良いお年を 2012・12・30(日)~31(月)
 一年のお付き合いありがとうございます。好きなことを自由に勝手に書いてきました。いつも、アクセスしてくださる人達の顔を思い浮べながら、続けています。来年もお付き合いください。
 来る年が輝いていることを願って、今年の独り言を終わります。

南京続唱(會津八一)第11首 
 春日野にて
    をとめら は かかる さびしき あき の の を   
             ゑみ かたまけて ものがたり ゆく  解説  
   (乙女らはかかる寂しき秋の野を笑みかたまけて物語りゆく)
「大和路」(堀辰雄)と會津八一11 2012・12・29(土)
 「十月二十六日、斑鳩の里にて」では鹿鳴集の歌が引用される。
 「・・・・僕は法隆寺へゆく松並木の途中から、村のほうへはいって、道に迷ったように、わざと民家の裏などを抜けたりしているうちに、夢殿の南門のところへ出た。そこでちょっと立ち止まって、まんまえの例の古い宿屋をしげしげと眺め、それから夢殿のほうへ向った。
 夢殿を中心として、いくつかの古代の建物がある。ここいらは厩戸皇子うまやどのおうじの御住居のあとであり、向うの金堂こんどうや塔などが立ち並んでおのずから厳粛な感じのするあたりとは打って変って、大いになごやかな雰囲気を漂わせていてしかるべき一廓いっかく。・・・・
 そこで僕はときどきその品のいい八角形をした屋根を見あげ見あげ、そこの小ぢんまりとした庭を往ったり来たりしながら、
   ゆめどのはしづかなるかなものもひに
                 こもりていまもましますがごと     解説
   義疏(ぎそ)のふでたまたまおきてゆふかげに
                 おりたたしけむこれのふるには   解説
 そんな「鹿鳴集」の歌などを口ずさんでは、自分の心のうちに、そういった古代びとの物静かな生活をよみがえらせてみたりしていた。」
 八一の夢殿の歌は以下もある。
   あめつち に われ ひとり ゐて たつ ごとき
              この さびしさ を きみ は ほほゑむ  解説
落語クイズN 2012・12・28(金)
19 長屋じゅうのおかみさんたちがそろいもそろって“尼さん”に
   なってしまうという噺は?
    ・富士詣り  ・大山詣り  ・野崎詣り  ・天王寺詣り
落語クイズKの答
18
 別れた夫婦がもう一度出直す落語は「子別れ」、人情噺の大ネタ。
   大酒飲みの大工の亭主と別れた母子が後に子供が縁で元に戻る噺、
   そのきっかけであり、落ちで使われる「子は鎹(かすがい)」の言葉から
   別名「子は鎹(かすがい)」。    

南京続唱(會津八一)第10首 
 奈良博物館にて(第4首)
    いかで われ これら の めん に たぐひ ゐて    
         ちとせ の のち の よ を あざけらむ   解説  
   (いかで我これらの面にたぐひゐて千年の後の世をあざけらむ)
植え木剪定 2012・12・27(木)
 植木屋さんが風邪を引いたとなかなか来なかったので、屋根塗りの延長で植え木剪定に挑戦した。普通の木は適当に刈り込めばいいが、松は難しい。実際、我が家の黒松、五葉松の剪定のためにプロをお願いしていると言っていい。
 長年、植木屋さんの仕事を見てきたし、今はネットで詳しく説明してあり、中でも動画があるので心強い。
 この時期の黒松は古葉落としと剪定だが、プロは1日1本しかできないと言う。初めての挑戦で4日ほどかかった。春に植木屋さんが上手に刈り込んであるので比較的楽だったが、来年どうなるか心配である。
 作業中に近所の人から「まだもう少し刈り込んだら?」などとアドバイスが入った。また、「上手に刈られましたね。どのようにするのですか?」と聞く人もある。「ネットを参考にしてください。松の葉は10~20本残して古葉を落とすと書いてありましたよ」と返事した。
 ともあれ、屋根塗りから始まった新たな挑戦が、梯子から落ちることなく無事終わったのでほっとしている。寒くなったので外での仕事とは来春までお別れした。

