雑  感 4 (04・1・1〜)  (雑感3へ

ユニセフ(12月26日)
 02年のユニセフの調べでは、北朝鮮の7歳以下の子供42%が栄養不良、7万人がすぐ病院で手当てしなければ死んでしまう状態だった。(朝日新聞より)
 国家や体制の卑怯な行為を糾弾するのであって、民族や人々や子供達を責めてはいけない。安易に経済制裁を語って、子供達の死に拍車をかける行為に手を貸すべきではない。

ユニセフ(国連児童基金)は、世界158の国と地域で、子どもたちの生存と健やかな発達を守るための支援事業を実施している国連機関

未来に禍根を残さない(12月19日)
ナショナリストは、味方の残虐行為となると非難しないだけでなく、
            耳にも入らないという、すばらしい才能を持っている
」  オーウェル評論集 322

 とても耳の痛い言葉である。ナショナリストを北朝鮮への経済制裁を叫ぶ日本人と置き換えると見えてくるものがあるはず。
 大事なことは、日本人と朝鮮人の過去・現在・未来を見据えながら、人間として(或いはコスモポリタンとして)より良き選択をしていくこと。日本が帝国主義国家として行った過去の犯罪行為や全体主義国家・北朝鮮が現在行う犯罪行為を憎み糾弾すれば良い。
 ならば、両民族が将来友好な関係を結んでいくための方法が浮かんでくるはずだ。脅しや報復の連鎖から残るものは憎しみの感情だけしかない。

地球の未来を守る(12月12日)
労働が単に生活のための手段であるだけでなく、労働そのものが第一の生命欲求となったのち・・・・・高い生産力が実現される中で、人々は必要に応じて生産し、必要に応じて受け取れる理想の社会
 かってこの理想は、世界を2分するイデオロギーだった。今は、ほぼ死滅の道をたどっている。
 イデオロギー不毛の現代において、現在と未来を守るための指針が模索される。以下はその一つになりうる。
多くを望まず、気配りと必要にして充分な糧、感謝と慈しみの気持ち、寛大で率直な心。全ての生き物達との共生。いのちの共同体

韓国のジョーク(12月5日)
 (悩み事相談)
主婦
「サッカーマニアの夫が、試合が始まると話してくれない。言葉を忘れ、怒ってもくれない。寂しいのです。何かいい方法は?」
回答
「大事な韓日戦で日本側を応援しては!」

 いろいろ置き換えてみると面白い。立場を変えると何かが見える。絶対正しいと思っている場合ほど楽しい。

 日韓戦なら、韓国側を!
 イラクでは、イラク人の側に!
 神様の前では、サタンの側に!

 天動説もそんな中から生まれたのかもしれない!

自衛隊派遣(11月28日)
 「自衛隊のいるところは非戦闘地域だ
コイズミさんの言葉に呆れて、開いた口が塞がらない。自衛隊はどう言い繕っても海外では軍隊と見られる。敵対者を殺戮することが正義である戦争をするための組織であって、給水活動などと寝ぼけたことをするために国税をつぎ込んでるわけではない。(イラク派遣を日本はアメリカの金魚の糞だからと考えれば理屈は通るが!)
 「戦争で人を殺すは正義であり、チャップリンに言わしめれば100人殺せば英雄になるのか
                                              周平さん(愉快な雑記帳より)
 戦争を知っている世代の貴重な言葉だ。そうです、だから偽りの正義や英雄が横行します。
 戦争に反対、この一線は譲れない。

人を殺すこと(11月21日)
 個人には許されないが、国家には許される。交戦権など国民が認め、法で許されているからだ。20世紀、国家による殺害は2億人という。その内、民間人の死が83lを占める。
 現在の日本では、戦争を経験しない人が大部分になった。そこでは自分が人を殺すなどとは思わない「常識」が育ち、一般的になった。他国の人が、兵役で訓練を受け「人を殺せる人間」になるのとは大いに違う。1945年(終戦)以後、60年にわたって日本には大量殺戮がない。この事実が大切なこと。
 集団的自衛権を声高に叫び、憲法改正を考える人たちへ。なぜ、殺戮が無かった戦後の平和な時代を捨てて、他国や自国民を殺す準備をするのですか? 

