」「狂気」の画家と言われた曾我蕭白展(三重県立美術館)を見てきた。独創的な構図、細密な描写そして鮮やかな色彩が印象的である。しかし、醜悪であったり滑稽に見える型破りな表現は日本画の枠を超えていると言える。そうした所が日本人には生理的に受付けない部分があったためか、作品は二束三文で海外に売られたようだ。近年有名な伊藤若冲も同じように外国人が買いあさった。
 独創的な曾我蕭白の絵を見ながら、従来持っていた自分の日本画に対する常識をまず捨ててかからねばと思った。これは伊藤若冲を最初に見たときにも思ったことだが、そうしなければ先入観が邪魔して違和感のみが拡大する。もう少し突っ込んで考えたことは、わずかな学習でそうだと思っていた日本画の鑑賞眼を再吟味し、こうした奇想と言える作品との間でアウフヘーベンする必要があるということ。なかなか難しいことだが。
 蕭白が活動した18世紀は、仏師・木喰上人の時代でもある。木喰は1920年代に柳宗悦に見出され、蕭白は辻惟雄の「奇想の系譜」(1968年)を契機に1970年代に評価が高くなったと言う。名古屋ボストン美術館の蕭白も見に行きたいと思っている。
        (明日第3火曜日、ドンキホーテ・花ひろば・北ジャス)
トイレの電気より暗くなる 2012・7・15(日)
 人は夫のことを「明るくて、人を楽しませる人気者」と言う。わが家の玄関を一歩入ると、無口、無愛想、トイレの電気より暗くなる。私も無口になってしまう。 
     (大声で笑いたい妻・68歳)
             中日新聞・つれあいにモノ申す
 
 友人のダンナにこんな楽しい人がいるけど、家庭内のことはわからない。私は仕事場に入ると「トイレの電気より暗くなる」傾向がある。そんなに仕事が嫌なのかな?

           仏像彫刻展(9月4~9日) 54
              聖観音・円空彫り  (杉本 茂次)
伊達 2012・7・14(土)
 一度に三か所で伊達政宗の記事に接した。その中に「独眼竜・正宗は田舎者だったので都人に後れを取らないために派手な衣装を身に付けた」とあった。なるほどと思ったが、念のために調べてみたらどうも違うようだ。
 伊達(だて)とは、侠気を見せること、好みが粋であるさま、外見を飾ることを意味するが、有力な語源は「忠義だて」など「ことさらそのように見せる」の接尾語の独立したもののようだ。その他に伊達政宗の部下が華美な装いをしたのに基づくと言う説があるから、あながち伊達政宗に関係ないとは言えないが、上記の「田舎者だったので~」は誤りのようだ。
 奥州の覇者・伊達政宗は見栄えのする伊達男と思った方が気分が良い。

           仏像彫刻展(9月4~9日) 53
              蓮上菩薩  (近藤 稔)
南京余唱第40首(八一) 2012・7・13(金)
 鹿の鳴くをききて(第2首)
  しか なきて なら は さびし と しる ひと も 
       わが もふ ごとく しる と いはめ や も

   (鹿鳴きて奈良は寂しと知る人も
          我が思ふごとく知ると言はめやも)
                       解説


             仏像彫刻展(9月4~9日) 52
               釈迦誕生仏(小林 訓子)
毘沙門天(円空)の絵 2012・7・12(木)
 水彩画を描く友人(Masanori.Y)に仏像彫刻展(9月4~9日)用に円空の絵を去年頼んた。「春に娘の結婚式があったので遅れた」と言って見せてくれた。毘沙門天と薬師如来(両面仏)が完成している。
 これらの絵は仏像彫刻展の素空の円空仏と一緒に友情展示の予定である。友情展示というよりは、稚拙な彫刻をフォローする役割を持たされているようだ。展覧会後、一つは素空にプレゼントすると言っている。友達は良いものだ。感謝!! 
つかの間(つれあいにモノ申す) 
                
2012・7・11(水)
 ゴルフコンペで、生まれて初めてホールインワン達成。勇んで家に帰り、山の神に伝えると「あ、そう」の一言。興奮がいっぺんに冷めちゃった。
           (優しい言葉に飢える夫・70歳)
 