南京続唱(會津八一)第9首 2012・12・27(木)
 奈良博物館にて(第3首)
    かべ に ゐて ゆか ゆく ひと に たかぶれる    
         ぎがく の めん の はな ふり に けり   解説  
   (壁にゐて床ゆく人にたかぶれる伎楽の面の鼻古りにけり)
塀とフェンス 2012・12・26(水)
 体力勝負の外壁塗りを終わって残るは白い塀だけになった。これは簡単に済んだが、飛び散った白いペンキが緑のフェンスについたのでここも塗ることになった。その他、いろいろのミスを補修することに時間を取られた。
 一応目的を達しても後片付けが大変である。借りた2連梯子に着いた塗料を落とすこと、出てきた大量のごみの処理などを終えたのは11月の末だった。
 年齢的に二度とこんなことはしないだろうが、怪我をしなかったことが何よりだった。そのおかげで、今では面白く楽しかった思い出となりつつある。
  

南京続唱(會津八一)第8首 
 奈良博物館にて(第2首)
    あき の ひ は ぎえん が ふかき まなぶた に    
         さし かたむけり ひと の たえま を    解説  
   (秋の日は義淵が深きまなぶたにさし傾けり人の絶え間を)
落語クイズM 2012・12・25(火)
18 別れた夫婦がもう一度出直す落語は?
    ・子ほめ  ・近日息子  ・火事息子  ・子別れ
落語クイズKの答
17
 現在、名古屋にある寄席は大須演芸場(1965年~)。寄席の中心は東京と大阪、その狭間で苦戦している。しかし、なんとか持ちこたえている。富士劇場は1961年に閉館された寄席。

南京続唱(會津八一)第7首
 奈良博物館にて
    ゆゐまこじ むね も あらはに くむ あし の    
         やや に ゆるびし すがた こそ よけれ   解説  
   (維摩居士胸もあらわに組む足のややにゆるびし姿こそよけれ)

                 孫たちののクリスマス
クリスマスとイエス 2012・12・24(月)
 孫へのクリスマスプレゼントをネットで購入した。手続きが上手く行かず焦ったが、一昨日届いたと連絡があった。ジジサンタはほっとしている。
 クリスマスはイエス・キリストの生誕を祝う日だが、ナザレのイエスをキリスト(救世主=メシア)としたなぞは多い。過酷なローマ支配のなかでユダヤ人解放のメシアとみなされる人は各地に現れたと言う。
 先日貰った「イエスのミステリー」と言う本のまえがきでは、キリスト教は「信仰のイエス」を強調し、歴史学者などは「歴史のイエス」を問題にするとある。信仰上のイエスは聖書で詳しく記載されているが、ほとんど分からない歴史上の生身のイエスを筆者は文献(死海文書)から明らかにするとしている。興味ある本だが、読むのはこれからだ。来年のクリスマスまでに読み終わっているかな?

南京続唱(會津八一)第6首 
 東大寺の戒壇院にて(第2首)
    かいだん の まひる の やみ に たち つれて   
         ふるき みかど の ゆめ を こそ まもれ   解説  
      (戒壇の真昼の闇に立ち連れて古き天皇の夢をこそ守れ)
初スキー 2012・12・23(日)
 一昨日ノブ君親子と初スキーに出かけた。毎年最初は緊張する。トラブルなしに滑れるだろうか?車で事故を起こさないだろうか?と考えるのでとりわけ慎重になる。
 滑りは無理をしないが、自然にスピードが出てしまうとこのまま転んだら大怪我だとひやひやする。いつも睡眠不足で出かけるので居眠り運転の危険がある。必ず帰路に仮眠を取るが、ノブ君親子が同乗していたので眠らずに帰宅できた。
 初スキーはひとまず合格、ノブ君も上機嫌だったのでこちらまで嬉しくなる。今年は何回行けるだろうか? 
落語クイズL 2012・12・22(土)
17 現在、名古屋にある寄席は?
    ・栄亭  ・名駅演芸ホール  ・大須演芸場  ・富士劇場
落語クイズKの答
16 寄席の楽屋にある「ネタ帳」は出演待ちの落語家が出し物を決める
   ことに役立っている。演者と演目が決まっているホール落語と違って
   寄席は演者がその時に演目を決める。そのため楽屋にネタ帳が置か
   れ、前座が記録する。後から出る演者は前の人と同じ噺や類似した
   噺をしないようにできる。

南京続唱(會津八一)第5首 
 東大寺の戒壇院にて
    うつろひし みだう に たちて ぬばたまの  
         いし の ひとみ の なに を か も みる   解説  
      (うつろひしみ堂に立ちてぬばたまの石の瞳の何をかも見る)
山村ダム 2012・12・21(金)
 山村貯水池(山村ダム)は、北伊勢工業用水の貯水・調整をする役割を持ち、四日市の工業地帯に工業用水を提供している。隣には周囲を公園化した四日市市民にはなじみの伊坂ダムがある。
 初めて出かけたが、4km弱の周回コースは平坦で全て舗装されているので、ハイキングではなくジョギングに適している。伊坂ダムの周回コースを銀座とするとここは片田舎と言っていいほど人がいなかった。
 ただ途中で道を間違えて桑名の方の団地に下りていったので、その分厳しいハイキングになった。
 春から始めた週一ハイキングはひとまず終了、冬は雪山でハイキング?
   