アラファト議長(11月14日)
 イスラエル建国の犠牲になったパレスチナ人、その象徴であったアラファト議長が亡くなった。旧統治国イギリスにだまされ、ユダヤ人が多いアメリカに後押しされたイスラエルの強権的な武力に押し込まれるパレスチナ人。ブッシュは「パレスチナ建国」に力を入れると言ったが、イラクと同じで親米派の傀儡政権を作るつもりだろうか?
 他国と民族を武力で治めることは出来ない。単なる家庭でも突然踏み込んできた他人の言いなりにはならないのと同じだ。
 長年、パレスチナ人のために戦ったアラファト議長に心から哀悼に意を表したい。

西武もだめに!(11月7日)
 驚くべき経営者達の株をめぐる腐敗が読売、西武と続く。挙句の果てに西武は球団を売りに出すという。
 西武、ダイエーが身売り、ハイエナ楽天、ファン離れが進むオリックス、こんなことなら最初からライブドアに買って貰えばよかったのに!とてもパリーグ(プロ野球にも失望中)を見ようとは思わなくなった。
 皮肉にもナベツネさん!ある意味であなたの言うことは正しかった。「こんなふがいないパリーグ球団は削減して・・・・」と思ってしまう。

今週は!(10月30日)
 アメリカ大統領選挙がある。世界を左右する権力者が選ばれる。ベトナム戦争の惨めな教訓を忘れて、イラクの泥沼で喘ぐであろうブッシュを再選するのだろうか?ケリーでアメリカの本質が変わるとは思えないが、まだ良いかもしれない。
 テロは力のごり押しでは増幅していくだけ、地球規模での格差や貧困を無くさないと希望は見えてこない。
 些細なことだが、ライブドア・楽天の選択もある。 

横浜お前もか!!(10月24日)
 プロ野球裏金問題に阪神、横浜も手を染めていた。世間では許されぬことが、一部「識者」が物知り顔で認めるような「常識」になっていることが問題だ。これを機会に根底から浄化を実行しなければ!
 経験的に言うなら、組織は新陳代謝がないと澱み、腐敗の温床になる。単に一つのポスト(たとえばスカウト)でも、同一人が長年居続ける場合にも「ベテラン」の向うに悪しき「常識」が熟成されている時があり怖い。襟を正して生きる者が、正当に評価される世の中にしないと不祥事は起りうる。
 横浜、次はないぞ!と一ファンとしてふんぞり返って叫ぶ。

食欲の秋(10月17日)
最上のソースは空腹である」  (ソクラテス)
この世に空腹ほど、すぐれたソースはない」  (ドンキホーテ)
食欲というソース以上のソースはない」  (フランス)

 食事に関しては日本にも名言がある。
飲食は飢渇をやめんためなれば、飢渇だにやみなば其上にむさぼらず、
 ほしゐままにすべからず
」  (貝原益軒・養生訓)

 これらの言葉を美食家にしてダイエット志望の方に送りたい。
 
あ〜あ!昔のようにカレーにウースターソースをたっぷりかけて食べたくなった。

とんびにアブラゲ2(10月10日)
 元横浜監督 権藤 博
「オレはライブドアに侠気を感じる。年俸なんていらんから監督をやりたいね」
 
 宮城県の「知事への手紙」9月16〜27日
783通中
 ライブドア支持672通 楽天16通 その他96通 
   (県内在住者ライブドア116通 楽天6通)


 元西武監督 東尾 修 
「(朝まで生テレビで)ライブドア社長がロクすっぽプロ野球を知らないのにエラそうに言うので怒鳴っちゃった」
 東尾は仙台楽天の監督要請を受けているとも言われている。
 ところで、東尾のあだ名は「とんび」

