3月の終りに 
2008・3・31(月)
 初めて参加したお水取り行事で物事の奥の深さを知った。東大寺筒井執事長の講義や丹羽記念室での秦学芸員の解説から、何事も先達が大事だと言うことをあらためて思った。春からの新企画・仏像ツアーに安達先生が参加してくださる。内容の濃いものになるだろう。
 二人の孫、ココロとまっちゃんと一緒に小田原で過ごす時間が持てた。孫二人がいる歳になってしまったとつくづく考えるが、ジージになるのも悪くは無い。還暦のお祝いをいろいろ頂いたが、兄夫婦がくれた赤い万年筆は洒落たものだった。

25円 
2008・3・30(日)
 マイカーのガソリンが無くなった。4月から安くなるのにな!と思いながらスタンドに入る。少しにしようかなと思ったけど、太っ腹の奥様が言う「みっともないから満タン入れなさい」。
 値下げは大歓迎だけど、その前に自動車ユーザーが道路整備(?)のために、30年以上も本来の税率を大幅に上回る税金を負担してきたことを知って、びっくりするとともに腹立たしい。道路行政は国家が行うべき中心的な課題である。ならば、姑息な「暫定税率」に頼らず、歳入の基本である法人税、所得税、消費税から財源を回せばいい。そうできないのは、30年来、政治を担ってきた人たちの責任だ。


 よつばの里(生活介護施設)完成 
2008・3・29(土)
 内覧会にお邪魔した。「おめでとう」「ありがとうございます。でもこれからなんです」と石川理事長やスタッフは言う。長いお付き合いをと思う。   三重郡川越町亀崎新田字里中21−11 
                                        TEL 059−364−4288 








有事法制 
2008・3・28(金)
 大江健三郎の「沖縄ノート」をめぐる名誉棄損訴訟で、大阪地裁が「沖縄集団自決には日本軍が深くかかわった」という判決を出した。当然のことと思うが、急速に右傾化した近年の日本では、歴史の歪曲がはなはだしい。歴史に学ぶことが重要だが、歴史の捏造にも注意しなければいけない。大江が言う。「裁判の背景には政治的な大きな動きがあった。その一つが03年の有事法制の立法化だった」「戦争をできるようにする制度を、倫理的に拒むため、これからも沖縄ノートで書いたことを主張し続けたい
 有事法制とは、有事(戦争)を想定したもので、平和憲法を否定し、有事における大幅な基本的人権の制限を伴う。ネットに配布フリーの漫画があったので転載する。

桑田真澄投手 
2008・3・27(木)
 開幕メジャー入りを目指していた桑田投手が現役引退を正式に発表した。まだ挑戦中の野茂英雄投手と同じ39歳である。この年齢での頑張りには脱帽する。
 ただこの事で、桑田投手の過去の灰色の事件が帳消しになるわけではない。早大に行くと宣言しながら、巨人に入団したこと。この事件で清原は巨人に行けずに涙した。次は、野球賭博に関連したかもしれない登板日漏洩疑惑。また莫大な借金問題などがあり、とても「さわやか」とは言えない選手だった。
 しかし、そうは言っても現役生活の最後を真剣に努力したことは評価できる。世の中、最後が大事なのは桑田投手を見てもわかる。マスコミの評判が良い。

春分の日 
2008・3・26(水)
 長い間、春分の日は3月21日と思っていた。亡父の誕生日が3月20日、そして翌日が春分の日で結婚記念日と覚えていた。ところが今年の春分の日は20日だった。実際の1年が365日5時間49分なので、微調整があり、19、20、21日などがありうる。祝日法上は「春分日 自然をたたえ、生物をいつくしむ日」で、国立天文台が作成する暦象年表という小冊子に基づいて閣議で決定する。
 ところで孫の将周は2月28日生まれ、うるう年なので29日になると困るなと思っていた。日を変えて出生届を出せばいいと思っていたら、この頃はそんなことは厳しくてできないらしい。 

スポーツ 
2008・3・25(火)
 サッカーワールドカップ・アジア3次予選第2戦のバーレーン戦が、26日午後11時20分にアウエーで行われる。長い道のりだが、その戦いを楽しみたいと思う。すでに、選抜高校野球とプロ野球パリーグは戦いが始まっている。セリーグは28日から始まる。わが横浜の大活躍を期待して、今年も応援していこう。
 ところで、もうウインタースポーツが終りに近づいた。室内ワークばかりだと心も身体も衰えそうなので、次を考えねばと思っている。知り合いたちが定年を迎える年になったので、いろいろお誘いもかかっているが、スキーを上回るものはまだ無い。