南京続唱(會津八一)第4首 
 菩薩戒会(ぼさつかいえ)の唐招提寺にて(第2首)
    のき ひくき さか の みだう に ひと むれて  
             には の まさご に もるる ともしび   解説  
      (軒低き釈迦のみ堂に人群れて庭の真砂に洩るる灯火)
落語クイズK 2012・12・20(木)
16 寄席の楽屋にある「ネタ帳」は何の役に立っている?
    ・出演待ちの落語家を退屈させない
    ・出演待ちの落語家が精神統一する
    ・出演待ちの落語家が出し物を決める
    ・出演待ちの落語家の出演時間がわかる
落語クイズIの答
15 寄席で「ひざ替わり」と呼ばれているのは、最後(トリ)の一つ前の演者、トリ(その日の主役)の前としての配慮と技量がいる。
 ちなみに最初の演者を「開口一番」、休憩(仲入り)後の最初の演者は「くいつき」と言う。 
「大和路」(堀辰雄)と會津八一10 2012・12・19(水)
 「大和路・十月二十四日夜」で短編・曠野(あらの)の構想を練っている。
 「ゆうがた、浅茅あさぢはらのあたりだの、ついじのくずれから菜畑などの見えたりしている高畑たかばたけの裏の小径こみちだのをさまよいながら、きのうから念頭を去らなくなった物語の女のうえを考えつづけていた。こうして築土ついじのくずれた小径を、ときどき尾花おばななどをかき分けるようにして歩いていると、ふいと自分のまえに女を捜している狩衣かりぎぬすがたの男が立ちあらわれそうな気がしたり、そうかとおもうとまた、何処かから女のかなしげにすすり泣く音がきこえて来るような気がして、おもわずぞっとしたりした。これならば好い。僕はいつなん時でも、このまますうっとその物語の中にはいってゆけそうな気がする。……
 この分なら、このままホテルにいて、ときどきここいらを散歩しながら、一週間ぐらいで書いてしまえそうだ。」
 この文の「ついじのくずれから菜畑などの見えたりしている高畑たかばたけの裏の小径こみちだのをさまよいながら・・・」は會津八一の高畑にての歌そのものである。
   たびびと の め に いたき まで みどり なる
           ついぢ の ひま の なばたけ の いろ   解説
     (旅人の目に痛きまで緑なる築地の隙の菜畑のいろ)
 八一の歌を口ずさみながら、築地のある奈良の小道を堀のように歩く幸せはこの上ない。素空の大好きな歌の一つである。
外壁塗りの悩み 2012・12・17(月)
 外壁は8mほどあり、手持ちの梯子では届かない。8mに伸びる2連梯子を購入しようと思ったが、外壁塗り後に使うことがないのでもったいない。高圧洗浄機は車の洗浄に使える。
 購入寸前、ノブ君パパが貸してくれると言う。ラッキーだが今度は運ぶ手立てがない。
 調べると、車は長さの1.1倍までなら積載可とある。6m弱の2連梯子は5m余の素空のミニバンで運べることが分かった。大急ぎでスキー用のキャリーを付けてやっと運んだ。
 次の悩みは、ほぼ垂直な梯子に乗りどう塗るかだ。梯子をロープで家に固定し、身体を梯子に繋ぎ、ペンキ容器を梯子に掛けて挑戦したが、まるでアクロバットである。無理な姿勢は危ないし、とても疲れる。一階部分をスイスイ塗って行く連れ合いと違って、少ししか進まないし筋肉痛に襲われた。
 身体を梯子に繋いだのは昔いた中型犬チコのリード、ノブ君にスキーを教えた時にも使ったものだ。変なところで縁がある。  