中日優勝(10月3日)
 下位に低迷する横浜ファンからもおめでとうと言おう。まさか、補強無しの戦力で優勝するとは思わなかった。また、「落合」監督では?と思っていた。選手の頃の彼の言動からはとても想像できなかった。
 選手を信じてその力を引き出し、チームの力にしたのは彼の手腕だ。脱帽!
 お金で選手を買いまくった某球団優勝の夢を砕いただけでも価値がある。曲がり角に来ているプロ野球を再生する一人になりそうだ。

とんびにアブラゲ(9月26日)
 プロ野球の近鉄買収に始まるライブドアの今回の活躍が、大きく球界の流れを変えた。ところが降ってわいたように、楽天が同内容で新球団の申請をした。素朴な庶民は「えっ!オカシイのでは?」と考える。これが普通の感覚だ。
 だが、報道はなにも批判しない。メジャーなマスコミは何を考えているのだろう。
 「とんびにアブラゲ」ぐらいならまだ可愛いが「ハイエナ」などと烙印を押された「楽天野球団」など誰が応援するのだろう。
 楽天=インフォシークのプロバイダも契約しているが、解約したくなった。 

名歌名句辞典(9月19日)
 佐々木幸綱編の辞典が9月10日に三省堂から出た。書店・新光堂さんで早速取り寄せてもらう。歌と句6186作品、万葉集
4500首より多いが、古今の名句ばかりだから読みやすそう。会津八一の歌は7首の解説がある。
 読み込みたいが、辞書は小説を読むようなわけにはいかない。語源を知りたくて、しばらく前に買った
故事ことわざ辞典・7300項目」はその時一度見ただけ。もう一度開いてみた。
     三日坊主
     三日書を読まざれば語言味無し

駅前商店街(9月12日)
財産の貧乏を治すことはやさしいが、精神の貧乏を治すことはできない 『エセー』 
 間近で空店舗が3、その上取り壊されて更地になった店舗が2つもある。財産の貧乏が加速度的に進む現状では、精神の貧乏を治すなどは夢のまた夢、モンテーニュが羨ましい。
 孟子の「恒産なくして恒心無し」の方がわかりやすい。

アラーの教え(9月5日)
地上をあまりいい気になって闊歩するでない。別にお前に大地を裂くほどの(力がある)わけでもないし、高い山々の頂上まで登れるわけでもあるまい」 コーラン(中)
 ブッシュさんを諭しているようだが、これはイスラムの教え、イスラム過激派もこの言葉を再学習する必要がありそう。
      注 コーラン   マホメットが神アラーからさずかった教えをつたえる全114章あるイスラム教の聖典。

金メダル15(8月29日)
 とても嬉しい誤算だ。その根拠がいろいろ分析されている。一つにドービング検査の強化があると言われている。ドービングの強力な選手が排除されるから、ドービングに手をつけていない日本の選手が有利になるという説だ。ハンマー投げの結論は今日中に出る。室伏選手は28cm以上多く投げて優勝したかっただろうけどね。
 ところで競技後に提出する尿(75ml)がなかなか出ないと苦労するそうだ。SUにも病院の尿検査でそんな経験がある。とてもあせった。

金メダル(8月22日)
 20日、女子競泳800で12個目の金メダルが確定した。大方の金メダル予想は3〜9個、日本選手団は10個を目標にしていた。
 SUの予想は8個だったので全く外れた。
  (スタッフと数当てゲームをしなくてよかった)
 何個獲ってくれるのかとても楽しみだ!もう一つの楽しみは世界における各種目の日本の実力が良くわかることだ。サッカーの弱さにスタッフ・キリンは泣いている。

昭和20年8月15日(8月15日)
 ポーランドは隣国に囲まれ、戦争と革命に翻弄された。ヴィスワヴァ・シンボルスカ(ポーランドの女流詩人)はこう語った。
誰もが隣人のいない祖国を持ちたがった/そして人生を生きぬくなら/戦争のあいまにしたいと思った
                                (終わりと始まり)  ー中日新聞よりー
 今から59年前、敗戦とその後の憲法によって日本は戦争から手を引いた。戦後生まれはその平和の恩恵に浴してきた。その幸せを後世に伝えていかねば!多くの戦争犠牲者に合掌!