花々 
2008・3・24(月)
 桜の早い開花が話題になるほど、今年は暖かい。水仙やクロッカスの花が終わって、アネモネやチューリップが咲き出した。パンジーやビオラ、ノースポールは元気に咲き続けている。よく見ると百合やテッセン、紫陽花、芙蓉が芽を伸ばそうとしている。春先は幾度と繰り返される自然の営みの素晴らしさが目に見えてよくわかる。
 「年年歳歳花相似たり歳歳年年人同じからず」 人の世は無常、年々衰えを感じるが、挑むようにしぶとく生えてくる雑草を抜きながら、まだまだと思う。明日は山に行こう。

日銀総裁 2008・3・23(日)
 日銀総裁が空席となった。政治のねじれ現象の中で適切な人材を提案し、対話を通して新総裁を選ぶべき第一人者にその能力が無かったのだから、日本丸も船長が空席と言える。
 日銀について詳しくは知らないし、市井で暮らしている者に日銀云々の論争は必要ない。ただ、引退した日銀総裁や総裁就任を拒否された元副総裁が行ってきた金融政策は、庶民をないがしろにし、庶民に入るべき金を大企業や銀行に大量に投入してきた低金利政策だ。
 野党を参議院の多数派にしたのは民意である。その民意とは、良く話し合って多くの人の意見を取り入れろと言う事だろう。日銀総裁選びはじっくり話し合って決めれば良い。

川辺の鳥 2008・3・22(土)
 四日市の三滝川の河口には沢山の水鳥がやってくる。環境が良くなり、鳥達も安心してエサを漁りに来るのだと思っている。
 ところが、過去の四日市公害(海に強酸性溶液を垂れ流した「石原産業事件」)とフェロシルトで悪名高い石原産業が、海に排水基準を上回る濃度のフッ素を流し、窒素酸化物の排出基準を超過した煤塵を大気中に出していたことが今年になって判明した。石原産業の体質なのかとも思えるが、同時に他の企業にも排出基準超過が発覚したので、企業と言うものの宿命的な体質かもしれない。ともあれ、石原産業の存在は地元としてとても恥ずかしく、即時の企業解散を熱望する。 

ゆきやなぎ 2008・3・21(金)
 花びらが流れる 波にゆられ 岩をこえて
 家族のように身を寄せ 浮いたり沈んだり

 あの一列は遠足 あの団体は農協 
 ひとつだけで寂しげなのは 私の心か 
 汚れれば汚れるほど 美しい川を行きたい

 一度かぎりの旅 花びらが流れる   
富広 


 今年も星野富広さんのカレンダーを楽しんでいる。亡母の頃から毎年我家にかかっている。
 頚椎損傷から、手足が不自由になった彼は口にくわえた絵筆で花を描き詩を作る。詩も絵も素晴らしい。

12億5千万円 
2008・3・20(木)
 66センチの運慶作と言われる大日如来坐像の落札額にはびっくりした。当初予定は2億円ぐらいだったから、よほど世界にはマネーが満ち溢れているのだろう。とはいえ、仏像が美術品として高く評価されるのは大歓迎だ。
 一月に埼玉で、寺から仏像を盗んで逮捕された仏像マニアは、50体ほどを自宅に隠していた。30センチの阿弥陀仏(40万円相当)や40センチの大黒天(約20万円相当)などで総額1千万円相当と言う。それから見ても運慶仏の落札額は凄い。ところで安達先生は「仏像はめったに盗まれない」とよくおっしゃるが、世の中そうではないらしい。

月ヶ瀬梅渓 2008・3・19(水)
 昨日はとても暖かかった。うららは一月ぶりの遠出、ゼイゼイ舌を出しながら、月ヶ瀬の丘陵を元気に歩いた。梅はもう最後に近く、散る花びらに風情があった。
 夜、チチと一緒にお風呂に入った後、二人?で爆睡する。チチはスキー・梅見と連投、一説には「鉄腕」の称号を得て内心まんざらでもないらしい。それにしてもまだスキーに行くのだろか?