 今日は久しぶりのゴルフだった。ホールインワンなど望むべくもないが、池ポチャは簡単に達成した。

       仏像彫刻展(9月4~9日) 51  
       白鬼・木喰彫り (安藤 宣朗) 
同姓同名探しと名前ランキング 2012・7・10(火)
 ネットの検索で本名を入れたら、「同姓同名探しと名前ランキング」のページが出て、18人と出た。
 注意書きとして「電話帳の掲載件数をもとに該当する人数(実際の人口ではありません)を探します。一般的に世帯主の名前が掲載されていますので、女性の名前や今どきのお子様の珍しい名前などはあまり該当しないと思います」と書いてあるが、連れ合いの名前を入れてみたら、17人と出た。
 兄の名前を入れると1人、念のため地域を見ると愛知で兄の居住地だ。兄の名は「すみあき」でなかなか無いと言うことなのだ。
 貴方の同姓同名は何人いるかな?

         仏像彫刻展(9月4~9日) 50  
        不動明王・木喰彫り (安達 正秋)
円空の尼僧像 2012・7・9(月)
 岐阜県関市上之保地区にある鳥屋市不動堂に安置される円空の尼僧像(矜羯羅童子)は、日本に一体しかなく、そのほほ笑みはとても素晴らしい。「おゆう」という名の親切な娘の面影を彫ったとか、生母をモチーフにしたとか言われている。  (先年盗難に遭い行方不明になっている)   
      
   仏像彫刻展(9月4~9日) 49  尼僧・円空彫り (安達 正秋)
私はカエル? 2012・7・8(日)
 くるみは後足をカエルのようにしてうつ伏せになる。暑い時は風が通るひんやりした床が好きだ。窓の近く、廊下、階段の踊り場などは風の流れがあるからなのか、よくカエル寝をしている。なかなか面白い格好だとハハが真似したが、尻ばかりが高くなってとても見られたものでない。
 夏休みに孫達が来たら、川で一緒に泳がせようと風呂や川で訓練中だが、カエル泳ぎ(平泳ぎ)はダメでやっぱり犬かきしかできない。

  
南京余唱第39首(八一) 2012・7・7(土)
 鹿の鳴くをききて(第1首)
  しか なきて かかる さびしき ゆふべ とも 
         しらで ひともす なら の まちかど

    (鹿鳴きてかかる寂しき夕べとも
            知らで灯ともす奈良の街角)
                       解説


         仏像彫刻展(9月4~9日) 48
             薬師如来・円空彫り
              (服部 素空) 
四日市港9 緑地公園とコンビナート2  2012・7・6(金)
 日を改めて再度緑地公園にくるみと出かけた。四日市ドーム周辺で弁当を食べる予定だったが、強風でドーム前に止めた車に戻って昼食にした。このドームは1997年(平成9年)開場の多目的施設だが、収容人員が5千人弱でサッカーの公式戦等の大きなイベントは出来ない中途半端なものである。バブル経済終焉時に作られ、箱物行政と揶揄された施策の産物だ。
 ドームの西に四日市競輪場があり、北には霞ケ浦体育館と弓道場がある。この弓道場は母方の今は亡き従兄が通っていて「弓は心の持ちようだ」と生前に語っていたのを昨日のように思い出した。
 さらに北に行くとオーストラリア記念館がある。羊毛の輸入で関係のあるシドニー港と姉妹港となっていて、そのシンボルとして1970年開催の大阪万博のオーストラリア・パビリオンを移設したものだ。2005年の愛・地球博のオーストラリア館で展示されていた巨大カモノハシもここにある。
 オーストラリア館の北にあるヨット置き場でUターンしてその日の散歩を終えた。散歩中、東には第3コンビナートが続き、巨大な工場群と煙突が林立する。夜になると今売り出し中の「四日市コンビナート夜景」となる。 
南京余唱第38首(八一) 2012・7・5(木)
 東大寺の某院を訪ねて
  おとなへば そう たち いでて 
         おぼろげに    
   われ を むかふる いしだたみ かな