スポーツ(8月8日)
 ジーコジャパンがアジアカップで優勝した。反日感情の後味の悪さはあったが、スポーツはいい。始まった高校野球を楽しみ、11日からのオリンピックを楽しもう。
 スタッフが休みを取るので、SUには夏休みも盆休みもない。涼しい室内でテレビ観戦もいいものだ。
 ナベツネ巨人の視聴率を心配しながら?!

四日市祭(8月1日)
 心配した台風の影響は少なかった。商店街は祭の主役の一端を担い、各領域で活躍している!
 子供達も祭の主役(写真)、世話役も大変だ。
 すわ公園は巨大な宴会場あるいはビヤガーデンに変身し、若人で埋め尽くされている。諏訪西組合の仲間は神輿を担いだり、2番街テント村でビールを提供!。ご苦労様。
 台風一過、晴天の下、今日は夏祭りを堪能できるといいね。 

人間の条件(7月25日)
 友人の葉書に五味川純平の古書6冊を手に入れたとある。
 先の戦争の戦中派・五味川が「ある局面での人間の条件を見極めたいという途方もない企み」をした本。局面=戦争のなかでの人間の生き様を問い、50年前、数百万部の大ベストセラーになった。
 戦争好きのコイズミさんは読んだのだろうか。今の若い人たちにぜひ読んで欲しい本だ。
 当方「麻雀放浪記4冊」を先だって一気に読んだ。この選択の違い!少し反省。でも久しぶりに読み返して、心を揺さぶるこの本も素晴らしいと改めて思った。

夏休み(7月18日)
 小中学校は夏休みに入った。いいな。子供の頃に戻ってみたい。特に夏休みはよかった。夏休みのはじめは自由な空間と時間が広がっていくような気がした。
 今は、行楽地は混むな!などど言い、暑いからと言ってクーラーの部屋でだらだらと暮らすようになってしまった。  

参議院選挙(7月11日)
 コイズミ自民党を採点する選挙、そしてオカダ民主党をどう考えるかだ。二大政党と言いながら、自民も民主も中身はほとんど同じ。オカダさんが元自民党なのを考えればよくわかる。
 どちらにも期待しないが、選挙に意味があるとするならば、政権党がともすれば陥りやすい「横暴」と「利権等による腐敗」にブレーキをかけれることだ。その意味で、政権党にお灸をすえることは必要だ。
 それにしても戦争に反対し、平和を求める勢力が激変したことは情けなくはがゆい。 

再 会(7月4日)
 七夕は牽牛と織女が年に一度逢瀬をはたす日、短冊に願いを書いたり、詩歌を書いて笹の葉に吊るす。
 「願いを書け」と言われても、随分年をとったので、感性が麻痺していて困る。願いが現実的すぎて夢がない。
 曽我さんが、1年9ヶ月ぶりに夫に再会できそうだ。去年の七夕の願いはどんな風に書いたのだろう。再会が7月7日だったら良かったね。

家族への便り(6月27日)
 「いつ殺されるとも、いつ市民の信頼を得られるとも知れぬ失意の日々。
                米女性兵士の便り (毎日新聞より)
 他国に土足で踏み込み、軍事力を背景に星条旗やハンバーガー店を作っても、その国の人の心までは征服できない。仮に日本が他国に不当に占領されることを想像すればいい。僕らは心まで売り渡すことはしないだろう。