         (明日第3火曜日は独り言を休みます)
          片岡温泉ー安達仏像教室ーモノマニアー北ジャス
過ちの連鎖 2012・12・16(日)
 「なぜ私は結局最も好んで自然と交わるかというに、自然は常に正しく、誤りは専ら私の方にあるからである。これに反し、人間と交渉すると、彼らが誤り、私が誤り、更に彼らが誤るというふうに続いて行って、決着するところがない。これにひきかえ、自然に順応することができれば、ことはすべておのずからにしてなるのである。」(格言と反省 ゲーテ)
 自然を「絶対」あるいは「全知全能(神)」と言い変えると目の前の現実を表しているように思う。衆議院選挙結果を見ながら!
落語クイズJ 2012・12・15(土)
15 寄席で「ひざ替わり」と呼ばれているのは何?
    ・最初の演者  ・休憩後すぐの演者
    ・最後の一つ前の演者  ・出演予定者の代わりの演者
落語クイズIの答
14 関東大震災(大正12年9月1日)に遭った古今亭志ん生が急いで
  行ったのは酒屋。
   酒飲みだった志ん生は東京中の酒屋の酒が飲めなくなったら困る
  と思い、酒を買いに行った。避難しようとしている酒屋のオヤジが
  この際だから好きなだけ飲んでいいと言ったので、へべれけになる
  まで飲み、一升瓶を抱えて帰ったと言う。高座で寝たりした志ん生は
  落語のようなエピソードが多く、観客に愛された。
東海自然歩道とは 2012・12・14(金)
 朝明川の飛び石で昼食を取りながら、山の地図を眺めていたら東海自然歩道の解説があった。起点が東京都八王子市、終点が大阪府箕面市、長さ1,697Kmとある。
 「東海地方の自然歩道なのになんで?」と思っていたが、地図の説明に「東海道を・・・」と書いてあるのを見て、己の勘違いに気がついた。東海道を模してあったのだ。
 東海自然歩道の成立は以下である。
 1960年後半、4大公害病等の高度経済成長の悪影響が顕著になる中で、厚生省(環境省に継承)が憩いの場としての自然を見直そうというこの構想を立てた。関係自治体と協力して最初の長距離自然歩道を作る事にし、1974年に完成、その後各地に自然歩道が作られて行った。
 成立の事情は知らなかったが、整備された自然歩道(風越峠)を歩きながら「税金はこんな所に使うべきだ」とずっと思っていた。
南京続唱(會津八一)第3首 2012・12・13(木)
 菩薩戒会(ぼさつかいえ)の唐招提寺にて
    よもすがら かいゑ の かね の ひびき よる 
            ふるき みやこ の はた の くさむら    解説  
       (よもすがら戒会の鉦の響きよる古き都の畑の草むら)
木曽三川公園 2012・12・12(水)
 おちょぼさんの後は木曽三川公園センターに行った。ノブ君親子と行くのは初めてである。公園内を散歩し最後に水と緑の館・展望タワー登った。65mの展望タワーからの眺めは素晴らしい。
 帰路、東名阪道のEXPASA御在所に立ち寄った。親子はやっぱりソフトクリームを食べ、素空は柿安のコロッケを土産に買った。
   