第3火曜日 
2008・3・18(火)
 今日は定休日独り言も御休み。

       東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ    菅原道真

上村愛子 
2008・3・17(月)
 今年のW杯モーグルを10戦5勝(2位1度4位1度)で上村愛子が制した。快挙である。高校生の時、1998年長野五輪で7位になって脚光を浴びた上村愛子は、その愛くるしい素顔で人気者になった。マスコミがちやほやするので、実力より人気が先行していると思っていたが、ほぼ完勝と言ってよい今回の優勝に脱帽する。
 今日仲間と高鷲スノーパークに行ったが、難度の高いモーグルコースには挑戦しなかった。
モーグル
 
こぶのような隆起の連続した急斜面を回転とジャンプをまじえて滑降し、時間や技術を競うフリースタイルスキー。

不思議なりんご 
2008・3・16(日)
 安達先生の奥さんから自家製の果物を頂いた。キウィが数個入った袋に、リンゴが1個ぽつんと入っている。不思議に思っていたら、メールで 「リンゴはキウィを熟成する効果があるのです」 と連絡があった。リンゴの出すエチレンガスが植物の熟成を早めるとのこと、逆に葉野菜などと一緒に置くと早く萎びてしまうらしい。
 さらにメールで 「アルジが無農薬で作り、手入れもしっかりしていると言ってます」 と書いてあった。このアルジをスージから類推して、アルジーと勘違いし、アルさんと言うジーサンとは誰かと思ってしまった。

ほうぼう 
2008・3・15(土)
 まっちゃんの誕生祝、大皿の刺身皿に写真の魚があった。先方のご主人(小田原のジージ)が言う。「これは“ほうぼう”です。海底にいて胸びれの下を足のように使って歩くのです
 名前は知っていたが、見るのも食べるのも初めてだった。姿はグロテスクだが、刺身はピンクがかった白身で、旨みと歯ごたえがあり、とても美味しかった。鯛に似ているかな?
 名前の由来は、ウキブクロを使ってたてる音がボウボウと響き渡ることにあるらしい。            まっちゃん動画

アートフラワー展 
2008・3・14(金)
 丹羽文雄記念室からメルヘングループのPONちゃんが出品しているアートフラワー展に行く。今年は四日市博物館の4階、特別展示室で15日まで行われており、広々とした空間に素敵な作品が並べられている。金森未佐子グループ代表の並々ならぬ力量と開催までの尽力の後がうかがえる。
 久しぶりに神戸のメルヘンメンバーも参加したので、グループの会話も弾んだ。おしゃべりが過ぎて危うく電車に乗り遅れるところだったが、それくらい楽しいということ。

丹羽文雄記念室 
2008・3・13(木)
 四日市博物館内の案内をお願いした友人が急に都合が悪くなったので、学芸員の秦昌弘さんが代わりをしてくれた。とりわけ丹羽文雄記念室(平成18年12月9日設置)の解説が時間をかけた入念なものだったことに、感心すると共にとても楽しかった。
 帰宅してネット上で記念室のことを調べていたら、この秦さんは設置に尽力した丹羽文学のエキスパートであることがわかり納得した。素晴らしい案内と解説に感謝の気持ちで一杯である。案内をお願いした友人の都合が悪くなったことにも感謝?

YouTube 
2008・3・12(水)
 SUのHP用に提供されているプロバイダ(ヤフー)の300MBが限度に近くなった。容量の大きい動画ファイルを沢山上げたからだ。
 そんなわけで、どれだけアップしても良いというYouTubeに動画をアップし、それを自分のHPのページに「埋め込む」ことにした。YouTubeの細かい規定を読まずに、ぶっつけ本番で実行したので思ったようにはならないが、とにかくやってみた。
 動画・ココロの誕生日は9MBあるが、自分のページでは1KB弱ですんだ。約9000分の1である。もう少し便利に使えるといいのだが、それは今後の課題。

よつばの里完成 
2008・3・11(火)
 よつばの会(石川英樹代表)が目指した生活介護施設・よつばの里が、三重郡川越町亀崎新田に完成した。おめでとう。パソコン関連で付き合いが始まり、知的障がい児(者)を持つ保護者の方々の苦労を知った。
 この施設が完成するまでには、並々ならぬものがあったと推察できる。月末の内覧会案内が届いているので、喜んで参加しお祝いしてこようと思う。
   よつばの里
      知的障がい児(者)の『日常生活を過ごす場』『つどいの場』『くらしの場』の保障を図るための、
     知的障害者認可施設、知的障害者グループホーム