大 会(6月20日)
 SU家の麻雀大会だった。

後出し(6月13日)
 年金改正法成立の後に、試算根拠になった出生率(1.29)が発表になった。あいた口がふさがらない。これが日本の国を導く指導者たちのすることか!
 異常なコイズミ人気は、国民受けする言葉とパフォーマンスだけで判断するだけで、彼の思想を問題にしない有権者にも責任があるだろう。一貫性のない人気取り政策、日本を戦争に導く恐れのあるタカ派的な考え方、どれも賛成できないが、今回はそこにずるさが加わった。卑しいことだ。
 野党を支持するわけではないが、政権交代に近い形で、現政権にお灸をすえる必要があると考えてしまう。

詩 歌(6月6日)
ちから(力)をもいれずして、あめつち(天地)をうごかし、め(目)に見えぬおに神(鬼神)をもあはれとおもはせ、をとこをむな(男女)のなかをもやはらげ、たけき(猛き)もののふ(武士)の心をもなぐさむるは、うた(歌)なり」  古今和歌集・仮名序
 小学6年生による殺人の動機のひとつにネット上の言葉のやり取りがあった。
をとこをむな(男女)のなかをもやはらげ」を「人と人との仲をも和らげ」と読んで見たい。言語の根幹を揺るがすような粗雑なネットでの表現は底の浅い文化の裏返しだ。名歌を口ずさむ風潮が学校や家庭にあればと思う。

おさらい(5月30日)
 友人から「自己責任」と言う表題で、はがきがきた。定期的に全国の60人ほどに送られている。その中でこう言う。
子供でもわかるおさらいをしておきましょう。「米国のイラク攻撃は何の正当性もない侵略にほかならず、その占領を支援する日本も、国際法に反する侵略・虐待に加担している」
 おりしも二人の日本人ジャーナリストが殺される事件がおきた。先の人質事件といい、発端と原因は上記のおさらいの中にある。
 友人が「自己責任」と呼ぶ政治家たちをイラクやアフガンに立たせてみたい。

再会(5月23日)
歌をうたって誰かを眠らせてやりたい。
 誰かのそばに座っていたい。
 うたいながらあなたを揺すってそっと
 眠らせてあげたい
」  『リルケ詩集』 

 子供たち5人が帰国したことはとても嬉しい。でも、家族に会えない人の気持ちを思うといたたまれない。リルケの詩は恋人に捧げるものだろうが、子を思う母の心を重ねてみたい。

どぶ掃除(5月16日)
                                                 全国的に掃除の日だったようだが、大雨でほとんどが中止になったようだ。腰痛で重いものが苦手なので、若い衆にいつもお願いするが、この雨をついて実行するとはやはり言わなかった。







母の日(5月9日)                         
 残念ながら母はもう亡くなったので、花をプレゼントすることが出来ない。
墓にカーネーションもどうかなと思うので、想いだけにしておこう。
 遠方の息子から家内に贈り物が届いた。「ハンカチだった。涙が沢山流せるね!」とジョークを飛ばしていた。
こどもの日(5月2日)

 

SU家ではチマキをサービスする。


優しさの喪失
(4月25日)
 どうして日本はこんな国になったんだろう?とずっと思っている。もちろん、自衛隊の海外派兵賛成が50%もある現実を!そして、イラク日本人人質に対する破廉恥な攻撃や政府の対応にである。
 何も行動せず、テレビを鵜呑みにして「自己責任」などと言う前に、もう少し事実をしっかり見据えながら、優しい目で見て欲しいものだ。
 友人が作家高橋源一郎の文を送ってきた。少し長いが、さすが物書きのプロだ。面白い。

クレオパトラ(4月18日)
アントニー 
  勘定が出来るような愛情なら、貧しい
  ものさ。

 クレオパトラ
  どれくらい愛されるものか、その限度
  が知りたいの。

 アントニー
  それには、新しい天と地をみつけなく
  ちゃなるまいよ。


 美人に「その限度が知りたいの」などと言われると道を迷いそう。でも世の男性は密かに期待しているかな?だけど、そんな類で現代の一部が動いていたら怖いね。

戒め(4月11日)
地上をあまりいい気になって闊歩するでない。別にお前に大地を裂くほどの力があるわけでもなし、高い山々の頂上まで登れるわけでもあるまい」  
      コーラン (中) 「岩波文庫」