古川柳(誹風柳多留より)完 2012・12・11(火)
 真つ白な名歌を赤い人がよみ
  これも和歌を知らないと分かりにくい。
 「田子の浦ゆうち出でて見れば真白にぞふじの高嶺に雪はふりける(万葉集・山部赤人)」を背景に「真つ白」と「赤い人」を縁語にして詠んでいる。
 「田子の浦にうち出てみれば白妙のふじの高嶺に雪はふりつつ(新古今集)」に対しては
 赤人を白妙にした新古今
 と和歌に素早く対応した見事な川柳が詠まれている。
「大和路」(堀辰雄)と會津八一9 2012・12・10(月)
 「大和路」の「十月二十四日、夕方」の百済観音の場面は高浜虚子の斑鳩物語の話になる。
 「それから次ぎの室で伎楽面(ぎがくめん)などを見ながら待っていてくれたH君に追いついて、一しょに宝蔵を出て、夢殿のそばを通りすぎ、その南門のまえにある、大黒屋という、古い宿屋に往って、昼食をともにした。
 ・・・夢殿の門のまえの、古い宿屋はなかなか哀れ深かった。これが虚子の「斑鳩物語」に出てくる宿屋。なにしろ、それはもう三十何年かまえの話らしいが、いまでもそのときとおなじ構えのようだ。もう半分家が傾いてしまっていて、中二階の廊下など歩くのもあぶない位になっている。しかしその廊下に立つと、見はらしはいまでも悪くない。大和の平野が手にとるように見える。向うのこんもりした森が三輪山(みわやま)あたりらしい。菜の花がいちめんに咲いて、あちこちに立っている梨の木も花ざかりといった春さきなどは、さぞ綺麗だろう。と、何んということなしに、そんな春さきの頃の、一と昔まえのいかるがの里の若い娘のことを描いた物語の書き出しのところなどが、いい気もちになって思い出されてくる。――しかし、いまはもうこの里も、この宿屋も、こんなにすっかり荒れてしまっている。夜になったって、筬(おさ)を打つ音で旅びとの心を慰めてくれるような若い娘などひとりもいまい。」
 會津八一はこの「筬(おさ)を打つ音」を詠み、鹿鳴集自註で解説する。
 “夢殿に近き「かせや」といへる宿屋にやどりて、夜中村内を散歩して聞きしものなり。高浜虚子君が『斑鳩物語』(イカルガモノガタリ)の中で、同じ機の音を点出されしは、この前年なりしが如し” 
 法隆寺村にやどりて
  いかるが の さと の をとめ は よもすがら 
            きぬはた おれり あき ちかみ かも  解説
     (いかるがの里の乙女は夜もすがら衣機織れり秋近みかも)
落語クイズI 2012・12・9(日)
14 関東大震災(大正12年9月1日)に遭った古今亭志ん生は急いで
  どこへ行ったのか?
      長屋  酒屋  銀行  寄席
落語クイズHの答
13 元は立川談志の弟子だったのは?
       伊集院光  太田光(爆笑問題) 
       ダンカン(たけし軍団)  東国原英夫( 〃 )
 ダンカン(たけし軍団)。立川談志門下で「立川談かん」を名乗る落語家から転身、たけし軍団に入った。今でも立川流のBコースの弟子に名を連ねている。Bコースとは本業が落語家の弟子ではなく、有名人等の特別枠。
シーラー(下地塗装)と本塗装 2012・12・8(土)
 高圧洗浄機で洗い、破損や隙間のあるところを接着剤などで修理していよいよ塗装に入れると思ったが、塗装の下塗りが必要と言う。洗浄したカラーベストは塗料を多く吸い込むので、まずシーラーと言う透明の下地処理の塗料を使う。塗料の吸い込みを防ぎ、 上塗り塗料の下地との密着性及び耐久性を向上させるものだ。
 「えっ!まだ塗れないの?」と連れ合い。楽しいペンキ塗りを夫だけに任せておけないと待ちかまえているのだ。下準備などは一切しない連れ合いがこの時点で参戦し、下地塗り、赤さび色のペンキ塗りを主力で始めたので素空としては一息つけた。
 高所の恐怖は真下の道路を見なけれがなんとかクリアできる。心配したのは地震の揺れによる落下だが、それは免れた。
 何度も材料を買い足して、下地一回、本塗装2回、乾いてからの縁切りをして完成させるのに40日ほどかかった。
  
南京続唱(會津八一)第2首 2012・12・7(金)
 唐招提寺にて(第2首)
    あまぎらし まだき も くるる せうだい の
            には の まさご を ひとり ふむ かな   解説
       (雨霧らしまだきも暮るる招提の庭の真砂を一人踏むかな)
温故集成館(おちょぼさん) 2012・12・6(木)
 千代保稲荷神社の裏に神社所有の温故集成館がある。何度もおちょぼさんに出かけたが、いつも門前町の100軒余の店が目的なのでここは初めてだった。神社収蔵の掛軸、茶幅、絵画のほかにも、日本、中国、朝鮮、タイ安南の古陶器や抹茶茶碗などの美術品を無料で展示している。展示してある名工の茶碗に心惹かれた。月・金は休館だが、一度覗いてみる価値は十分ある。
 温故集成館から門前町に戻ったところに和風のお茶やコーヒーを出してくれる店が無くなっていたのは残念だ。5月に孫たちとこの店の大きな老犬と遊んだことを思い出す。
 その後、連れ合いに頼まれた胡麻商品を買い、激安のキャップ帽を購入した。ノブ君パパはおちょぼ名物であるもろこの甘露煮と草もちを手に入れていた。
寛容(朝日新聞・あのね) 2012・12・5(水)
 夫(68)がヒヨドリを脅すおもちゃの拳銃を鳴らし、5歳の孫に「ミカンを食べにくる鳥を追い払うんや」と誇らしげに言った。すると「食べさせてあげたらいいのに」と孫。案山子を立て、ラジオをつけ、躍起だった夫は、何か気付かされた様子だった。
      (和歌山県田辺市・やんわりおじいさんを諭す孫・62歳)
 