小田原 
2008・3・10(月)
 孫のココロとまっちゃんに会いに出かけた。ココロは飛び回り、まっちゃんはひたすら眠り、起きては乳を飲む。小田原のおばあさんの心のこもった豪華な料理でまっちゃんの生誕とココロの2歳の誕生日を祝う。ココロは大きな声でハッピーバースディを歌う。上手だからスージの音痴は遺伝していないようだ。
 カコバーは2日にわたってまっちゃんを風呂に入れる。写真や動画を沢山撮ってきたので、ココロとまっちゃんのページにぼちぼちあげていこう。

今度生まれてきたら(新聞より) 
2008・3・7(金)
 『わがつれあいとは、あと二年で金婚式を迎えます。「ねえ、来世でも私と結婚する?」って聞いたら「いや、もう少しやさしい人がいいから、次の世では君とは出会わないように気をつけるよ」だって。私の四十八年間に感謝はないのか。(主婦 71歳)
 我家では「ねえ、来世でも私と結婚する?」とは聞かれないだろうな〜〜。「あなたの役目はうららのお守だけよ」って毎日言われている亭主なんだから。   
               琴音の誕生日      明日明後日は独り言を休みます。

四日市博物館 
 2008・3・6(木)
 メルヘングループのポンちゃんが出品する恒例のアートフラワー展が3月13〜15日、博物館である。今年は愛知、兵庫のメルヘンも駆けつける。アートフラワー展と同時に常設展とプラネタリウムを観ることにした。
 F先生スキーツアーの仲間が博物館に勤務しているので、館内の案内と解説を今日お願いに行った。すぐ快諾をもらったが、あとはずっとスキーの話をしていた。
   40回記念展
      
テーマ:花々と憩う in Musuem     場 所:四日市市立博物館・4F特別展示室
      日 時:3月13、14、15日 10:00〜16:30(15日15:00まで) 

      

音とリズム 
2008・3・5(水)
 練行衆の行は、11人による長短、緩急のある節の付いた声明(しょうみょう)を中心に行われる。それだけで素晴らしい仏教音楽と言えるが、そこに多彩な音と動きが幾重にも重なり、一大スペクタクルが作り出される。
 差懸(さしかけ、木の履物)で床を踏み鳴らす音、念珠(ねんじゅ)、鈴、法螺貝、鐘、ハゼ(もち米を炒ったもの)を撒く音に、五体投地(ごたいとうち、練行衆の1人が体を投げ出し五体板で膝で打つ行)などの荒行が重なる。灯明の薄明かりの中で展開される驚くべき行に終始圧倒される。言葉では伝えることのできない素晴らしい体験だった。

修二会(しゅにえ) 
2008・3・4(火)
 「お水取り」「おたいまつ」として有名だが、本当は11人の練行衆による十一面観音悔過法要。おたいまつは、練行衆が二月堂に上がるための灯りにすぎず、それを二月堂の舞台で、華やかな炎として演出をしただけで、序章と言ってよい。おたいまつが終わり静けさが戻る二月堂で、修二会の行はその張り詰めた空気の中夜遅くまで、日によっては明け方まで続く。
 今回、内陣でその悔過の行を見た。それは静寂の中で躍動する音とリズムの世界と言ってよい。友人・鹿鳴人はこう表現している。
西暦752年大仏さんの開眼の年から、ことし1257回目。欠かさず続けられているということのなかに、すばらしい歴史と伝統を感じました。それはたぶん、1257年前と同様であろうと想像すると、修二会を僧侶とともに多くの人々が支え続けてきた重みとともに、時間的な同時性をふかく感じるものでした

おたいまつ 

 2008・3・3(月)

    修二会の華、
   おたいまつです。



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 近鉄で四日市から奈良へは西大寺で乗換えて各駅停車で2駅である。乗換えを間違えて、別の方向へ1駅行ってしまい奈良駅前で待つ鹿鳴人を30分待たせた。同じミス3回目、この場を借りてお詫びする。

出張 2008・3・2(日)
 昨日の出張はスキーではない。十一面観音悔過法要・2月堂修二会(お水取り)の初日である。奈良インターカルチャーの企画に友人・鹿鳴人と参加し、4時から東大寺筒井寛昭執事長の講義を1時間みっちりと受ける。この筒井執事長には、前に大仏の台座の上でメルヘングループが説明していただいたことがある。
 5時半、堂前の良い場所を確保し、7時開始のおたいまつを待つ。最適と言われる場所で見下ろすと続々と見学の人が訪れてくる。後で知ったが8000人が集まった。初めて見るおたいまつと勤行は感動的だった。(明日に続く)

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