 アラーの戒めをフセインさんに!ブッシュさんに!そしてコイズミさんへ。
 イラクの惨状と3人の日本人の拉致、突きつけられた現実を己のものとして深く受け止めねばならない。そうでなければ人として生きる価値は希薄になる。

春の息吹(4月4日)
    「春は空からそうして土からかすかに動く」   土 (長塚節) 

 そんな風情を3月はテッセンの芽やハナミズキの蕾のふくらみに感じていた。桜もまだまだだと思っていたが、もう満開に近い。
 チューリップが咲き乱れ、ありとあらゆる生き物が大きく動く始める。花吹雪が始まる4月は春うららより春爛漫、その只中で溺れ浮かれて見たいが、かすかな春の息吹のほんの少し前がなつかしい。 

夜なかにさまよう2(3月28日)
この世のなごり 夜もなごり 死にに行く身をたとふれば あだしが原の道の霜 一足づつに消えて行く 夢の夢こそあはれなれ あれ数ふれば暁の 七つの時が六つ鳴りて 残る一つが今生(こんじょう)の 鐘の響きの聞き納め 寂滅為楽(じゃくめついらく)と響くなり
       曽根崎心中 (近松門左衛門) 

 「七つ」とは午前3時、夜中にさまようSUは、荻生徂徠が「名文」と絶賛した「道行」のこの調べが好きだ。春の喧騒のなかでしんみりとしたこの味わいもまたいい。

夜なかにさまよう(3月21日)
そう、君らにはわかるまいが、五十六十の堂々たる紳士で、女房がおそろしくて、うちへ帰れないで、夜なかにそとをさまよってるのは、いくらもいるんだよ」         川の音(川端康成)

 堂々たる紳士でも女房が怖いわけでもない。でも、いつも夜なかにうろうろしている。
今日は何回目かの結婚記念日。   

スポーツ(3月14日)
 女子マラソンにサッカーアテネ予選、大相撲大阪場所が今日始まる。ストーブリーグを終えたプロ野球やサッカーJリーグも始動した。もうじき選抜高校野球も始まる。楽しい季節が始まった。 それぞれが贔屓を応援し姦しくなる。他愛なく微笑ましい応援合戦はいい。出戻り佐々木には感心しないが、今年も横浜を応援しよう。
 ただ、サッカーなどで国際試合になると誰もが急に熱狂的な日本人になるのは感心しない。日本の右傾化の中で、民族主義的な流れとどうしても切り離しては考えられない。考えすぎだろうか?変人と言われるのを覚悟で、今日のサッカーはバーレーンを少し応援しよう。

生き死に(3月7日)
にんじん     「そんなら、もし僕が、自殺しようとしたことがあるっていったら、どうなの?
ルビック氏   「おどかすな、やい
にんじん     「嘘じゃないよ。父さん、昨日だって、また、僕あ、首を吊ろうと思ったんだぜ
                                        ルナアル 『にんじん』

老芸術家が自分の作品に殉じて自殺した。とても凄いことだね。でも死ねない。生きなければね!」今日やってきた筋ジストロの同級生がそう言って帰っていった。

無 駄(2月29日)   
幸福だけの幸福はパンばかりのようなものだ。食えはするがごちそうにはならない。むだなもの、無用なもの、よけいなもの、多すぎるもの、何の役にも立たないもの、それがわしは好きだ」  レ・ミゼラブル 
 車のハンドルを回してもタイヤが動かない範囲を、ハンドルの遊びという。この遊びがないと車はまっすぐ走らない。遊びがないと路面の変化が吸収できず、左右にふらふら動いて安定性が損なわれる。
 張りつめた糸は切れる、だから切れないための無駄がいる。合理性を目的化すると無味乾燥な世界しか広がらない。

1ポンド(2月22日)
バッサーニオ
  「嫌いなものを殺してしまう、それが人間のすることか?
シャイロック
  「憎けりゃ殺す、それが人間ってもんじゃないのかね? 『ベニスの商人』 

 借金を申し込まれたので冗談で「そのお腹1ポンド担保に!」と言ってみた。でも相手はベニスの商人を知らなかった。それはともかく「憎けりゃ殺す」は短絡的だ。現状がシェイクスピアの時代からちっとも進歩していないように思うのはSUだけだろうか?