 (おとなへば僧立ち出でておぼろげに
             我を迎ふる石畳かな)
                     解説


       仏像彫刻展(9月4~9日) 47
             木喰自刻像 
             (服部 素空) 
1万7千人それとも20万人 2012・7・4(水)
 6月29日の首相官邸前反原発デモの多さには驚いた。政治的課題が山積みしデモが日常だった1960年代ならいざ知らず、社会全体が右傾化し保守化した現在にこんなに大きなデモが出現するとは!
 特筆すべきことは
 ・原発反対のデモの大きさ
 ・デモなど経験したことが無い人が大半であること 
 ・団体が組織化したのではなくフェイスブック等のネットでの
  呼びかけによるものであること 
 街頭行動に参加することには相当の勇気がいる。だからその背後には賛同する人たちがとても沢山いることも忘れてはいけないだろう。
 『野田首相は「大きな音だね」と傍らの警護官に語った。驚いた様子だったが、そのまま立ち止まらず公邸に入った』と報道されている。たとえ反対であっても民意に耳を傾ける姿勢が指導者には必要だと思う。
 ネット上から以下を転載する。
   6月29日 官邸前デモ人数
      TBS       20万人
      主催者発表  15万人
      朝日新聞    15万~18万人
      鳥越(報ステ) 4~5万人
      産経       2万人弱
      NHK       前回を越えた
      警視庁発表   約1万7千人
      毎日       主催者発表と警視庁発表を
                そのまま
      読売       記事すら見当たらず
 1万7千人から20万人、あまりの差に驚くが、この平和な時代の大きなデモ、報道はもっと何度も取り上げても良いだろうと思う。
              仏像彫刻展(9月4~9日) 46
              聖観音・円空彫り  (近藤 稔)
南京余唱第37首(八一) 2012・7・3(火)
 奈良の町をあるきて
 まち ゆけば しな の りはつ の ともしび は 
        ふるき みやこ の つち に ながるる
     (町行けば支那の理髪の灯火は
               古き都の土に流るる)
                            解説


       仏像彫刻展(9月4~9日) 45
            地蔵菩薩立像 
            (安藤 宣朗)
南京余唱・會津八一 2012・7・2(月)
 南京余唱42首(大正14年)の解説を終わった。順次紹介しているが一覧ページを参照してほしい。代表作・南京新唱99首(明治41年~大正13年)は八一の哀愁を含む青春の歌であり、とりわけ仏像の歌は官能的感覚的な把握を通して豊かにおおらかに詠まれている。そうしたことが多くの人の共感を呼んだ。
 南京新唱に続く南京余唱は早稲田中学教師から早大高等学院教授となった大正14年に詠まれた。この時期は奈良美術研究会を作ったり、また写真家・小川晴暘(飛鳥園)と作った写真集「室生寺大観」を出版するなどして、奈良美術(史)の学者として充実した時間を過ごしていた。
 この年の春、中国大陸の石仏調査のため乗馬の練習をしていた八一は乗馬服姿で奈良に行っている。その時、吉野へも足を延ばして歌を詠んだ。同年秋の奈良と京都で作った歌を加えた42首を南京新唱と名づけ、昭和11年に第2歌集として出版した。新唱に比べると平淡な中に深みが増した歌が多く、鹿鳴を通して人生の深い寂寥を感じさせる秀歌も収録されている。
 さらに、奈良の歌を詠んだ歌として昭和3年に13首作り、南京続唱としてを発表している。

      仏像彫刻展(9月4~9日) 44 
   善女竜王(薬師如来)・円空彫り (安達 正秋)
雨宝童子立像 2012・7・1(日)
 円空仏の宝庫とも言われている愛知県名古屋市中川区荒子観音寺で毘沙門天として祀られている。雨宝童子は頭上に五輪塔、右手に金剛宝棒、左手に宝珠を持つ童子形。神仏習合によって日本で創造されたもので、福を得て災を除くという。十一面観音の脇侍として祀られる場合もある。
       
  仏像彫刻展(9月4~9日) 43 雨宝童子・円空彫り (安達 正秋)
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