 子供の心は自然でいい。年月を経ると寛容の心が無くなり、相手を責めることが多くなる。こんな時、自らは絶対正義だと勘違いしている。やみくもに死刑判決を出す陪審員や小さな島一つでやれ戦争だ!などと言う人に「寛容の薬」(子供製薬)を飲ませてあげたい。
鬱病 2012・12・4(火)
 名古屋在住の中学の同級生から、か細い声で電話がかかった。聞き取りにくい声で「四日市に転居した。・・・・・鬱だ」と言う。幼いころから近所で一緒に育った彼には子供がなく、奥さんに先立たれたので一人である。びっくりして飛んでいった。「鬱は5年ほど前からだが、9月頃から鬱による痛みが身体のあちこちを移動するので寝ていることが多くなった」と言う。
 欝病だった身内の一番ひどい時と同じである。それはとても辛いことで、なかなか周りの人が手助けできない。復帰を焦らずに医者と二人三脚で進むしかないようだ。
 住居はお姉さんの近くと言うから少し安心して帰ってきたが、彼には四日市に友人がいないので、「週一回覗くよ!」と言って別れたら、「年一回でいい」と返事が返ってきた。まさしく欝病なのだ。
古川柳(誹風柳多留より) 2012・12・3(月)
 三人で一人魚(うを)食う秋の暮れ
  誰が生臭物の魚を食べたの?と直ちに想定できれば素晴らしい。分からなかったと言う意味で取り上げた。新古今集の三夕の歌(「秋の夕暮れ」を結びとした三首の名歌)が前提になっている。だから、三人は寂蓮法師、西行法師、藤原定家となる。
  さびしさはその色としもなかりけり槙(まき)立つ山の秋の夕暮れ 寂蓮
  心なき身にもあはれは知られけりしぎ立つ沢の秋の夕暮れ    西行
  見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋(とまや)の秋の夕暮れ 定家
 寂連と西行は僧だから魚は食べない。定家だけは俗人なので魚を食べるだろうと言ううがち(表に現れない事実・世態・人情の機微を巧みにとらえること)。川柳もなかなか難しい。
落語クイズH 2012・12・2(日)
13 元は立川談志の弟子だったのは?
    伊集院光  太田光(爆笑問題) 
    ダンカン(たけし軍団)  東国原英夫( 〃 )
落語クイズGの答
12 落語「死神」のもとになったのはグリム童話
 落語「死神」は、借金の目途が立たず死のうと思った男が死神に遇い、 寿命の有る病人に付いている死神を引き離す呪文を教わって医者になる話。グリム童話の「死神の名付け親」は薬草を使うが、それ以外はほとんど同じと言っていい。   
「死神の名付け親」(グリム童話)
 頼まれて名付け親になった死神が、名付けた子どもを裕福にしてやると約束し、その子が大きくなるとある薬草を指さして「お前に、プレゼントをしてやろう。医者になるんだ。お前が病人をみる時には、必ずわたしがいてやろう。わたしが病人の頭の方にいたら、この薬草で治せるだろう。しかし足の方にいたら、助からないからな」そして男は名医となる。
 男は王さまや姫さまの病気に立ちあったが、死神は足の方に立っていた。男は付き人に「病人をベッドごと持ち上げて、頭と足を逆にしてください」と死神をだまし、薬草を飲ませて治した。
 死神は男を洞窟の中へ連れて行き、沢山の生命のローソクを見せて言う。「お前のローソクはまだまだ太くて長い物だったのだが、王や姫を助けたため、こんなに小さくなってしまった」、男は命乞いをしたが死んでしまう。


       紅葉に染まる秋のひだ白川郷 Ⅱ (Masanori.Y)
東海自然歩道・風越峠越え 2012・12・1(土)
 一昨日、湯の山の希望荘から風越峠を越えて朝明川の飛び石まで行った。寒くなったので山ヒルの気配は全くなく、鳥井戸川の川音を聞き、美しい落葉を楽しみながら歩いた。朝明川の飛び石で昼食を食べ、往路を戻る。およそ6kmぐらいだが、急坂で何度も休み、食事をしながら朝刊を読んだりしたので4時間弱かかった。(地図
  
                  鳥井戸川の堰
  
                  朝明川の飛び石

                      

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