籠の鳥(2月15日)
  「沢べの野生の雉は、十歩あゆんで{やっと}わずかの餌にありつき、
  百歩あゆんで{やっと}わずかの水を飲むのだが、それでも籠の中で
  養われることを求めはしない
」           荘子

 鶏たちもそう思っているだろう、ましてや人は心からそう思っている。

変 人(2月7日)
日本人の死は日本人だけが悲しむ。外国人の死は外国人のみが悲しむ。どうしてこうなければならぬのであろうか。なぜ人間は人間で共に悲しみ喜ぶようにならないのか」     きけわだつみのこえ 
 サッカーワールドカップでの熱狂的な日本応援に、悪しきナショナリズムがオーバーラップしたので、わざと「日本の対戦国を応援する」と言ったら、変人扱いされた。日本人の死もイラク人の死も同じだ。もし自衛隊員が死ぬことがあった時、悪しき反イラク感情が沸騰することを憂う。

富士山(2月1日)
 先月の東京行きで好天に恵まれ富士山その他のきれいな写真が撮れた。パソコン上で加工修正したのではないかと言われたがサイズの加工以外はしていない。
 写真はチャンスに恵まれた天気の良い日中に撮るに限ると改めて思った。

浅草から
富士山

六本木ヒルズから
新宿方面
広河隆一(1月25日)
 東京の友人はフォトジャーナリスト・広河隆一の「アフガン難民の子ども救援ポストカード」を送ってくる。今回は、米軍のイラク侵攻一周年の3月20日創刊を目指す月刊誌DAYS JAPANへの協力を呼びかけてきた。
 彼は出版社に勤めるながら、難民救援などの草の根の活動をしている。地道な活動には頭が下がる。安穏と暮らしているSUはせめて紹介だけでもと思う。       

自衛隊イラク派遣 (1月18日)
 世論調査では犠牲者が出たら「コイズミ辞任」を6割が求め、直ちに撤退を半数の人が望んでいる。でもあくまで「世論調査」 現実はそうならないだろうと悲観的に考える。あの「不気味」な防衛庁長官を選んだ「コイズミ」さんの感性では個々の命の大切さを説いても馬耳東風だろう。
 隊員はほとんどが一億円の任意保険に入ったという。彼らは何を「自衛」するのだろうか?もし愚かな日本の指導者によってブッシュ政権の横暴を「自衛」するのなら、死んでも犬死でしかない。隊員の無事を願い、派遣した人たちの愚挙を憂う。         

ブッダのことば (1月11日)
  「目に見えるものでも、見えないものでも、遠くに住むものでも、近くに住むものでも、すでに生まれた
  ものでも、これから生まれようと欲するものでも、一切の生きとし生けるものは、幸いであれ

 人生の不可解について、もしネガティブになっている新成人がいるなら、ブッダのことばを味わうといい。生きとし生けるものは、そこ存在することに価値があり、ブッダに祝福されている。
 明日の成人に日を前にして!!  

けぬべく八一」 (1月4日)
 かすがの に ふれる しらゆき あす の ごと けぬ べく われ は いにしえ おもほゆ
      (春日野に降れる白雪あすのごと消ぬべく我はいにしえ思ほゆ)
 明日には消えてしまうであろう淡雪のように、消え入らんばかりの思いを込めた心でいにしえのことを八一は想っている。対象が「いにしえ」でなくてもいい、「けぬべく」と言うほどの心根で何かに没頭してみたい。それほど長くはない残りの人生を! 

賀  正 (1月1日)  
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